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就活の面接で「優柔不断」を短所として回答する人は少なくありません。「優柔不断」はそこまで致命的な短所ではないので、回答としては無難ですよね。
わかりやすい例文をもとに、「優柔不断」を短所として回答する時のコツをご紹介します!以下を読めば、上手く面接官に「優柔不断」という短所を伝えられるでしょう。
面接で短所「優柔不断」について話す時の回答例
細かい解説から入るよりも、先に例文を見ていきましょう。例文を見れば、「どう答えればいいのか」のイメージがわくと思います。[]には、話す時のポイントを書いたので、そちらもあわせて確認してください。
私の短所は優柔不断な点です。選択肢に迷ってしまい、なかなか決断が出来ないことがあります。
たとえば、小さなことですが、大学の授業選択など、「あれにしよう、これにしよう」と迷ってしまい、選択が期限ギリギリになってしまうことが多々あります。
社会では、素早い判断が求められることも多いため、この短所はいち早く治したいと考えています。
具体的には、「判断のための指標」をつくるよう、最近では心がけています。たとえば、授業を選択する際に「将来仕事の役に立つものを優先的に選ぶ」と基準をつくり、その基準に従って判断するようにしています。
まだ、即断即決とはいえませんが、少しずつ素早い判断・行動ができるようになってきています。
面接官が短所を聞きたい理由
まず最初に、面接官が学生に短所を聞く理由について説明します。
「長所ならまだしも、なぜ短所について質問するのだろう?」と疑問に思っていた方は、以下3つの理由を見てしっかりと相手の意図を理解してくださいね。
俯瞰して自分を見れているか
最初の理由としてあげられるのは、自分の短所が見えているということは自分自身を俯瞰して見れていることに繋がるということです。
自分の短所について冷静かつ正確に答えることが出来る学生は、自分の悪い部分にもしっかりと目を向けているということですし、一方で自分の短所が分からないという学生は、客観的に自分を観察することを怠っているという評価に繋がります。
「自分の短所は〇〇で、克服するための努力をしています。」と答える学生は冷静で客観的な自己分析が出来ていますし、逆に「自分には全く短所なんてない!」と豪語する学生が、どれだけ傲慢で周りが見えていないかは皆さんからしてもきっと想像がつくでしょう。
だからこそ自分の短所にはしっかりと向き合って、面接の際にも冷静に伝え、どう克服していくかを考えることが一番重要なのです。
仕事をする上でマイナスになる短所はないか
また2つ目の理由としては、会社で働く際に大きなマイナスとなる短所を抱えていないかを探る、ネガティブチェックをしたいというものがあります。
学生が自身の短所だと捉える部分が会社において致命的な欠点となってしまう場合、選考を突破することが少し難しくなってしまうのは当然のことかもしれませんね。
例えば、営業の採用であるのにも関わらず「人と話すことが苦手です。」と答えてしまったり、海外勤務が多い仕事であるにも関わらず「環境の変化に弱いです。」と答えてしまったりすると、「この学生はうちの会社には厳しいかもしれない。」という低評価に繋がってしまいます。
会社の文化や職種の特徴を理解した上で、自分の短所がネガティブチェックに引っかからないように気をつけてください。
克服に向けた行動ができているか
最後に企業側は、学生に短所を克服しようとする努力や改善の意識があるかどうかを見たいという理由があります。
学生が企業に入社してからどうしても改善が必要な場面はたくさんあるかと思いますが、その際に「しっかりと努力ができる人かどうか」を見極めるポイントとして企業は、入社前にも自分の短所を克服しようとしているかを見ているのです。
自分の短所を認識しながらも全く何も行動していない人と、克服のために毎日努力を継続している人だったら、どちらが入社後に活躍してくれそうかは一目瞭然かもしれません。
自分の短所を認識した後は、放ったらかしにすることなく改善の努力をして、面接の際にはしっかりと伝えられるようにしておきたいですね。
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1.短所「優柔不断」で困ったエピソードを伝える
たとえば、小さなことですが、大学の授業選択など、「あれにしよう、これにしよう」と迷ってしまい、選択が期限ギリギリになってしまうことが多々あります。
「短所は優柔不断な点です」だけでは、いまいち伝わりません。長所を自己PRする時に「長所を発揮したエピソード」とセットで回答するように、「短所によって困った・損をしたエピソード」をあわせて回答するとわかりやすくなるでしょう。
たとえば、例文では、このように「短所で困ったエピソード」を伝えています。「短所は優柔不断な点です。直したいと思っています」では回答としてあまり情報が少なすぎて面接官を納得させられません。
面接官が短所について質問するのは、「短所を把握したい」というのもありますが「就活生の自己認識力を知りたい」という想いもあります。自分の欠点を素直に認められる人の方が、入社後成長する可能性が高いので、自分の弱点を素直に認識している人は高く評価されます。
「具体的に短所によってどんな困ったことがあるのか?」を詳しく話し、自分の弱点と素直に向き合っている様を示しましょう。
2.「優柔不断」をどう克服しようとしているのか?
