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面接で短所について質問された時「短所は心配性な点です」と答える就活生は少なくありません。確かに、「心配性」は短所として、それほど致命的ではないので、無難な回答といえるでしょう。
わかりやすい例文をもとに「心配性」を短所として回答する時のコツを具体的に紹介していきます。以下の例文を読めば、「心配性」を短所として回答する時のコツがすぐにイメージできると思います。
回答例文
私の短所は、心配性な点です。万全な準備が整っていないと、なかなか行動が起こせないところがあります。
サークルで、学園祭に出店する際、協賛金をつのる必要があったのですが、プランの詳細がつまっていないため、協賛金集めに中々Goを出さなかったことがあります。
そのせいで、協賛金集めにかけられる時間が少なくなり、営業チームには少し大変な想いをさせてしまいました。
社会では『拙速』が良い時も多々あるため、この心配性な点は治したいと考えています。
最近では、「その準備は本当に必要か?私の懸念は本当に実現するのか?」をしっかり考えた上で、『本当に心配する必要があるのか』を考慮し、できるだけ素早く行動できるよう心がけています。
1.そもそもなぜ面接官は短所を聞くのか?
まず、なぜ面接官は就活生に短所を聞くのでしょうか?その意図を押さえてみましょう。短所を質問する意図は大きく3つがあります。
- 業務の遂行上、致命的な短所を持っていないか確認したい
- 自分の短所をどう認識しているか?自己認識力を確かめたい
- 自分の短所にどう対処しているか?向上心を確かめたい
大きくこの3つの意図があります。この質問は単に短所を知りたいだけでなく
「自分の短所をどのように認識しているか?」「短所にどのように対処しているか?」を確認しようとしているのです。短所のない人間はいません。自分の短所を素直に認め、改善のための努力ができる人は、今後も成長していく可能性が高い人材としてプラスに評価されます。
短所について質問された時は、短所を答えるだけでなく「その短所にどう向き合い、どう対処しているか?」まで併せて回答するようにしてください。
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2.「心配性」でどんな風に困っているか?
「短所は心配性です」との回答だけだと、具体的にどんな短所なのか?がいまいち相手に伝わりません。短所を質問する面接官は、あなたの自己認識力も見たいと考えているので、単に「短所は心配性です」とだけ答えると、回答としてそっけなくなってしまいます。
長所をアピールする時に、「長所を発揮したエピソード」を述べますよね。同じように、短所を伝えるときには「短所によって困った、損をしたエピソード」を伝えると、わかりやすい回答になります。
私の短所は、心配性な点です。万全な準備が整っていないと、なかなか行動が起こせないところがあります。サークルで、学園祭に出店する際、協賛金をつのる必要があったのですが、プランの詳細がつまっていないため、協賛金集めに中々Goを出さなかったことがあります。そのせいで、協賛金集めにかけられる時間が少なくなり、営業チームには少し大変な想いをさせてしまいました。
この例文のように、「短所で困ったエピソード」をあげると、わかりやすい回答になります。
3.「心配性」への問題意識を伝える
「短所をなぜ直したいのか?」自分なりの問題意識を伝えると、「自分の短所に向き合える人間」という印象を相手にアピールできるでしょう。短所を素直に認め、問題意識を抱ける人は、社会人になっても、自分の足りない点を自覚し成長していけるというイメージを与えられます。
社会では『拙速』が良い時も多々あるため、この心配性な点は治したいと考えています。
このように「心配性」についての自分なりの問題意識を述べましょう。
4.「心配性」克服のためにどんな努力をしているか?伝えよう
短所のない人間はいません。大事なのは、その短所に向き合い、克服のための努力をすることです。短所をそのままにせず、改善のための努力をしている姿勢を伝えれば、あなたの向上心を伝えることができるでしょう。
