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就職活動の面接で何度も落ちまくると、「このままで大丈夫だろうか?」と不安になりますよね。
実際には、内定者でも、内定をもらうまでに10社以上落ちている人はザラにいるので、最終面接付近で落ちてしまっている場合はあまりに気にしなくてもOkです。
ただ、一次面接などの序盤で落ちまくる時には、あなたの面接のやり方に何らかの問題がある可能性があります。そのままにはしておけません。
そこで、就活の面接に落ちまくってしまう時に、見直したい5つのポイントを解説いたします。
面接に落ち続ける時は、面接力診断をやってみよう
面接では、身だしなみ、自己PR、志望動機…様々なチェックポイントがあります。面接で落ち続ける時は、どこかに大きな抜けがある可能性があります。
今後の失敗を防ぐため、志望企業の本番の前に一度、「面接力診断」やっておきましょう。
面接力診断なら、24の簡単な質問に答えていくだけで、あなたの面接力のチェックができます。自己分析、企業理解…主要な分野におけるあなたの実力がレーダーチャートでわかります。
面接力診断で自分の足りないスキルを把握し、対策をしておくことで、万全の状態で本番に臨みましょう。
1.会話のキャッチボールはできているか?
経団連の調査によれば、企業が学生に求める能力No1は「コミュニケーション能力」です。だから、面接で会話のキャッチボールが出来ていない学生は「コミュニケーション能力に問題がある」と思われて、容赦なく落とされてしまいます。
一方的に話しすぎていないか?
就活を一生懸命やっている学生ほど「話しすぎ」の罠にはまりがちです。自己分析でしっかり過去をふりかえっているので、「自己PR」「学生時代に力を入れたこと」を聞かれた時に話しすぎてしまうのです。
私が模擬面接をした学生の中には「志望動機だけで10分話してしまっている」人もいました。
情報量が多すぎると、かえって頭に内容が入ってこなくなります。また、一方的に喋っている事態に気がつかない「コミュ力のない人」とも思われてしまうでしょう。
ダラダラと長く話さず、要点を整理して「90秒以内」に話し終えられるようにして下さい。90秒でも600文字分話せますから、十分メッセージを伝えられます。
話の情報量が少なすぎないか?
逆に、面接官への返答が短すぎても「意図を汲み取ったコミュニケーションがとれない」と判断されてしまいます。
たとえば、面接の最初に「自己紹介をしてください」と言われて「◯◯大学の◯◯です」だけで終わらせてしまう人。自己紹介では「これまでどんなことをやってきたのか?」などに軽く触れて自分を売り込む機会です。「大学名・名前」だけでは少なすぎます。
このように情報量が少なすぎても、アピール材料不足になり、落とされてしまうのです。
60秒〜90秒程度で話をまとめられるようにしておけば、間違いありません。
まとまりのない雑談になっていないか?
結論を先に言わずに、だらだら話してしまい、まとまりのない雑談のようになってしまう受け答えも、面接の際には低評価をつけられてしまいます。
面接官の質問に対して、自分の喋りたいことを喋っているうちに、「何を話しているかよく分からなくなってしまう」というケースはよく見かけられますが、面接官からすれば「聞かれたことに答えていない」という点で評価できないのです。
例えば、「大学時代一番頑張ったことはなんですか?」という質問に対して、だらだらと自分の大学時代を話すのではなく、「私が大学時代一番頑張ったことは〇〇です。」と結論から言い切り、その後に補足をつけるような喋り方を心がけてみてください。
まとまりのない雑談ではなく、結論ファーストの分かりやすい喋り方をマスターして、面接に落ちまくるという負のスパイラルを脱しましょう。
2.身だしなみ、話し方など、第一印象に問題はないか?
面接の時間は、20分から30分程度。就活生の人柄を見抜くには短すぎる時間です。時間が短いため、第一印象で失敗してしまうと、面接の中で挽回するのは至難の業です。
「エントリシートには通るのに、面接は落ちまくり」の人は第一印象に問題がある可能性があります。
身だしなみに問題がないか?
「スーツがよれよれ」「シャツが汚れている」「ネクタイが乱れている」「靴が汚い」「髪型に清潔感がない」など、身だしなみに問題があると、一気に第一印象が悪くなってしまいます。
また、普段は小奇麗にしている人でも、1日に移動を繰り返しているうちに、服装が乱れていることも。
「面接前に鏡で身だしなみをチェック」してください。「今の自分を他人が見たらどう思うか?」を常に考えて、面接にのぞんでください。
声が小さい、表情が暗くないか?