面接官は、単に「短所を知りたいから」質問しているわけではありません。それにくわえて「あなたが短所にどう向き合っているか?」も同時に知ろうとしています。
短所のない人間はいません。大事なのは、その短所にどう向き合い、克服するか?です。だから、面接で短所を聞かれた時は、短所を答えるだけでなく「その短所をどう克服したいか?」もあわせて回答するべきです。
「その短所をどう克服したいか?」について語れば、あなたの向上心を面接官にアピールできるでしょう。たとえば、例文では、
具体的には、「判断のための指標」をつくるよう、最近では心がけています。たとえば、授業を選択する際に「将来仕事の役に立つものを優先的に選ぶ」と基準をつくり、その基準に従って判断するようにしています。
このように、「具体的にどうやって短所を克服しようとしているのか?」短所の克服計画を伝えています。短所を答えるだけでなく、その短所をどう克服していきたいか?克服計画・克服のために現在やっている努力もあわせて回答してください。
3.短所の改善度合いを伝える
まだ、即断即決とはいえませんが、少しずつ素早い判断・行動ができるようになってきています。
努力の結果、短所がどのくらい改善しつつあるのか?もあわせて伝えるとベストです。努力し短所を克服する姿勢を示せば、面接官に向上心をアピールできるでしょう
この例文のように「努力をした結果、短所がどのくらい改善しつつあるのか?」を説明してください。具体的なエピソードがあれば、よりわかりやすいでしょう。
優柔不断を長所に言い換える方法
一方で、優柔不断という性格を短所として伝えずに長所として面接官に伝えるという方法も考えられます。
物の言い方によって、同じ性格でも印象や評価が全く変わってくることもありますので、ぜひ以下の3つの言い換えを参考にしてみてください。
よく考えて行動する
1つ目の優柔不断の言い換えは、「よく考えて行動する」ことができるという長所です。
優柔不断ということは、それだけ決断の前に思考と逡巡を繰り返すということであり、場のノリで短絡的な決断をしてしまう人よりも、慎重で良い決断が出来る傾向にあるということが言えるのではないでしょうか。
例えば、「物事を決断する前にしっかりと全ての選択肢を洗い出し、比較検討をしながら決断することができます。」といった回答をすれば、大事な意思決定の際も冷静に判断することが出来そうだ、という高評価に繋がります。
優柔不断な性格ならではの思考力や慎重さを活かした長所は多くの場面で使用することが出来ますので、ぜひこの言い換えを使ってみてください。
多角的にみて判断できる
また優柔不断であるからこそ、単一的なものの見方をせずに多角的に見て物事を判断できるという長所もあります。
決断力の早い人はおそらく、短時間の中で自分が見えている軸から決断を行なっていますが、優柔不断な人は長い時間をかけて物事を考えて、色々な軸から判断して多角的に決断を行うことが出来るのです。
「私は、物事を決めつけずに、様々な角度から検討した上でより良い選択肢を選ぶことが出来ます。」という答え方をすれば、優柔不断という性格はあなたの立派な長所として面接官にも伝わるのではないでしょうか。
長い時間をかけて決断する優柔不断さをマイナスと捉えずに、ぜひ言い換えを使って面接官にポジティブな面を伝えてみてください。
短所を伝えるときの注意点
自分の短所について面接官に伝える時、気をつけて言わなければ「本当に大丈夫かな?」という印象を与えてしまうこともあるでしょう。
そうならないためにも、短所を伝える時に気をつけておきたいポイントをいくつか紹介します。
結論→事例→改善施策の順に伝える
自分の短所については、結論→事例→改善施策の順で体系立てて喋ることで、自分の短所を客観的に理解した上で克服しようと頑張っているという評価を受けることが出来ます。
例えば、優柔不断であるということが短所である場合は以下の流れのように喋ってみてください。
私の短所は優柔不断で、すぐに決断できないことです。=結論
具体的には、新しいアルバイトを始める際に、場所や給与、待遇など様々なことが気にかかってしまい、始めるまでに時間がかかってしまうということがありました。=事例
決断が遅いことは、社会人になった際には周りの迷惑となってしまう場合もあるので、いち早く改善したいと考えています。
方法として行なっているのは、迷った際に「なぜ迷うのか」をノートに書き出すことで、決断するべきポイントを明確にするということです。=改善施策
以上の3つのような段取りで話すことができれば、短所に関してもネガティブな印象なく聞いてもらえるはずですよ。
今後を見据えたポジティブな意見を伝えよう
現在自分が短所として認識している部分が、その後もずっと短所であるとは限りません。
むしろ、今後その短所をどう改善していくかについてポジティブな意見を伝えることが出来れば、面接官からの評価も高くなるでしょう。
例えば優柔不断であるという短所についても、「決断のスピードが遅く悩んでいます。」とだけ伝えると非常にネガティブに感じてしまいますが、「持ち前の慎重さは残しつつ、比較検討の軸をはっきりさせることで決断のスピードを上げていきたいです。」と答えれば、今後の改善と成長が期待できるポジティブな意見として受け取られるはずです。
ぜひ、今後どう改善していくかというポジティブな意見を交えた上で短所を伝えて、自身の成長を期待させるような受け答えをしてみてください。
短所「優柔不断」の伝え方NG列
最後に、優柔不断であるという短所を伝える際のNG例を1つご紹介します。
私の短所は優柔不断であり、何かを決める際にいつもウジウジしてしまって時間がかかるということです。
大学受験の際には最後までどの大学を受験するべきか迷い、出願がギリギリになって、結果的に出願を考えていた大学の1つの出願締め切りを過ぎてしまうという失敗もありました。
大学に入学してからも優柔不断な性格は直らず、サークル選びやアルバイト選びもなかなか決まらないことが多かったので、これからの決断も少し不安なところがあります。
- ネガティブな面ばかり強調してしまい、ポジティブな部分が感じられない点
- 今後改善しようとする意識が見られず、ただ悩んでいるという点
【39点以下は危険度MAX】
本番前に、面接偏差値を診断しておこう
今年はweb面接をおこなう企業も増えていますが、自分の弱点を把握し適切に対策しなければ、どんな形式であれ面接を突破することはできません。
そこで活用したいのが、面接偏差値診断ツールの、「面接力診断」です。
24の質問に答えるだけで、自分の強みと弱みをグラフで見える化できます。
診断であらわになった自分の弱点を効率的に対策し、志望企業の面接を突破しましょう。
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