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面接やエントリーシートで「あなたにとって仕事とは何ですか?」「社会人とはどのようなものだと思いますか?」と質問されることがありますよね。
実際に社会人として働いたことがないのに「仕事とは何ですか?」と聞かれても、答え方がわからず、戸惑いますよね。
この質問、どう答えるのが正解なのでしょうか?わかりやすい例文をもとに
「あなたにとって仕事とは何ですか?」と聞かれた時の答え方を徹底的に解説いたします!
「あなたにとって仕事とは何ですか?」と質問された時の回答例
まず、細かい解説に入る前に、「あなたにとって仕事とは何ですか?」と聞かれ時の回答例を見てみましょう。回答例を先に見た方が、回答法のイメージが直感的に掴めると思います。
私にとって仕事とは「新しい価値を提供する」ことです。新規市場の開拓に携わるという意味だけでなく、日々の仕事でも、「より優れた方法」を見つけ出す意識で働くべきだと思っています。
このように考える理由は、学生時代のベンチャー企業でのインターンの経験です。そこで、社長に「どんな経験でも一工夫をすれば面白くなる」と教えられました。
たとえば、エクセルでのデータ集計作業でも、「その数字から何が見えてくるか」を考え、事業改善案を企画することが出来ると学びました。
貴社においても、「これでいい」と現状に満足せずに、「何か新しい価値を提供できないか」という視点を常に持ち、働きたいと考えています。
面接で「仕事とは何か?」を質問する意図とは?
さて、そもそもなぜ企業は「あなたにとって仕事とは何ですか?」と質問してくるのでしょうか?質問の意図を考えてみましょう。意図を押さえることで、的確な回答ができるようになります。
仕事に対する価値観を知りたい
まず、第一に「仕事に対する価値観を知りたい」という意図があります。「仕事とは何か?」という質問への答えには、仕事に対する価値観が現れますよね。
採用するにあたり、その就活生が仕事にどんな価値観を持っている人なのか?を確認しようとしています。
価値観が社風と一致するか
同時に、仕事に対する価値観が自社の企業理念や社風とマッチするかを確認しようとしています。学生のの仕事への価値観と、社風がマッチしないと、入社後、モチベーションが下がってしまいますよね。
たとえば、「仕事とは挑戦である」と考えている人が、保守的なインフラ企業に入ったら、後々ミスマッチが生じてしまうかもしれません。
「仕事とは何か?」を質問することで、あなたの価値観が社風・企業理念とマッチするかを確認しようとしています。
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「あなたにとって仕事とは何ですか?」の的確な答え方
1.即物的な回答はやめて、志の高さを示そう
この質問は、あなたの仕事に対する意識を問う質問です。だから、「お金のため」「生活のため」という答えは求められていません(たとえ、実際はそうだとしても)
例文のように、「〜をやりたい」と、前向きな志を示した回答を心がけてください。「生活のため」では、仕事への意欲を疑われてしまいます。
私にとって、仕事とは誇りを持って取り組むことができるものです。時には辛いことや苦しいこと、悩むこともあるかもしれませんが、それを乗り越えた先にある喜びや達成感は他の何ものにも代え難いものだと思います。
いつまでも自分の仕事に胸を張っていられるよう、精一杯頑張りたいと思います。
2.企業理念や社風を参考に「働く」を考えよう
この質問は、あなたの仕事に対する価値観と、自社の企業理念・社風があうかどうかを確認する意味でも、質問されています。ここで、大きなミスマッチがあると、「我社には合わないな」とマイナスに評価されてしまいます。
会社の企業理念や社風、採用HPで社員が語る「仕事のやりがい」などを参考に、社風とマッチする「働くとは何か?」への回答を考えましょう。
例文は、挑戦を重視するベンチャー企業への回答なので「挑戦」を重視した回答になっています。
【社風が「主体性を大切にする」の場合】
私にとっての仕事とは、「自分で考えて行動し、社会へ貢献していくこと」です。どんな仕事でも決して受け身にならず、自分にできることは何なのか、常に考えて行動する必要があると考えています。
もちろん、その行動に責任は伴いますが、自分の考えが反映され、最終的に世の中のためになることは、働く喜びであると思います。
3.過去の経験を交えて語るとベスト
この質問への答えは、自分の過去の体験から実感を交えて語ると、説得力がアップします。たとえば、例文では、ベンチャー企業でのインターン経験で感じたことを交えて「仕事とは何か?」を説明しています。
このように、過去の経験で「仕事とは何か?」を肉付けして回答すると、説得力のある実感のこもった回答になります
過去のアルバイト経験やゼミ・サークルでの活動経験を使い、自分なりの「仕事とは何か?」を考えてみましょう。
仕事とは、「社会とつながる」ことだと思います。仕事を通してたくさんの人と出会い、そこで起こる嬉しいことも悲しいこともすべて経験することが、社会との結びつきを強くすると思います。
大学入学当初、地元から出てきたばかりの私はまだ友達もおらず、時間を持て余していました。