話し方は人の第一印象を決めてしまいます。「声が小さい」「声がぼそぼそとこもっていて、聞き取りづらい」「笑顔がなく、表情が暗い」「早口すぎる」などの特徴があると、第一印象が悪化してしまう恐れがあります。
「ハキハキと」「大きな声で」「聞き取りやすいように、ゆっくりと」「笑顔を交えながら話す」ように心がけましょう。簡単なことに思えますが、出来ていない学生が大半です。
態度が悪い、マナーができていないことはないか?
就職活動において、面接中、またはその前後における態度やマナーが悪いと、いくら話す内容や経歴が良くても、面接は落選してしまうでしょう。
また、自分では悪い態度を取っていないつもりであるにも関わらず、面接官の方から「マナーがなってないな。」と思われてしまうことは非常にもったいないので、出来るだけ早急に改善が必要なポイントとなってきます。
例えば、入室の際にノックをするといったことや、面接官より先に着席しないなど基本的なことから、自分ができているかどうかを確認してみてください。
また、面接中だけスイッチを入れるものの、終わった瞬間に気が抜けてしまい、その時の態度を見られているというケースも多いですので、会場を出るまでスイッチをオンにして、良い態度で選考突破を目指しましょう。
一人模擬面接で面接の練習を
身だしなみ・話し方などの第一印象の問題を解決するには「一人模擬面接」が最適です。一人模擬面接は、面接をする様子をiPhoneで録画して、自分の駄目なポイントをチェックし、できるようになるまで何度も繰り返す方法です。
- 自分の一人模擬面接の様子を録画する
- チェックし、ダメな点を洗い出す
- ダメだった点を意識しながら、再度、一人模擬面接をする。
- 1〜3を納得いくまで繰り返す
「ハキハキと」「大きな声で」「朗らかな表情で」「背筋を伸ばして」「ゆっくりと」「自信を持った様子で」話せるようになるまで何度も練習しましょう。
3.志望動機から「会社に入りたい気持ち」が伝わるか?
リクルートの調査によれば、企業の89%が、採用の評価項目といて「会社への熱意」を重視しています。「会社への熱意」にかかわる志望動機は非常に重要です。ここで失敗していると、自己PRなどが良くても、落とされてしまいます。
特に、二次面接以降で落とされる人は「志望動機から会社に入りたい気持ちが伝わってこない」ものである可能性があります。
どこにでも通用する志望動機ではないか?
就活生の中には「社会貢献がしたい」「御社なら成長できると思うから」「人の役に立ちたい」などと志望動機を語る人がいます。
しかし、どんな仕事でも、成長は出来ますし、誰かの役に立てますし、何らかの形で社会の役に立っています。つまり、「どの会社にも当てはまる志望動機」です。これでは内定はおぼつきません。
「(会社名) 志望動機」などで内定者の志望動機を比較し、自分の志望動機と比較してみましょう。内定者の志望動機は「その会社でなければならない理由」があるものが多いので、それを参考に、自分の志望動機を見なおしてみましょう。
会社に入ってやりたいことを答えられるか?
志望動機は用意していても、「会社に入ってから具体的にやりたいこと」が答えられないと、
本当に入る気がないのでは?」と評価されてしまいます。
たとえば、「会社に入ってやりたいことは?」「お客様に信頼される法人営業になりたいです」などと、ほとんど何も答えていないような回答をしてしまうケース。
本気で入りたいと熱意を伝えるには「どんな事業部で」「どんなプロジェクト・仕事に携わりたいのか」「なぜ携わりたいのか」まで語れるようにしておきましょう。
話の中身に矛盾はないか?
面接官に語る志望動機の中で内容に矛盾があった場合、面接官の方が「本当はどっちなんだろう?嘘をついているのかな?」と疑問を持ってしまうため、面接に落ちてしまうことが多くなります。
企業側からすれば、志望動機に一貫性がある学生の方がより採用したい人材でありますし、矛盾があるとその分上手くマッチング出来ていないのではないか、という不信感につながってしまうのです。
例えば志望動機の中で「営業で積極的に外へ出て行きたいです。一方で、自分は内向的なのでR&Dにも注力したいです。」などとたくさんのことを語るのではなく、自分の長所と企業側のニーズを掛け合わせて、一貫した志望動機を語れると良いですね。
もし、志望動機に対する面接官の反応がよくないという印象があるのであれば、もう一度自分の志望動機に矛盾がないかを確かめてみてください。
企業調査をしたうえで面談に望めているか?
