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損害保険会社への志望動機作成に困っていませんか?普段の生活で損害保険に関わる機会はありませんから、「志望動機を書こう!」としてもなかなかイメージがわかずに、戸惑いますよね。
でも、大丈夫。わずかなポイントを押さえるだけで、損害保険会社への志望動機がすいすい書けるようになります。損害保険会社の志望動機の書き方のコツを例文つきで詳しくご紹介します。
損害保険会社(損保)の志望動機例文
三井住友海上火災保険(志望動機)
私が貴社を志望するのは、営業担当として、人から企業までのさまざまな「安心」を支える提案をしていきたいからです。
大学時代に、ネット広告の代理店業務に携わった経験から、営業担当の人間力が試される「形のない商品」を提案する仕事につきたいと考えるようになりました。数々の無形商品の中でも、企業のビジネスや人々の生活など様々な場面で「安心」を提供できる損害保険に魅力を感じています。
損保会社の中でも、貴社は、多様化する損害保険のニーズに対応し、アジアセクションへの進出・ダイレクト損保の設立など、素早い事業展開をしてこられました。貴社でなら、常に変化する「リスク」にも柔軟に対応し、顧客の安心を支える提案をしていけるのではないかと考え、貴社を志望しております。
入社後はコミュニケーション能力を活かして、営業としてより多くの方に新しい商品を提案し、さらなる安心を届けていきたいと考えております。
保険業界には多くの企業があり、保険の種類もさまざまです。すべての企業に当てはまることですが、志望動機ではその業界や企業を志した理由を明確にして熱意を伝えることが重要です。
ここからは、志望動機を作成する際に押さえておきたいポイントを、例文をもとに解説していきます。
志望動機が書けない時は、志望動機作成ツールを活用してみよう
ここまで損害保険会社への志望動機を作成する方法を解説してきましたが、例文のような志望動機を一人で書き上げる自信がない方も多いはず。
そんな時は、「志望動機ジェネレーター」を活用してみましょう。
志望動機ジェネレーターなら、簡単な質問に答えるだけで説得力のある志望動機が完成します。
志望動機作成ツールを活用して、人事を唸らせる志望動機を完成させましょう。
志望動機の結論を最初に書こう
私が貴社を志望するのは、営業担当として、人から企業までのさまざまな「安心」を支える提案をしていきたいからです。
最初に、「自分はなぜその会社を志望するのか?」という結論を書きましょう。「セミナーに伺った際に〜」と志望のきっかけから入る学生が多いですが、ビジネス文章では結論先行が原則。まず、「なぜその会社で働きたいのか?」という結論から書き始めてください。
しかし、ここで評価につながらない結論があります。2つの例を紹介するので、せっかくのアピールの機会を無駄にしないようこの表現は避けるようにしましょう。
自分本位の志望理由は好まれない
志望動機の結論として「貴社でならプロフェッショナルとして成長できる」というような「いかに自分にメリットがあるのか」というタイプの志望動機は好まれません。
企業が採用したいのは、「成長したい人」ではなくて「そのビジネスを一緒に動かしていける人」です。例文のように「その会社のビジネスを通して具体的に何をしたいか?どんなことを成し遂げたいのか?」という職業上の目標を志望動機の核にしましょう。
「その会社のビジネスを通して、どんなことをしたいのか?」を詳しく書くことで、積極的な姿勢が伝わります。
志望動機の冒頭部分の例を3パターン紹介します。参考にしてみてください。
災害や事故といった突然のアクシデントに柔軟に対応し、顧客のニーズに合わせた確実な補償を提供したいと思い、貴社を志望しました。
私の就活の軸は「人の役に立つことができる仕事かどうか」ということです。そして、困っている人に直接手を差し伸べることができる損害保険会社で、お客様の次の一歩をサポートできる営業になりたいと思い、貴社を志望しました。
会社の表面を褒めるだけの志望動機も好まれない
この例文では企業の説明をしているだけで、「なぜこのビジネスに惹かれるのか?」という根本の動機が伝わってきません。企業が採用したいのは「企業のことをよく知っている人」ではなく「入社後に活躍してくれる人」です。
企業の強みや特徴を押さえたうえで、「なぜそこに魅力を感じるのか」という理由や「その企業で自分は何がしたいのか」という入社後のビジョンにつなげることで、熱意が伝わる志望動機にしましょう。
貴社を志望する理由は、地域密着型を掲げ地域に根差したサービス提供を行っているからです。お客様1人ひとりと密に関わり、困ったときに一番最初に頭に思い浮かベてもらえるような信頼関係を築きたいと考えています。
なぜ「損害保険」業界を志望するのか?
損害保険業界の志望動機をつくる際には、
- なぜ銀行や他の金融業では駄目なのか?
- なぜ生保では駄目なのか?
