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「志望動機を書いてみたはいいけど、なんだか読みづらい…本当に、こんな志望動機で大丈夫なのかな…?」そんな不安を抱えていませんか?
志望動機がいまいち読みづらい場合、志望動機の内容ではなく、書き方に問題があるケースが多いです。文章の書き方でしくじっていると、いくら良い志望動機でも評価してもらえません。
そこで、読みづらい志望動機をセルフ添削して、読みやすい志望動機に変えるコツをご紹介します。
主語と述語を近づけよう
主語と述語が生き別れしている文章
文章の意味は、主語と述語によって決定されます。主語と述語の間に文章が入ってくると、文章の意味がとりにくくなり、読みにくい文章になってしまいます。
文章の主語と述語はできるだけ近づけましょう。近づければ、文章の意味がとりやすくなります。上の例文は、主語と述語が離れすぎているため、読み取りづらい文章になっているのです。
主語と述語は近づけよう
では、主語と述語を近づけるとどうなるか?上記の例文なら、
このように意味がとりやすい文章になります。文章を書くときは『主語と述語を近づける』を意識しましょう。
質問に答えるだけで志望動機を完成させよう
志望動機を作成する際、文章を考えるのが苦手な就活生も多いと思われます。
「伝えたいことはたくさんあるけど、考えをまとめてわかりやすく伝えるのが難しい」という就活生は、「志望動機ジェネレーター」を活用しましょう。
志望動機ジェネレーターを使えば、用意された質問に答えるだけで理想的な流れの志望動機が完成します。面接での志望動機に関する質問にも対策が可能です。無料でダウンロードできるので、効率的に志望動機を完成させましょう。
一文を短く区切っていこう
読むと確実に迷子になる志望動機
御社は当時世界中の企業が往来の記録型CDの開発は不可能としながらも、それを開発し、製品にまで作り上げた研究体制があり、今後企業が勝ち残っていくための戦略は様々ありますが、その中でも私は研究開発が重要だと考え、研究開発に力を入れている御社に強い関心をいだいたのです。
これはひどい‥と感じませんか?なぜ読みづらいか?「御社は」から「いだいたのです」までが一文でつながっているので、一文一文の意味がこんがらがって、読みにくくなっているのです。
このように文章を長く続けると、読みづらい文章になります。できれば、一文を40文字程度に押さえたいところです。
句読点をつけすぎない
1文が長すぎるのが読みにくいのなら、句読点が多ければ多いほど読みやすいのでは?と思うかもしれません。ところが、残念ながら句読点が多すぎても実は読みにくい文となってしまうのです。
読点「、」を打つ際は、次のルールに注意してみましょう。
- 長い主語の後
- 固有名詞の列挙
- 漢字やひらがなが続く際
- 接続詞の後
- 重文や複文の区切り
意味のかたまりごとにグループを作るイメージで、20字ぐらいを目安に読点を打つようにしましょう。
また文末に使われる句点「。」に関しては、特に細かいルールはありません。
1文は60字ぐらいを目途に書くと、リズムのある、わかりやすい文章となります。括弧「()」と共に使う場合には意味の違いに気を付け、括弧の前に打つのか後に打つのかに注意しましょう。
句読点は、あるかないかや、打つ場所によって文の意味が変わってきますので、志望動機など重要な文章での意味の取り違えが起きないよう、気を付けて使うようにしたいものです。
また、志望動機書での感嘆符「!」や疑問符「?」の使用は絵文字や顔文字と同じく、控えたほうがよいでしょう。
志望動機の文章をシンプルにするコツ
文章を短くするには、5つのコツがあります。
- 一文の中に入れるメッセージはひとつ。一文一義を守ろう
- 主語+述語の組み合わせは、一文で二組までにする
- 一文は長くて50文字程度で押さえよう。できれば40字程度がベスト
- 「ですが」などで文章をつなぎたくなっても、我慢して「。」で区切る
- 「〜と考え」「〜と思い」で文章をつなげない。「考えました」「思いました」で区切ってしまう
では、このポイントを守って、最初の「ひどい」文章を改善してみましょう。
