ESを上手に書くコツをひとことで表現するなら「結論から書きましょう」となります。結論から書くだけで、ぐっと選考に通過しやすいESを書けるようになります。
では、なぜESは結論先行型で書くべきなのでしょうか?
なぜ結論先行型の文章構成にする必要があるのか?
結論先行型の構成とは、結論を先に延べ、その後、結論に至る理由や、結論をサポートする具体的な事例を述べる文章構成の方法です。
なぜESでは結論を先に述べるべきなのでしょうか?
それは、結論を先に述べ、文章の構造を提示することで、文章全体で何を言おうとしているか、それぞれの記述は全体の中でどういう位置づけなのか?ということが読み手にすぐ理解できるようになり、ストレスなく読み進めることができるようになるからです。
文章を書くときに意識しなければならないのは、あなたの文章にすべての人が興味を持っているわけではないということです。興味がない人間は、わざわざ深く文章を読み込むようなことはしません。
特に、エントリーシートの場合、面接官は数千のエントリーシートを見なければなりません。パッと見て何が言いたいのか理解できないエントリーシートを丁寧に読み込む時間もなければ情熱もありません。
だから、ESではより最初に結論を提示し、「文章全体で何を言おうとしているのか?」を示さなければなりません。どうすれば結論先行型の構成になるのか?これは非常に簡単です。
(2) その結論に至る理由を書く
(3) 理由をサポートする具体例を書く
この構成を守れば結論先行型の構成になります。
これを実際のエントリーシートにあてはめて書けば、わかりやすいメッセージをつくることが可能です。では、結論先行型を覚えたので、さらにメッセージが伝わりやすいPREP法もマスターしましょう。
人気企業内定者のESを参考にしよう
説得力のあるESを作成するには、大手内定者のESを参考にするのも効果的です。内定者の回答から、彼らが、どのような考え方、アピールをしているのかを把握できるからです。
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論理的な文章構成方法 PREP法を用いたES作成
結論先行型を覚えたので、長い文章を作成する際に、役に立つ論理的な文章構造を身につけましょう。
論理的な文章の構造を覚えると、その型にあてはめるだけでわかりやすく論理的な構造の文章を作成することができます。また、長文のエントリーシートでも分かりやすくメッセージを伝えることができます。ここでは、エントリーシート作成に向いたPREP法という文章作成方法をマスターしましょう。
- PREP法の構造を説明します。
- Point・・・最初に結論を述べる
- Reason・・結論に至る理由を述べる
- Example・・理由に至る具体的な事例を述べる
- Point・・最後に結論となる内容を繰り返し述べる。
この構造がPREP法です。
こう書くと難しく感じるかもしれません。しかし、実際のエントリーシートでの使用例を見れば簡単であることがわかると思います。結論先行型の威力を確認するために、結論先行でない文章も見ておきましょう。
具体例
Q、強みはなんですか?(大手証券エントリーシート)
(結論)私の強みは成果を貪欲に求め、行動する姿勢です。
(結論に至る理由)その根拠として、学生時代のベンチャー企業でインターンとして行った営業の経験があります。
(理由に至る具体例)私は自分を鍛えたいと思い、飛び込み営業をするベンチャーにインターンとして参加しました。最初は何もノウハウがなく、成績も上がりませんでした。
しかし、効率が悪ければ量でカバーしなければならないと考え、先輩社員の2倍の量、企業に飛び込みを行いました。単純に2倍をこなすことはできなかったので、日々の見積もり等の事務作業をエクセルでマクロを組み、半自動化することで2倍回るための時間を捻出しました。数をこなすことで、効率も徐々にあがり、最終的には学生ながらトップ営業になることができました。
(結論再び)このように諦めず成果のために積極的に動くことのできる行動力が私の強みです。
解説
結論を先に述べることで何を言おうとしているかがすぐ伝わり、理由、具体例と結論をサポートしていくことで、結論の説得力、信頼度が高まり、最後に結論を再度述べることによって、メッセージを深く刻みこむことができます。
方法論はあまりスマートとは言えないかもしれませんが、作成者のやり遂げる根気は伝わってきます。また、根気は証券に必要な能力の一つでもあります。
このような型をおさえておけば、特別なライティングの訓練をしなくても内容が相手に伝わる文章を書くことができます。非常に使い易く応用がきくので、是非、身につけてエントリーシートを作成してください。