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ジョブトラ(旧 ジョブトライアウト)は気になるけれど、どんな内容なのか、参加することによってどんなメリットがあるのか分からないと考える就活生は多いのではないでしょうか。
気になるけれど分からないから不安で参加できない人、実にもったいないです。
ここでは、ジョブトラの内容や参加メリット、また良い点だけではなく懸念点についても解説します。
この記事を読むことで、参加すべきかどうか判断できるでしょう。
ジョブトラはビジネスゲームを通して企業と知り合うイベント
ジョブトラの内容や、参加するとどんなメリットがあるのかを紹介します。
企業のプレゼン→ビジネスゲーム→マッチした企業との座談会ができる
イベントは企業のプレゼン→ビジネスゲーム→座談会という流れで実施されます。
第一部では参加企業6〜7社によるプレゼンがあり、それぞれの企業から自社の特徴や魅力を聞いたうえで、参加者は自分の興味の高さによって企業を順位付けします。
付けた順位は企業とのマッチングに影響するので、各企業のプレゼンをしっかり聞き、考えましょう。
第二部では、学生同士でチームを組み、ビジネスゲームをします。ビジネスゲームは、商品の売上を伸ばす方法を考えたり、経営のシュミレーションをしたりと、内容はさまざまです。
企業は学生の様子を見て、思考力、コミュニケーションスタイル、行動力、リーダーシップ・フォロワーシップの4点を評価シートに沿って評価し、自社に合いそうな人材を探します。
1社数名と数に限りはありますが、「うちの会社に来てほしい」と企業から思ってもらえれば、特別選考ルートのお誘いや、会社説明会の案内がもらえます。
第三部は、座談会です。座談会は、学生の興味と企業の評価を基にマッチングされ、企業からの評価が高い学生にはマンツーマンの面談が行われることもあります。
特別ルートの選考をゲットする人もいる
ビジネスゲームでの活躍が高く評価された場合は、選考が有利になる特別ルートを企業から用意してもらえることもあります。
具体的には、一次面接の免除、社長との面談、人事担当者が参加する食事会に参加できるといった特典です。
イベントは就活解禁前から実施されることもあり、企業にうまくアピールできれば、早い時期での内定獲得につなげられるでしょう。
もちろん参加者全員が特別ルートの選考を獲得できるとは限りませんが、就活解禁前から他の学生をリードできる可能性があるだけでも、イベントに参加する価値は高いと言えます。
グループワークの練習になる
ジョブトラの参加はグループワークの練習にもなります。
ビジネスゲームのなかでは参加者がグループワークをして、その様子を複数社の人事が採点して、その結果がフィードバックシートとして返ってきます。
jobtryoutに参加してきました!東京の学生とチーム組んで、発言一つ一つが人事の人に審査されて偏差値になって帰ってくるというなんとも恐ろしいイベントでしたが、すごくいい経験になりました_(┐「ε:)_
こんなにシビアに成績が出される就活初めてなのでちゃんと向き合って今後に生かします… pic.twitter.com/p4oBAMokAH
— えだまめ (@flute_ad15) December 2, 2017
このツイートからもわかるように、行動力、思考力、コミニケーション力など様々な観点から人事に偏差値形式で採点されます。
自分のグループワークのどこが良くて、どこがダメなのかがはっきりと数字で可視化されるので、その後の対策を非常に立てやすくなります。
しかも、人事から細かいコメントによるフィードバックをもらえるので、どういうところが駄目だったのかをすぐに理解できるはずです。
ここまで、人事視点から自分のグループワークの振る舞いを見つめ直せるイベントは多くないでしょう。グループワークの練習のためだけでも、参加する価値があるイベントといえます。
就活仲間ができやすい
ジョブトラでは、かなり難易度の高いビジネゲームをチームで競い合います。チームでの順位もはっきり出るので、みんなが必死になって協力をして、ビジネスゲームで良い成績を出そうと奮闘します。
その結果、協力関係が生まれ、そこでチームを組んだ人との仲が良くなるケースもあるようです。
jobtryout終わったー!個人成績はめっちゃ悪かったけど見事チーム戦1位なれたし楽しめたしよかったぜ! pic.twitter.com/UF8moAKDWe
— サトウリョウタ (@RyotasannNo) March 2, 2014
このように、イベント後は仲間となっているケースもあるようです。
就活は情報戦です。より多くの情報を持っている人が有利になります。そのため、やる気のある就活仲間がつくりやすいジョブトラは、参加しておくだけでも有益なイベントといえるでしょう。
ジョブトラのビジネスゲームで評価される3つの能力
社会で必要な行動力・思考力・コミュニケーション能力
ビジネスゲームで評価される能力は、主に行動力・思考力・コミュニケーション能力の3点です。
行動力とは、自ら考えて行動する能力を指します。
ビジネスゲームにおいては、率先して作業に必要な道具を取りに行ったり、他チームとも積極的に交流をしたりすることなどが評価ポイントです。
思考力は、問題を解決するために現状を分析し、適切な解決策を考える能力を指します。
ビジネスゲームにおいては、ゲームのルールを正しく理解しているか、効果的な作戦を考えられているか、といったことなどが評価ポイントになります。
最後にコミュニケーション能力は、相手の話を正しく理解する能力や、自分の意見を相手に論理的に伝える能力です。