最近では、「その準備は本当に必要か?私の懸念は本当に実現するのか?」をしっかり考えた上で、『本当に心配する必要があるのか』を考慮し、できるだけ素早く行動できるよう心がけています。
具体的に、心配性の改善のためにどんな努力をしているのかを述べると良いでしょう。「直したいです」だけでなく、直すためにあなたが心がけている努力を具体的に伝えてください。
5.心配症の改善過程も伝えられればベスト
克服のための努力をした結果、「 心配性」がどのくらい改善しているか?を述べられれると、ベストです。努力して短所を改善する姿勢を伝えれば、向上心を面接官にアピールできます。
具体的なエピソードを使って「どのくらい短所が直ってきているのか?」を伝えられると、説得力のある回答になります。努力の結果、短所がどのくらい改善してきているかを説明しましょう。
6.ネガティブになりすぎないように伝えよう
就活のとき、心配性を伝えることは面接官にネガティブイメージを抱かせるものではありませんが、度を越すと相手は「本当にこの人を入社させてもいいのだろうか」と心配になります。
心配性はプラスに働くこともありますが、業務の足を引っ張ることにもなりかねないからです。面接官はあなたの心配性という性格がどれほどのものかを知りたいと思っています。
そのため、就活時には短所と考えている部分をネガティブに発言するのではなく、できる限りポジティブに捉えた発言を心がけましょう。改善することを意識しているのであれば、それは嘘をついていることにはなりません。かえって、面接官はあなたをバランスの取れた人と好意的に見てくれます。
心配性は長所にもなる
心配性はプロジェクトを遂行するにあたり長所に働くこともよくあります。行動を起こしたり決定を下したりするときに心配性が顔を出す傾向があるなら改善していくことが大切ですが、事前計画を練るときや一旦立ち止まって業務全体を見回す必要があるときなどはその性格はメリットになります。
何も心配は要らないと楽観的に考えて動いてしまう人のほうが失敗する可能性が高いでしょう。心配性はどんな長所になり得るか3つほど取り上げましょう。
真面目
あなたが心配性なのは、自分がやるべきことに真面目に取り組んでいるからではないでしょうか。目の前のことに真剣に取り組んでいない人がその結果をあれこれと心配することはありません。
ですから、心配性は真面目さや強い責任感があることの裏返しと見ることができます。心配性の人はおっくうがらずにプロジェクトがもっと良くなる方法を研究したり、これはできているか、あれはどこまで進んだかと細かいところに気を遣ったりすることができます。
簡単に投げ出さず、楽をすることや手を抜くことに逃げようとしません。仲間が困っていないか心配することができ、完成に向けて一緒に取り組むこともできます。
グループの中に一人か二人はそのような人がいることは業務進行に必要です。
慎重
心配性の人は何をするとしても慎重に行動しているのではないでしょうか。よく考えてから行動に移すことが多いはずです。
失敗しないか、自分や友人が怪我をしないか、周りに迷惑がかからないか、気がつくと、こうしたことを自然と考えている自分がいませんか。心配性の人は危険察知能力に長けていると言えます。
この能力は身につけたいと思っても身につけられない人がいますから、持っているだけで非常に有利です。
グループの中には行動優先型の人も必要ですが、物事の結果を簡単に考えすぎる人、後先をあまり意識しないで決定しようとする人もいるので、そうした人のブレーキ役になることができます。目立たないかもしれませんが仲間の安定要素となり得る存在です。
計画性がある
計画的に行動できることも心配性の長所となります。たとえば、旅行に行ったときにその性格が顕著に表れるかもしれません。バスに乗り遅れないか、時間どおりに到着できるか、友人たちが一緒なら彼らの動き方も気になります。
旅行は特に不測の事態が起こることが多いので、そうしたことを心配して、前もって十分に計画を立てることが自然とできていませんか。タイムスケジュールを管理できる能力があることはあなたの良さであり、アピールできる強みとなります。
業務には納期というものが必ずあります。計画的に動かないと納期に間に合いません。タイムマネジメントができる人は信頼されます。
短所を伝えるときの注意点