面接に入る前に、選考を受ける企業の調査・研究をしていない場合も、面接での落選可能性が高まってしまいます。
企業にとって、企業のことを知らない学生というのは志望度の低い学生を意味するものであり、志望動機や面接での受け答えの中でそれが判明すると、なかなか採用は出せないものなのです。
例えば、「御社の営業で活躍したいです。」という志望動機を話しした後、どの事業部で働きたいのか、具体的にどのような商材を売りたいのか、という質問に答えられないようでは、面接官としても拍子抜けしてしまい、落選となってしまいます。
面接に臨む前にはしっかりと企業研究を行なって、志望度の高さをしっかりとアピールできるようにしましょう。
4.自己PRから「その人の良さ」が見えてこない
自己PRは、その就活生が会社に役立つかどうかを見るための重要な質問です。自己PRにしくじると、あなたの良さを伝えられないまま面接が終わり、アピール材料不足で落とされてしまいます。
「どんな風に頑張ったか?」が目に浮かぶ自己PRか?
以下は、よくある「失敗している自己PR」です。何が悪いかわかりますか?
組織でやったことは書いてありますが「その就活生がどう頑張ったか?」が見えてこないのです。だから、この就活生の良さが全く見えてこないのです。採用するのは「あなた」なのですから、組織としてやったことではなく、「自分がどんな問題意識をもって、どんな工夫をして取り組んだのか?」を伝えなければなりません。
自分の良さを伝えるために押さえるべきポイント
「あなたの良さ」を自己PRで伝えるには、以下のポイントを意識して、内容を再構成しましょう。
- その組織の中で、「どんな役割を担っていたか」がわかるか?
- その役割を通して、あなたがどんな課題に取り組んだのかがわかるか?
- 課題を解決するために、あなたがどんな工夫・努力をしたのかがわかるか?
これらの内容を押さえて自己PRを再構成してみましょう。このポイントを押さえるだけで、無味乾燥な自己PRにはならなくなります。
5.新卒らしさがみえない
新卒採用面接であるにも関わらず、いわゆる「新卒らしさ」が見えない就活生も、面接に落ちまくってしまう可能性があります。
日本の就職活動は基本的に、一括採用かつポテンシャル採用の形式を取っているため、実務経験やスキルがなくても、多くの会社の面接を受けることができます。
しかしその分、新卒の学生は今後の伸び代を期待させるようなポテンシャルや、フィードバックを吸収する素直さなどを求められるのです。
基本的な受け答えや事前準備、マナーなどがしっかりしているのに、面接に全く合格しないという方は、新卒として求められるパーソナリティやマインドをアピールできていない場合があります。
ぜひ、以下の項目をチェックして自らの面接意識に問題がないかを確認してみてください。
素直さ、謙虚さのない受け答えをしていないか?
新卒採用の学生に求められるような、素直さや謙虚さを面接でアピールできていない場合、面接で落選続きとなってしまう場合があります。
素直さや謙虚さがないと、先輩からのフィードバックを素直に受け止めて成長できないのではないか、という評価に繋がってしまい、結果的に同じ能力ならより素直さが感じられる学生を採用しよう、という思考になってしまうのです。
例えば、面接官からの指摘に対して反論することや、企業の中で自分が活躍する前提で話をすることは面接官からの心象を悪くしてしまいます。
ぜひ、新卒採用であるからこそ、素直さや謙虚さを前面に出して、選考突破を目指してみてください。
エージェントで模擬面談をしてもらおう
もし、どうしても「新卒らしさ」を出せない、自身の面接の何が悪いか分からない、という悩みをお抱えでしたら、就活エージェントの模擬面接を有効活用しましょう。
一人での面接対策は、自分の中で準備をするだけですので、あまり参考にならないかもしれないですが、エージェントの方に実践的な質問をしてもらい受け答えをすることで、より本番に近い感覚で経験を積むことができるのです。
また、面接での振る舞いや答え方に対して、就活のプロであるエージェントの方からフィードバックを受けることができるのも、模擬面接の大きなメリットでしょう。
ぜひエージェントの方を有効活用して、新卒の学生として採用したくなる人材になることを目指してみてください。
6.面接に落ちまくりでも自分を責めてはいけない
面接に何度も落ち続けると「自分は駄目なんだ」と落ち込んでしまいますよね。しかし、自信をなくした様子で面接を受けても、結果はついてきません。「自分の商品はいまいちですが…」という営業マンから商品を買いたい人はいないのです。
内定するには、実力以上に相性が重要です。たとえば、体育会系のガッツある学生を求めている企業に、おとなしいインテリタイプの学生が応募しても内定は難しい。その学生がコンサルティングファームに内定するようなレベルの高い学生だとしても、です。
相性・縁の問題が非常に大きいので、あまり深く考えず、落ちても「縁がなかった!しょうがない!」と開き直り、次の面接に集中しましょう。
ただし、落ち続ける場合、あなたの志望業界が求めるタイプと、あなたのキャラクターがズレている可能性があるので、一度考えてみる必要はあります。
別の業界に目を向けると、嘘のように簡単に内定が出るケースもあります。面接に落ちても自分を責めずに、「なぜ私をとらないんだ!」と自信満々にプレゼンしてください。