コツを参考にして適当な例文を一つ記載してください。
貴社を志望する理由は、貴社の並々ならぬ成長力とアジアでの事業展開に非常に興味を持っているからです。
貴社は業界新規参入でありながら、売上高は2年連続業界トップと躍進中です。今後もアジアを中心に海外拠点を増やして、シェアの拡大を目指していかれるとのこと。アジアマーケットに詳しい人材が必要かと存じます。
私は学生時代アジアの経済とマーケットについて学び、カナダ留学で英語力を身につけました。日本とは違う、現地のニーズに合わせたマーケティングや現地目線でのマネジメントをはじめとして、幅広い業務でお役に立ちたいと思います。
文章を短くするだけで、志望動機はこんなにわかりやすくなる
御社を志望する理由は、競争力のある研究開発体制にひかれるからです。御社は当時不可 能とされていた記録型CDを創り上げた研究体制があります。今後企業が勝ち残っていく ためには研究開発が重要だと考えています。充実した研究体制の下で、開発に従事したい と考えております。
基本的には、先ほどの文章を、一文で区切るようにしているだけです。それでも、かなり読みやすくなっているのがわかりますよね。
「なんか読みづらいな」と感じたら、ダラダラ長く続く文章を、短文に分割しましょう。
- 志望理由が明確
- 主語と述語の混乱がない
- 一文一義になっている
- まず結論、次に理由を述べている
- 最後に将来の希望を述べている
以上のようなポイントに気をつけると、読みづらい文章が、格段にわかりやすい文章となっています。
志望動機を書く際は、読み手が理解しやすいように書くことを心がけましょう。
そうすることにより、最後まで志望動機を読んでもらいやすくなり、内定に近づくことができるのです。
その他文章をわかりやすくするためのポイント
接続詞
かつて「つなぎことば」とも呼ばれていた接続詞は、その名の通り2つの語や文節や文を結び付ける役割があります。接続される要素間の関係によって、順接「だから」・逆説「しかし」・累加「また」・選択「あるいは」などの種類に分けられます。
志望動機書の中では、字数が限られている、長すぎてわかりにくい文章を避けるなどの理由から、接続詞はなるべく使わないほうがよいとされています。
語尾
まず敬体と常体のどちらかを選び、志望動機書全体を同じ文体で統一します。
敬体とは「です」「ます」などで、常体とは「だ」「である」などです。鍵括弧内や、箇条書きの際は、他が敬体でも常体で書くことができますが、それ以外の混ぜ書きは避けるようにします。体言止めはその限りではありませんが、多用は避けたほうがよいでしょう。
志望動機の欄では、圧倒的に敬体を選ぶ就活生が多いですが、常体を使っても問題はありません。ただし、常体を使う際には、自信があるように見えやすいため、無意識に横柄な印象を与えないように、細心の注意を払う必要があります。
もう一点注意すべきことは、同じ語尾が続くと、読み手に「くどい」という印象を与えてしまう可能性があるということです。そのため、「~です」「~ます」「~でした」「~ません」など変化をつけ、バリエーションに富んだ文末にすることで、プラスイメージへとつなげましょう。
文構成
学校で習った誰でも知っている文章構成といえば「起承転結」の4文構成でしょう。
しかし、志望動機の欄や就活の採用面接では、この構成は不向きです。なぜならば、結論を待つ時間が長すぎるからです。
始まりがダラダラとしている文章では、出だしですでに興味を持ってもらえず、最後まで読んでもらえない可能性があります。
そのため、まず結論を述べ、それから概要を述べ、読み手の注意を引いてから具体的な内容に入るという手法のほうがよいのです。せっかく興味深い内容を書いていても、出だしのせいで台無しにならないよう、最初に結論を書くようにしましょう。
この記事のまとめ
- 主語と述語。修飾節と被修飾節はできるだけ近づけて書く
- 「〜ですが、」「〜ており、」で文章をつなげない。一行が40文字を越しそうなら、一度区切る
- 一文一義を守ろう。一行で伝える内容は、一つまで。あれこれ伝えようとすると、伝わりづらくなる
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