など、「他の業界では駄目な理由」を突き詰めて考えていくと、損害保険業界ならではの業界志望動機が書けるはずです。
金融業界には、保険のほかにも銀行や証券、クレジットカード、ローンなどさまざまなジャンルがあります。まずはその中でなぜ損害保険を選んだのかを明確にしなければなりません。
たとえば「形のない商品を販売したい」「お客様と信頼関係を築きたい」のような理由では銀行や証券会社でも当てはまってしまい、損保会社の志望動機としては弱いです。ほかのジャンルと差別化するコツを解説するので、ポイントを押さえて損保会社への熱意を伝えましょう。
生命保険との違いから魅力を考えよう
損害保険会社の志望動機をつくる際に注意しなければいけないのが、生命保険でも通じる内容にならないことです。
- 保険を通じて安心を提供したい
- 保険によってリスクを軽減した安心な暮らしを提案したい
- 万が一に備えて保険の大切さを伝えたい
「安心を与える」「もしもに備える」といった点では生保も損保も共通しているため、保険業界全体への志望動機と受け取られてしまいます。
地震や大雨などの自然災害が頻繁に起きており、テレビなどで被害を目にする度に心を痛めています。その中で損害保険に関する特集を見たときに、この重要性をもっと知ってもらうことが災害の備えとして必要だと考え、損保会社に魅力を感じるようになりました。
このように自然災害や自動車事故、火災など損害保険が対応する内容を具体的に挙げることで、生命保険との差別化を測ることができます。ただ「自動車保険を扱いたい」だけではなく、なぜそう思うのかというエピソードとともに伝えましょう。
自分の人生体験をもとに「なぜ損保なのか」を説明しよう
「なぜ損害保険なのか」を自分の人生経験を交えて書くと、あなたの損保業界への情熱が伝わり、納得度の高い志望動機がつくれるはずです。
大学時代に、ネット広告の代理店業務に携わった経験から、営業担当の人間力が試される「形のない商品」を提案する仕事につきたいと考えるようになりました。数々の無形商品の中でも、企業のビジネスや人々の生活などさまざまな場面で「安心」を提供できる損害保険に魅力を感じています。
例文では、大学時代の業務経験をもとに「形のないサービス」、その中でも「人・企業にさまざまな安心を担保できる損害保険に惹かれた」と業界志望動機を説明しています。過去の経験に基づいて説明ができると、損保に惹かれた理由に根拠が生まれ、志望動機に説得力が足されます。
身近に関連するエピソードがない場合は?
自身の経験を志望動機に絡めたいと考えたとしても、損害保険会社と関連付けられるエピソードがすぐには思い付かない場合もあります。そのような場合はいろいろな角度から、その業界や企業との接点を考えてみましょう。
目新しいエピソードである必要はなく、日常生活での何気ない体験でかまいません。保険はとても身近なサービスで、注意深く探してみるとあなたの身の回りの至るところで接点を見つけることができるはずです。
新しい切り口を思いつくことができれば、オリジナル性の高い志望動機となって説得力のある志望動機となるでしょう。
ただし、最も大切なのはあなた自身の体験をあなたの言葉で伝えることです。少しでも印象に残りたいと作り話をするのは避けるべきです。印象的な接点ではなくても、その業界や企業との出会いを具体的に表現することができれば、熱意は十分に伝わります。
エピソード例
私が保険について興味をもったきっかたけは、大学生になって初めて自分で車を運転するようになったことからです。そして、車両事故のような人為的なアクシデントだけでなく、火災や台風といった一部の自然災害にも対応していることを知りました。損害にはさまざまなケースが想定されるため、損害保険には柔軟性と対応力が求められます。そのような状況の中で、お客様の不安に寄り添うために常に進化し続ける損害保険業界に魅力を感じるようになりました。
自動車保険は、損害保険会社の主力商品の1つです。大学生のうちに自動車免許を取る学生も多く、大学生に身近な損害保険の1つとも言えます。エピソードに困る場合は、候補の1つとして考えてみても良いでしょう。
損害保険には非常に多くの種類があります。自動車保険1つをとっても、そのサービス内容や料金は企業によって異なります。そのため、サービスの内容や特徴をしっかりと調査しておくことも大切です。
なぜ「その損害保険会社なのか?」
損保会社の中でも、貴社は、多様化する損害保険のニーズに対応し、アジアセクションへの進出・ダイレクト損保の設立など、素早い事業展開をしてこられました。貴社でなら、常に変化する「リスク」にも柔軟に対応し、顧客の安心を支える提案をしていけるのではないかと考え、貴社を志望しております。
最後に、「数ある会社の中でも、なぜその損害保険でなければならないのか?」を書きましょう。「安心を提案していきたい」だけでは、他の会社にも使えてしまいます。「その会社でなければならない理由」を最後に書くのです。
その会社でなければならない理由をうまく説明する方法
「その会社でなければならない理由」を書くのは簡単です。
- その会社の強みを調べておく
- その会社の強みの中で、特に魅力を感じた「強み」を志望動機で取り上げる
- なぜその「強み」に魅力を感じるのか自分なりの理由を書く(業界志望動機で取り上げた「業界に魅力を感じる理由」とリンクさせるとよりGood)
