資格なしでもいいの?就活のために資格をとる必要がない理由

本コンテンツは独自に制作していますが、一部にサービス提供企業等から広告料および送客手数料を受領しているPR情報が含まれています。

就職活動のためには、まず資格を!と煽るキャリアセンターや広告は少なくありません。就職をするためには、まず武器になるスキルが必要である、ということです。

しかし、企業に就職するために資格をとる必要は本当にあるのでしょうか?結論から言うと、業務上必要である場合を除き、ほとんどの企業に内定するためには、資格は必要ではありません。

取得資格を重視する企業は8.9%

まず、下記の表を見てください。これはリクルートが行った就職白書の「企業が採用で重視している項目」のアンケートの調査結果です。

これを見ればわかるように、取得している資格を重視している企業は8.9%に過ぎません。高校や中学時代の大学入学以前の活動が11.6%の企業が重視しているという点を考えれば、取得資格を重視している企業がいかに少ないかがわかるはずです。

そもそも即戦力が欲しいならば、新卒の学生を採用するより中途採用を利用した方が効率的です。採用で重視する項目に「人柄」や「その企業への熱意」「今後の可能性」が上位になっていることからもわかるように、企業はその学生の現時点で何を持っているかというよりも、長期的にどのように成長していける人材かを重視しているのですね。

だから、取得資格を重視している企業は少ないのです。

就活のためにわざわざ資格の勉強をするくらいなら、志望企業をしっかりと研究して、「その企業への熱意」をアピールできるようにしておいたほうがずっと効率的であるといえるでしょう。

あなたの就活力はどのくらい?

就職に成功するためには、まず自分の就活力を知っておく必要があります。就活力とは、就活で必要な準備や企業側が重視しているポイントに対して、どれだけ備えているかをはかる指標です。

ぜひ、「就活力診断」で今の自分の就活力を診断してみましょう。無料でダウンロードできるので、今の実力を踏まえた上で必要な対策をしてみてはいかがでしょうか。

業務上必要なものはとっておこう

ただし、上司や同僚がほとんど外国人で締められる外資系企業に入社したいのに、英語の勉強ができないというのでは話になりません。業務上で成果を出すために必ず必要な資格は企業研究をすればわかります。取らなければならない資格がある人は、早めに対策をしておきましょう。

ただし、ほとんどの企業に入社しするために必須な資格はありません。たとえば、不動産関係に入るために宅建が必要なのでは?と思う学生もいるかもしれませんが、持たずに内定している学生の方が多いくらいです。

入社意欲をアピールするために多少の効果はあるかもしれませんが、取得にかかる手間を考えればあまり効率的な方法ではありません。

就活ではどのような資格が必要?

就活をする上で時間や手間のかかる資格を取得することはあまり効率的とは言えませんが、業務上、必要な資格に何があるのかを把握しておくことは大切です。自分のつきたい職種に必要な資格を、あらかじめ調べておきましょう。

資格なしでも、就活で必要な資格取得のために勉強している旨をアピールすると好印象になる場合もあります。企業によっては、必要な資格を把握しているだけで仕事に対する熱意を買ってくれることもあるでしょう。そのため、必要な資格を知っておくことで就活が有利に働く場合が多々あるので、資格を取得しておいて損はないでしょう。

必要な資格は、業種によってもそれぞれ違います。事務・金融関係・旅行関係・不動産関係それぞれの業務上必要な資格をご紹介するので参考にしてください。

事務で使える資格

事務職は、企業にとって必要なデータの入力やファイリング、来客や問い合わせの対応、書類の作成などをする仕事です。そのため、書類作成能力やコミュニケーション能力、情報処理能力が要求されるでしょう。
事務職と一言で言っても様々な種類があり、企業の業種や、配属される部署によっても取得するべき資格は変わってきます。パソコンでのデータ作成やファイリングが期待される場合はパソコンを操作する技術があるかどうか、海外企業や外国人への対応を期待される場合は英語能力の有無が重要です。こちらでは、主に事務職で役立つ資格をご紹介します。