ビジネスゲームにおいては、チームメンバーとの会話の中で時折ユーモアを交えたり、うまく溶け込めていない人に働きかけたりする行動が、高い評価につながりやすくなります。
ジョブトラは本気で内定を目指す人が参加すべき
参加の6割以上はMARCH以上のため地頭の良い学生が集まりやすい
ジョブトラの参加者は、6割以上がMARCH以上の学生で占められており、地頭の良い学生が集まりやすい傾向にあります。
そのため、レベルの高い人たちと交流することで良い刺激になり、就活の進め方やアピールの仕方を参考にする機会になるでしょう。
あまりのレベルの高さに、自信をなくしてしまうこともあるかもしれませんが、自分とどこがどう違うのかを比較をして、足りないところに気が付くことはとても大切です。
他人と比較することで、自分の良い点と悪い点が明らかになり、今後の成長へとつなげられます。
イベントは就活解禁前の早い時期に実施されるため、たとえ周りの人たちとの差を痛感させられたとしても、あまり悲観的にならず、今後の就活に活かせると前向きに捉えましょう。
主体的に行動ができないと企業から評価はされない
ビジネスゲームの内容は難しく、また周りの学生のレベルも高いことから、ジョブトライアウトでは主体的な行動ができないと企業から評価されません。
特にビジネスゲームでの出来不出来が企業からの評価に直結するため、評価ポイントである行動力・思考力・コミュニケーション能力を意識しながら自分をアピールしていきましょう。
アピールの際は、自分の強みを活かした行動を意識することが大切です。
具体的には、チームをまとめるのが得意であればリーダー役を務める、理解力が高いのであればゲームのルールをメンバーに周知させるといった行動です。
無理をした行動ではアピールが空回りに終わることも考えられるため、自分の得意分野でアピールしていきましょう。
ジョブトラの2つの懸念点
参加企業に興味が持てない場合がある
ジョブトラでは、ビジネスゲームでの働きぶりが人事の目に止まった場合は特別選考のオファーがもらえます。
ただ、参加する企業の業種にはその時々に違いがあり、参加企業がベンチャーばかりだったり、営業系の会社ばかりだったりする時もあります。
ジョブトラで良い成績を収めたのに、志望する業界や職種と異なれば、興味が持てる企業がなく、選考のオファーをもらっても興味がわかず、ガッカリしてしまう事もあるかもしれません。
自分の順位・実力がハッキリ出るので、メンタルがつらい
グループワークでの行動は、参加者のなかでの順位や実力が偏差値形式ではっきり分かると分かります。つまり、自分の実力のなさもはっきりと可視化されてしまうので、結果によっては非常に悔しい思いをすることもあります。
例えば、69人中52位と言う低い結果になったら、メンタル的にかなり辛くなるでしょう。
就活に慣れていない人には、辛い結果になることもあると覚悟を決めて参加することをお勧めします。
もちろん、早い段階に参加して自分のグループワークでの欠点を把握しておけば本番でミスをする可能性を減らせます。そのため辛い思いをすることも覚悟してでも、参加する価値のあるイベントだと思います。
ジョブトラの評判
参加者のレベルが高い
参加者のレベルが高いことで、ビジネスゲームではついていくのが難しい状況になる可能性もあります。
周りのレベルが高い状況では、自分がリーダーとしてチームを引っ張っていくのは難しいかもしれませんが、チームでの役割はリーダー役だけではありません。
その他にも、リーダーを補佐する役、作戦を考える役、意見をまとめる役、ムードメーカーなど、チームでの役割はさまざまです。
企業が求める人物も、リーダー的な資質を持った学生だけではないため、自分ができることとできないことを理解した上で、チーム内で必要な役割を担いましょう。
就活仲間ができた
今日のジョブトライアウト楽しかったわ…友達できたわ..,3回とも素敵なメンツで仲良く出来て良かった…
— 抹茶プリン (@ma_ma_ma_) March 19, 2016
ジョブトラのような就活イベントに参加することは、就活仲間を作るきっかけにもなります。
同じイベントに参加している人であれば、志望する業界や企業が同じである可能性が高く、就活に関する会話が弾みやすいでしょう。
さらに、グループワークなどで同じチームになった場合は、そのまま意気投合し、連絡先の交換に発展することも考えられます。
就活仲間ができれば、見つけた優良企業をお互いに紹介し合ったり、イベントの開催などの情報を共有したりできるといったメリットがあります。
就活ではやることが多すぎて手が回らなくなることもあるため、就活仲間とサポートし合えば、より効率的に就活を進められるはずです。
場合によっては、就活が終わった後も良好な関係が続く可能性もあるため、就活イベントなどに参加したときは周りの人に積極的に話しかけてみましょう。
ジョブトラはグループディスカッションでの欠点把握や就活仲間など得られる物が多い
ジョブトラは、就活セミナーや説明会のようなただ、話を聞くというイベントではありません。
企業のプレゼン後は、ビジネスゲームという名のグループワークがあり、自分の能力を企業目線で評価されます。
就活の選考でもよく用いられるグループディスカッションの対策として、実践師ながらフィードバックがもらえるので、とても良い経験になります。
企業のプレゼンを聞き良いとおもったところから、ビジネスゲームで自分の力が評価され、座談会でマッチングすれば特別ルートでの選考が受けられるケースもあるので、自分の力を試したい人や早期内定を獲得したい人などはぜひ参加をおすすめします。