そこで、近所の小さな定食屋さんでアルバイトを始めたところ、顔を覚えていただけたようで、徐々に常連の方から話しかけられるようになっていきました。
その後もアルバイトを通してたくさんのお客様と話していると、たまたま道ですれ違った際などにも声をかけられるようになり、第2の地元のような、温かさを感じるようになりました。
もし私があのお店で働いていなければ、住んでいた場所には大学の友人しかおらず、町への思い入れは少なかったかもしれません。この頃から、働くとは社会とつながる手段なのだと感じるようになりました。
4.仕事への抱負を語ろう
最後に「貴社においても、〜という風に働きたい」と抱負を語ると、さらに良くなります。自分にとっての「仕事とは何か?」を説明した上で、「貴社でこんな風に働きたい」と述べれば、会社への入社意欲をアピールできます。
働くとは、身近な誰かの役に立つものだと思います。1人で完結出来る仕事というのはとても少なく、たいていの仕事は共に頑張ってくださる「誰か」が存在します。
人とコミュニケーションをとり、相手を思いやりながら働くことは、楽しいことでもあり、自分を理解して成長させるものでもあります。
そして、そこで身につけた新しい能力をまた別の誰かのために発揮していく、ということを繰り返し、自分自身をより大きく成長させることができると考えています。
仕事を通して、今の自分の何倍も成長し、周りの人のためになるような働きをしたいと思います。
「あなたにとって仕事とは何ですか?」について質問された時の回答例
その道のプロとして、求められる価値を提供し、その対価として給料をもらうことだと思います。
会社で働くサラリーマンでも、世界で活躍するプロ野球選手でも、笑いを仕事とする芸人さんでも、働くことの意味は同じだと思います。
それぞれがそれぞれの立場に求められる技術やサービスを提供し合い、みんなで社会を作っていくことが、「社会人」というものなのだと思います。
私自身もいち早く仕事を覚え、御社のライフソリューション事業分野の営業として、人不足が叫ばれる保育業界をより良くしていきたいと思います。
この例では、「仕事とは」という質問に対しての回答の最後に、さりげなく入社意欲をアピールできている点が良いポイントです。
その際、ありきたりな内容では「別にうちの会社じゃなくても良いのでは…」と思われてしまうため、その企業ではないといけない理由を盛り込むようにしましょう。
私にとっての仕事は「目標を叶える手段」であると思います。
私の目標は在宅介護の抱える問題を解消し、家族が末永く共に暮らせる世の中を作ることです。特に入浴介助は介護の中でも最も負担が大きいとされており、老老介護が多くなってきてしまっている現代において、その問題は深刻化してきています。
この問題の対策として、御社では介護ロボットが開発されていますが、まだ安全面を気にしていたり、ロボットそのものへの抵抗感から導入をためらっているご家庭も多いのが現状です。
私は自分の仕事を通して介護ロボットをより身近なものとし、介護する側もされる側も気持ち良く、共に過ごすための力になりたいと考えています。
この例の良いところは「仕事を通して成し遂げたいこと」と「そのために何をするのか」が具体的に書かれており、説得力がある点です。
志望する業界の時事問題も組み込まれているため、きちんと業界研究ができていることも伝わり、好印象な回答です。
「あなたにとって仕事とは何ですか?」について質問された時のNG回答例
仕事というものが何なのかについては、まだ働いた経験がないため分かりません。
働いていくうちにわかってくるものだと思うので、これから御社の一員として働いていく中で、自分なりの働く意味や意義を見つけていきたいです。
「お金のため」「生活のため」という回答もNGですが、「わからない」という答えももちろんNGです。
「経験がないからわからない」と諦めてしまうのではなく、自分がどんな仕事をしたいのか、その時に仕事はどのような存在なのか、しっかり考えて回答することが大切です。
私にとって仕事とは、社会貢献の一環だと思います。一人一人にできることは小さなことかもしれませんが、私も日本社会を構成する一員である以上、働くことを通して日本に貢献していく必要があると思います。
自分の仕事を通して社会のために何ができるのかを常に考え、地域のため、国のために行動していきたいです。
「仕事は社会貢献の一環」としているこちらの回答ですが、具体的なことが書かれておらず、全体的に漠然としすぎていて説得力がありません。
どのような仕事を通して社会貢献をしたいのか、具体的に説明できるようにしましょう。
仕事とは、働いた対価としてお金をもらうことです。特に、御社の営業職は業績に応じてインセンティブも支給されると伺いましたので、いち早く仕事を覚えて誰よりも良い成績を残し、高い給与をいただけるよう頑張りたいと思います。
仕事の定義として「労働の対価に給与をもらう」というのは間違っていません。
しかし、これではあまり深く考えなくてもわかるような回答であり、あなた自身が仕事に対してどのように感じているのかが伝わってこないため、思考力がないと判断されてしまいます。
また、「給与が欲しいから頑張る」というのも、本心ではそうかもしれませんが、「お金がもらえればなんでもいいのか」と思われてしまうため、面接の場ではなるべく言わない方が賢明です。
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