    • MOS

ワードやエクセル、パワーポイント等マイクロソフトが発表しているソフトを使いこなせるかどうか証明する資格です。現在、事務職でパソコンを使わない企業はゼロに等しく、これらのソフトが使えるかどうかはスムーズに仕事ができるかどうかの鍵になります。

    • TOEIC

世界的に通用する、英語でのコミュニケーション能力をはかる試験です。外資系企業はもちろん、海外企業と取引のある会社なら、自分の英語能力を証明するのに便利です。600点以上だと有効なアピールポイントになることが多いです。

  • 秘書技能検定

社会人としての基本的なマナーやビジネスに必要不可欠な知識を証明するための資格です。秘書技能検定は、秘書として働きたい人だけのための資格ではありません。社会人としての常識が備わった人間であることをアピールできる資格なので、就活前に取得するのもおすすめです。

金融業界で使う資格

金融関係は、銀行や保険会社、税理士、経営コンサルティング等、どの業種につくかによっても必要な資格が変わってきます。

    • 日商簿記検定

3種類ある簿記検定の中でも一番知名度が高い資格です。税理士になるためには、難易度の高い簿記1級に合格しないと税理士試験の受験資格を得られません。銀行員等、金銭を扱う仕事上必要な知識を得るために役立つ資格です。

    • 税理士や公認会計士

どちらも難易度が高く、数字を扱う仕事に関する様々な知識を得ることができますが、ゆくゆくは独立する、というイメージを持たれて就活に不利になることも。また、合格までに膨大な時間とお金のかかる資格でもあります。

  • 証券外務員や生命保険募集人

証券外務員は証券を取り扱う際に、生命保険募集人は生命保険の営業を行う際に必須の資格です。この資格なしで該当の職種に就職した場合は、入社後必ず取得しなければなりません。

旅行業界で使う資格

旅行関係の仕事も、業務を行う上で必要な資格があります。

    • 旅行業務取扱管理者

旅行代理店等は、各営業所につき必ず1人はこの資格取得者を置かなければならないと法律で決まっています。
この資格は、国内旅行業務取扱管理者と、総合旅行業務取扱管理者の2種類あり、前者は日本国内のみ、後者は国内・海外両方を取り扱うことができます。

資格取得のための勉強で、旅の企画や取引、お客様への苦情など、対策旅行に関する全般的な知識を得られるのでおすすめです。

  • 全国通訳案内士

外国人観光客を日本でガイドするために必要な資格です。語学が堪能なだけではなく、日本の地理や歴史について深い知識を得ていないと取得できない資格です。

不動産業界で使う資格

不動産に関する資格にも、業務上必要不可欠なものから取得していると便利なものまで、様々なものがあります。

    • 宅地建物取引士

不動産取引において書類を交わす上で必要不可欠な資格です。
不動産会社に勤めている人の多くが取得している資格で、こちらも就職後に社員に一斉に取得させる会社が多いです。資格取得のために勉強することで、不動産所有者の権利や手付金について等、不動産のやりとりで必要な知識を得られます。

  • マンション管理士や管理業務主任者

マンションの住人のための環境作りに役立つマンション管理士と、マンション管理者の書類のやりとりやマネジメント面に必要不可欠な管理業務主任者は、いずれも国家資格です。

資格取得者でないと手続きに関する重要書類の記名や押印が許されないものが多々あるため、マンション管理業の事務所ごとに1人は必ず置かなければいけません。

imasia_15025085_S-1

新卒で資格必須の募集は少ない

資格なしの人は即戦力にならないので、就活に不利なのではないか?と思ってしまいがちですが、新卒を募集している企業の場合、必ずしも就活生に即戦力を期待していません。

即戦力の人材を採用したい企業は、他の企業で就業経験のある中途採用者を募集する場合がほとんどです。そのため、新卒採用の就活で資格なしであることを気にしすぎる必要はないでしょう。実際に、新卒で資格必須の募集は大変少なく、多くは資格の有無を問わない募集をしています。

