面接のばっくれがNGな理由|就活生が知るべき人事の本音

「予定していた面接に行きたくない」
就活の先輩たちも、一度は考えたことがあるでしょう。

しかし、「行きたくないから行かない」を繰り返していては、決して良い結果には繋がりません。
この記事では、なぜ面接をばっくれてしまうのかという理由から、面接をばっくれることへの影響、面接をばっくれない方法について解説します。

この記事を読むことで、面接をばっくれてはいけない理由やばっくれないための方法がわかります。これから選考が始まる22卒のみなさんは、ぜひ参考にしてください。

面接はドタキャンやばっくれる就活生がいるのが現状

ドタキャンとばっくれの違い

面接の「ドタキャン」と「ばっくれ」には違いがあります。

ドタキャンとは面接の直前に企業へ連絡を入れてキャンセルすることで、ばっくれは企業への連絡なしにキャンセルすることです。

企業側にとってはドタキャンもばっくれも避けたい事態ですが、残念ながらドタキャンやばっくれをしてしまう就活生がいることは確かです。

キャンセルをしたいのであれば、面接当日までの間に余裕をもって連絡をする必要があります。
事前に連絡することで、自分自身の罪悪感も軽減できますし、企業側へかける迷惑も減らせます。

就活生が面接をばっくれる理由

多数エントリーしたうちの1社で志望度が低い

就活生が面接をばっくれてしまう理由の一つとして、その企業が多数エントリーした企業の中でも、志望度が低いことが挙げられます。

志望度が低ければ、「別に本命ではないから、行かなくていいや」という甘えが出やすいのです。
企業の選考を受ける際、本命はもちろん、第二志望群は3社程度、第三志望群は5社ほどなど、ある程度自分のなかで企業の優先順位があるでしょう。

持ち駒がなくなるのは怖いからと、多めにエントリーして、履歴書を送ったとしても、いざ面接に進んだのが第三志望にも入らない企業だと、面接にいくのが面倒になってしまいます。
面倒だと感じると、面接を当日ばっくれてしまうのです。

準備不足で自信がない

就活生が面接をばっくれてしまう理由として、準備不足で自信がないからという理由も挙げられます。

面接での緊張を抑え、内定を勝ち取るためには、たくさんの練習をして自信をつける必要があります。

しかし面接に向けての準備が不足していると、自信もつきません。
自信が無いと、面接を目前に迎えたときには「上手に答えられなかったらどうしよう」という不安が押し寄せます。

こうした準備不足からくる自信のなさと、それによる不安から、面接の当日になって面接をばっくれてしまうのです。

就活に対してやる気がでていない

就活生が面接をばっくれてしまう理由として、就活に対してやる気が出ていないことも考えられます。

就活の時期を迎えても、始めなければと分かってはいても、やる気や危機感が切迫していない人もいるでしょう。

やる気のないまま面接の日を向かえる、どうしても気が重くなってしまったり、面倒に感じて投げやりになったりすることから、ばっくれに繋がるのです。

遅刻しそうだから

就活生が面接をばっくれてしまう理由として、単に「遅刻しそうだから」という理由も挙げられます。
もともとは面接のばっくれを強く望んでいないような就活生でも、寝坊をしてしまったり道に迷ってしまったりすることが面接のばっくれへ繋がってしまうのです。

遅刻による謝罪や、怒られるかもしれないという不安を強く感じるとばっくれに繋がってしまうこともあります。
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企業側も時間を割いているため面接でのばっくれはNG

ドタキャンでも連絡が欲しい

面接を当日にキャンセルする場合でも、就活生からその旨の連絡をしてほしいと考える企業は多いです。
採用担当者は面接のために、面接官のスケジュールと面接室の確保をします。

面接がキャンセルだと分かっていれば、別のスケジュールを入れられますし、面接室も他の人が使うことができます。

また、面接の時間になっても就活生が会場に現れない場合には、「迷子になっているのではないか?もしかしたらどこかで事故にでもあったのではないか?」と企業側は心配をします。