例文では、三井住友海上火災保険の「アジア進出の成功」「ダイレクト損保に積極的」などの特徴を交えて、「多様化するリスクにあわせて事業展開をしてきた貴社でなら、変化する顧客の『リスク』に対応できる」と、「なぜその強みが魅力的なのか?」を説明しています。
会社の強みをしっかりと押さえた例
貴社は他の大手企業との強いつながりによる安定した事業基盤が強みです。また、「地域密着」を独自の指針として掲げており、中小企業とのつながりも重視しています。形のないサービスを提供する損害保険では、お客様をより近い立場でサポートすることが重要です。つながりを重要視する貴社でなら、そのシナジーを活かしてお客様1人ひとりに情熱をもって接することで、全力でサポートすることができると感じ、貴社を志望しました。
例文では、事業基盤の特徴と地域密着型という指針をもとに、その会社でなければならない理由を説明しています。他の会社にない強みを見つけることができれば、あとは冒頭の結論にスムーズにつながるように文章を組み立てましょう。
志望企業の特徴を調べ、その強みをうまく志望動機に織り交ぜれば、「その会社でなければならない理由」がつくれるようになるでしょう
なお、その会社の事業上の強みを調べるには、「会社名+経営計画」などで検索し、各会社の経営計画を参照してください。「当社はxxxという強みを活かして、xxxに注力したい」という会社の経営方針がわかるので、志望動機作成がかなり楽になるはずです。以下は主要企業の経営計画です。
「自分は何がしたいか」で締めよう
最初に伝えた結論やその損保会社を選んだ理由を踏まえて、「入社後に何がしたいかというビジョン」で締めましょう。結論として伝えた「やりたいこと」を、実際の行動や業務として具体化するイメージです。
入社後はコミュニケーション能力を活かして、営業としてより多くの方に新しい商品を提案し、さらなる安心を届けていきたいと考えております。
ここで伝える内容が具体的であればあるほど、仕事内容や企業が求めていることをしっかり理解できているという印象を与えることができます。やりたいことが明確な人は主体的に動くことができるので、高評価です。
自分の強みを織り込むとGood
例文では「コミュニケーション能力を活かして」と自分の強みとからめて入社後のビジョンを伝えることで、「やりたい」だけではなく「できる素質がある」とアピールしています。
やりたいこととできることは別なので、必要な能力が備わっていなければビジョンを達成することはできません。仕事で活かせる強みを盛り込んで、さりげなくアピールしておきましょう。
ただしあくまで志望動機なので、強みが話のメインにならないように注意する必要があります。別で自己PRを問われることも多いので、詳しくはそこで話すか深掘りされたときに詳しく伝えることにして、一言入れておく程度にとどめましょう。
損保の志望動機の例文
実在の損保会社に向けた志望動機の例文を2つ紹介します。
ここまで解説してきた通り、「結論(達成したいこと)→その損保会社を選んだ理由→何がしたいか(入社後の行動)」という構成で作ると伝わりやすい志望動機ができます。どのように企業の特徴を押さえて自分のビジョンとからめているか、参考にしてみてください。
東京海上日動火災
私は事故や災害などイレギュラーな状況でも安心を届けたいと思い、志望します。
以前自動車事故を起こした際に事故サポート窓口の方が親身に対応してくださり、このように安心を提供できる人になりたいと思うようになりました。貴社では問い合わせ窓口・Webサポートともに三つ星の評価を獲得しています。そんな貴社で、事故や災害時にプロフェッショナルとして多くのお客様の不安を取り除きたいです。
この例文では過去の経験から志望動機につなげています。事故対応自体はどの損保会社でも共通している業務ですが、外部機関から評価を受けているという強みを挙げることで、「その企業を選ぶ理由」が生まれます。
同じ業務でも各企業がどのように取り組んでいるかに注目することで、差別化を図ることができます。
損保ジャパン
私は、より安心で豊かな社会を実現したいと思い、貴社を志望します。
貴社はSONPOグループとして、損害保険だけではなく介護やヘルスケア、デジタルなど幅広い事業を展開しています。損害保険によって安心を得たうえで、健康で活き活きとした生活を提供できる点に魅力を感じました。
そんな貴社で商品開発に携わり、損害保険の枠にとどまらない価値を作り出していきたいと考えています。
この例文では、グループ全体で幅広い事業を展開しているという企業の強みを挙げています。損保会社単体ではなく別事業とも組み合わせることで、他社にはない独自の価値につながっています。
ほかにも、他社との連携で新たなジャンルを開拓している、業界初となる新サービスを提供しているなど、唯一無二の強みに注目しましょう。
企業の特徴と自分の経験をからめてオリジナルの志望動機を作ろう
損保会社の志望動機では、生命保険会社やほかの金融企業といかに差別化を図るかがポイントです。他社にはないその企業ならではの特徴に、自分の経験や考え、強みとからめることで「自分にしか話せない志望動機」ができます。
仕事を通じて達成したい目標をもとに、「なぜ損保会社なのか」「損保会社の中でその企業を選んだ理由」を自分の言葉で伝えることができると、熱意が届いて内定に近づきます。
あなたは損保業界に向いているタイプ?自己分析ツールで診断してみよう
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