新卒を募集する場合は、企業もある程度採用者を育成することを見込んでいるからです。資格よりも熱意や協調性を新卒に求める企業が多く、資格なしだから不採用、という企業は少ないので、気にしすぎないようにしましょう。

暇ならとっておく

ただ、資格のために勉強するのは、当たり前ですが良いことです。遊び呆けるよりは、1000倍生産的な大学生活の過ごし方でしょう。「資格」というわかりやすい学習上の目標が出来るため、勉強へのモチベーションが生まれます。英語(TOEIC、TOEFL)会計(簿記)を勉強しておけば、ビジネスに必ず役に立ちます。

たとえば、世界中のほとんどの情報は英語で書かれていますから、英語がわかる人とそうでない人は得られる情報の格差がとてつもないほど開きます。ペラペラになれとは言いませんが、リーディングはできるようにしておきましょう。

何かを勉強して無駄になることはありません。勉強をして後悔することはないので、時間があるなら就職のためではなく、自分の将来のために資格の勉強をしましょう。

資格は無いよりあるほうがいい

もちろん、資格なしの人より資格を持っている人の方が就活の際に有利に働くことも多くあります。
就活生のうち、ほぼ同評価の人材が2人いてどちらかを採用するとしたら、資格のある方を企業は採用するでしょう。

また、履歴書の資格欄を空欄にしたまま提出することに抵抗を感じる就活生も少なくありません。履歴書やエントリーシートに何も書かないよりは、1つでも何か書いてある方が、採用者の印象も良いでしょう。

つまり、資格なしでも就活に困ることはありませんが、少しでも就活を有利にしたい場合は資格取得を視野に入れておくことをおすすめします。もし、希望の業種に特に必要な資格が無い場合は、TOEIC等の語学関係の資格や運転免許、MOSがおすすめです。

入社後取得することになる

業種によっては、職務を行う際に必要不可欠だったり、事業所で必ず1人は資格取得者を置かなければいけなかったりする資格もあります。
しかし、就活の際に資格なしでも心配することはありません。

募集要項で資格が必須と書いていない限り、必要な資格は入社後、新卒育成の一環として取得させる企業がほとんどです。入社後に先輩から資格取得のノウハウを聞きながら効率よく勉強できる場合も多いので、就活の段階で資格なしでも焦る必要はありません。

全く何もわからない状態で就活中に時間とお金を費やして資格取得するよりも、入社後会社で取得させてもらう方がより勉強になるでしょう。

就活のための資格取得は、アピールポイントの1つとして有効ですが、必ずしも無くてはならないものではないため、資格なしでも自信を持って就活に挑みましょう。

自己分析の第一歩!50万人が使った適職診断テスト「AnalyzeU+」
SPI_LPheader

時間がかかりがちな自己分析が簡単にできちゃうツールがあるのをご存知でしたか?

パッと自己分析を終えたい時に使えるのが、使えるのが適職診断テスト「AnalyzeU+」です。

「AnalyzeU+」は、251問もの設問に答えていく本格的な適職診断テストです。設問に回答をすると、経産省の定めた「社会人基礎能力」のうち、あなたがどの面に秀でていて、どの面に弱点があるのかを教えてくれます。

これは、私がテストした時の診断結果です。この通り、かなり詳しく教えてくれます。

偏差値形式で表示してくれるので、「自分の強みは何なのか?」「向いている仕事は何なのか?」「どんな弱点があるのか?」「向いていない仕事は何か?」が一発でわかります。自分の向き・不向きがわかるので、自己分析で適職について考える時にとても役立ちます

「AnalyzeU+」を利用するには、スカウト型就活サイト「OfferBox」への無料会員登録が必要です。OfferBoxは、プロフィールを登録しておくだけで、あなたのプロフィールに関心を持った人事から選考のオファーがもらえるサイトなので、登録して損はありません。

AnalyzeU+で診断するついでに、プロフィールを詳しく入力しておくと、有名企業からの選考のオファーまで届くようになります。

「AnalyzeU+」を活用して、最速で自己分析を終わらせましょう。

今すぐ登録してみる(無料)