時間までに面接会場に到着していない場合、企業担当者から就活生に電話をかけたり、メールを送信したりと手間にもなります。

企業に無駄な準備をさせない、心配をさせないためにも、ばっくれは止め、キャンセルする場合には電話で連絡しましょう。

電話しにくい場合はメールでキャンセル連絡をする

もし面接を当日にキャンセルするための電話がしにくいようであれば、メールでもいいのでキャンセルの連絡を入れてください。

本来であれば面接の当日キャンセルをする場合には、電話で企業へ連絡をすることがマナーです。
しかし、当日にキャンセルの連絡を入れようものなら企業から何を言われるかわからず、電話がしにくい気持ちも分かります。

こうした場合には、電話でなくてもいいのでメールで連絡しましょう。

メールを1通だけでも送信してキャンセルを企業へ伝えることができれば、企業側はアレコレと心配や準備、対応をしなくて済みます。

面接辞退のメール例

件名:本日〇時の面接辞退のご連絡/〇〇大学〇〇学部 山田花子
本文:
株式会社〇〇
人事部 〇〇課
〇〇様(担当者名がわからないときは「ご担当者様」と記載する)

お忙しいところ失礼いたします。
本日〇月〇日、〇時より面接のお約束を頂戴しておりました、山田花子と申します。

誠に申し訳ございませんが、一身上の都合により本日の面接を辞退させていただきたく、ご連絡をいたしました。
皆様には大変貴重なお時間を割いていただき、かつ当日でのご連絡となってしまい、大変申し訳ございません。

本来ならばお電話でご連絡を差し上げるべきところ、メールでのご連絡となってしまったことも重ねてお詫び申し上げます。
身勝手なお願いではありますが、ご了承をいただけますと幸いです。
末筆ながら、貴社の益々のご発展を祈念しております。

(署名)

連絡ありの遅刻は大きなマイナスポイントにはならない

面接に遅刻してしまう場合でも企業へ連絡をすれば、遅刻自体は大きなマイナスポイントになりません。

遅刻しそうな状況から、選考はもうダメだと思い込んで面接をばっくれてしまう人もいますが、それは実はもったいないことです。

電車の遅延や軽い体調不良等、不測の事態で面接などの大切なイベントに遅刻してしまうことは、すでに社会人になった人々の間でも有りうることです。

そのため遅刻してしまいそうな状況に陥った場合でも、遅刻しそうだと判明した時点でしっかりと企業へ連絡をとれば、大きなマイナスポイントにはなりません。
もし面接を受けたいという気持ちが少しでも残っているなら、遅刻しそうなときでも諦めずに面接に臨むようにしましょう。

遅刻した際の電話連絡テンプレ

就活生「お忙しいところ申し訳ございません。本日10時より新卒採用面接のお約束を頂戴しております、〇〇大学の(姓 名)と申します。ご担当者様はいらっしゃいますでしょうか?」
社員1「かしこまりました、少々お待ちくださいませ」(担当者へ繋いでもらう)
社員2「お電話かわりました。人事部の〇〇が承ります。」

就活生「お忙しいところ申し訳ございません。本日10時より新卒採用面接のお約束を頂戴しております、〇〇大学の(姓 名)と申します。本日〇時にお約束を頂戴しているのですが、電車が少し遅延していて時間通りに到着することが難しそうです。申し訳ございません。恐らく10時20分には御社に到着できると思うのですが、面接をしていただくことは可能でしょうか?」
社員2「かしこまりました。10時20分ですね、問題ありません。どうぞお気をつけてお越しください」