あなたはこれまで心配性を短所と思っていたかもしれませんが、見る角度を変えると長所ともなりえることに気づかれたでしょう。
物事は常に2面性があります。どこから見ても全部が悪いということはほとんどありません。ですから、自分が短所と思っている部分があるなら、それを別の角度から見る訓練をしましょう。それができないと短所を短所としてしか伝えられません。
それでは面接官に何もアピールできませんし、物事を一面からしか見ることができない人と思われてしまう恐れもあります。短所を長所と見なせる柔軟な思考があることを分かってもらうようにしましょう。
結論→事例の順に伝える
就活では結論を最初に話します。そして、その後に事例を挙げます。こうすると話が論理的になります。普段の会話では、起きた出来事を起きた順番に話すのが普通ですね。また、自分の考えを伝えるときもなぜそう思うのかという理由や例をたくさん挙げてから最後に結論を話していることでしょう。
友人もそのような話し方を受け入れてくれているはずです。しかし、就活ではまず自分が何を伝えたいかを相手に分かってもらうようにしましょう。たとえば、上の例を使うと、このような感じになります。
-
- わたしはどちらかと言うと心配性の性格ですが、そのおかげでコツコツと真面目に取り組むことができるようになりました。
- わたしはどちらかと言うと心配性の性格ですが、そのおかげで考えるクセがつき、慎重に動けるようになりました。
- わたしはどちらかと言うと心配性の性格ですが、そのおかげで前もって計画することを苦としなくなり、友人からあなたがいると助かるとよく言われます。
この後に、事例を伝えます。
事例は簡潔に
心配性がメリットになり得ることを結論として最初に話したら、次はその事例を簡潔に話します。面接官はあなたの心配性がどのようにコツコツ真面目に取り組む助けになったのか、考えるクセをどのように身につけさせたのか、友人からあなたがいると助かると言われたどんな例があるのかを知りたいと思っています。
自分の経験を話すだけのなので、その事例を挙げるのはさほど難しくないでしょう。例を挙げてみます。
わたしはどちらかと言うと心配性の性格ですが、そのおかげで前もって計画することを苦としなくなり、友人からあなたがいると助かるとよく言われます。
たとえば、去年友人とタイに遊びに行って帰ってくる時のことです。現地でバスがなかなか来ず、2時間も予定が遅れてしまいましたが、そのようなことがよくあると事前に調べていたので、帰りの飛行機を少し遅めの便にしていました。そのおかげで無事に日本に帰ってくることができました。
事実を簡潔に分かりやすく話すことで、心配性という短所が短所でなくなり、タイムマネジメントができる信頼できる人という印象を与えることができます。
短所「心配性」の伝え方NG例
心配性が短所としか映らない言い方もありますので気をつけましょう。たとえば、次のような言い方です。
- わたしはどちらかと言うと心配性の性格です。考えすぎると夜も眠れなくなります。ある時とても大事な役目を与えられたのですが、それがストレスになり不眠症になってしまいました。そのため、そのプロジェクトはあまりうまく行きませんでした。
- わたしはどちらかと言うと心配性の性格です。分かっているのですが、大事なことであればあるほど、ぐずぐずして決定ができなくなります。最悪のことばかり頭に浮かんでしまいます。
自分のことを正直に話すのはいいのですが、面接官からすると採用に二の足を踏んでしまいかねない話の内容です。それで、就活時は心配性という性格を長所として捉えることのできるアピール方法をぜひ学んでください。
【39点以下は危険度MAX】
本番前に、面接偏差値を診断しておこう
今年はweb面接をおこなう企業も増えていますが、自分の弱点を把握し適切に対策しなければ、どんな形式であれ面接を突破することはできません。
そこで活用したいのが、面接偏差値診断ツールの、「面接力診断」です。
24の質問に答えるだけで、自分の強みと弱みをグラフで見える化できます。
診断であらわになった自分の弱点を効率的に対策し、志望企業の面接を突破しましょう。

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