就活生「ありがとうございます。極力急いで向かいます。申し訳ございませんが、何卒よろしくお願いいたします。失礼いたします。」

面接のばっくれが今後の就活に大きく響く可能性もある

エージェントがいる場合のばっくれは優良企業の紹介がなくなる

就職エージェントを通して紹介してもらった企業の面接をばっくれてしまったら、その後は優良企業の紹介はないと心しておきましょう。

エージェントにとっては就活生もお客様ですが、就活生を紹介する企業もまた大切なお客様だからです。
エージェントが企業へ紹介した就活生がばっくれをしてしまうと、エージェントは企業から「次の人もばっくれられてしまうのではないか」と信頼を失い、今後その企業から契約を見直されてしまう可能性があるのです。

そのため、一度でもばっくれてしまうとエージェントから今後、優良企業を紹介してもらえる可能性があります。
エージェントに優良企業を紹介してもらいたいと考える就活生は、面接はばっくれないようにして、行きたくないのであれば、キャンセルを決めた時点でエージェントに伝えましょう。

地方での就職の場合は酷評が企業間で広がる

面接をばっくれてしまうと、特に地方での就職活動をしている場合には、自分に関する酷評が企業間で広がる可能性があります。
地方の企業は、地域の企業同士のつながりを強く保ちながら経営している企業が多いからです。

もちろん採用活動においては個人情報の取扱いに十分に気を付ける義務が企業にありますが、些細な情報が地方で広がってしまう可能性は否定しきれません。
志望度が低いからと言って面接をばっくれてしまうと、志望度が高い企業の面接を受ける際、「この就活生、あそこの企業の面接をばっくれたと聞いたな」と知られてしまっている可能性があるのです。

ばっくれに対しての企業からの印象は非常に悪いため、できるだけばっくれは避け、自分にとって不利な状況は作らないように心がけましょう。

面接をばっくれないための方法

定期的にスケジュールを確認→行かない企業はキャンセル連絡をする

面接をばっくれないための方法の1つは、定期的にスケジュールを確認し、面接に行かないと決めた企業には早めにキャンセルの連絡をすることです。

面接のキャンセル自体は悪いことではありません。
しかしばっくれは、企業と面接の時間を約束したのにも関わらず、連絡なしに約束を破り、相手に迷惑を欠けているため、悪いとされるのです。

面接のシーズンが到来したら、定期的にスケジュールを確認し、余裕をもって面接対策をおこなうようにして、ばっくれのないようにしましょう。

面接後に自分へのご褒美を入れる

面接をばっくれないための方法として、面接後に自分へのご褒美を入れることも効果的です。
自分へのご褒美を設定することで、面接に行くモチベーションになります。

企業から内定をもらうためには、面接選考は越えなくてはいけません。それがたとえ志望度の低い企業の面接であっても、本命に向けた選考対策としても、エントリーした企業の面接には行くべきです。

面接をばっくれてしまおうという気持ちがでてきたときは、「この面接が終わったら〇〇を買おう」などと自分へのご褒美を設定すると、その日の面接だけでも頑張る気になるでしょう。

保険として1社でも多く内定をとる気持ちを持つ

面接をばっくれないための方法として、「保険として1社でも多くの内定をとる」という気持ちを持つことも効果的です。

内定が多いと、その分就職の選択肢が広がります。最終的には入社する企業を1社に決め、その他は辞退する必要があります。

内定がないままだと、焦りや不安も大きくなりますし、終わりが見えないことがやる気低下に繋がります。

それよりも、1社でも希望する業界や職種の内定を持っているほうが、余裕と自信を持って別の企業の選考に進めるようになります。

面接のばっくれは絶対にNG!当日でもメールでもいいので担当者に連絡を

面接をばっくれることに、良いことなんて1つもありません。
・企業からの印象が下がる
・もしかすると同業者にばっくれの噂が広がる
・持ち駒を1つ減らしてしまう
・エージェントを利用した場合には良い企業の紹介が受けられなくなる
どうしても面接に行きたくない場合は、当日でもいいですので担当者に連絡しましょう。電話越しに怒られるのではないかと不安になる人は、メールでも良いので、面接に行かない旨をきちんと企業に伝えるようにしましょう。
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