面接のばっくれがNGな理由|就活生が知るべき人事の本音

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目次

「予定していた面接、行きたくないからばっくれたい」就活をしていれば誰しも一度は考えたことがあるでしょう。

しかし、「行きたくないから行かない」を繰り返していては、決して良い結果にはつながりません。むしろ、就活はおろかその後の社会人生活にも暗い影を落としてしまう恐れがあるのです。

この記事では、なぜ面接をばっくれてしまうのかという理由から、面接をばっくれることへの影響、面接をばっくれない方法について解説します。これから面接を控えるみなさんはぜひ参考にしてください。

面接のばっくれは絶対NG!

どのような理由があろうと、就活では面接のばっくれを絶対にやってはいけません。

面接をばっくれればあなた自身はもちろんのこと、場合によっては大学など周囲の評価も下げるなど、自分以外に迷惑をかけることも。また、今後の就活にも重要な悪影響を及ぼす恐れがあります。

まずは就活で面接をばっくれるとどのようなデメリットがあるか、なぜ、信用を格段に落としてしまうのかを解説します。面接をばっくれる危険性をよく理解しましょう。

遅刻・欠席は事前に連絡するのがマナー

ビジネスにおいて約束を連絡なしで破るのは重大なマナー違反です。長いお付き合いがある良好な得意先であっても、一度約束を破れば、以降の取引がなくなる可能性も十分にあるでしょう。友達同士のように、謝れば許されるものではありません。

つまり、ビジネスシーンの一部ともいえる面接をばっくれるということは、「自分は社会人の適正に欠ける人間である」と言っているのと同じことともいえます。とても会社で重要な仕事は任せられないと判断されてしまうでしょう。

しかし、天候や交通機関の乱れなどで、直前になって面接が受けられなくなるケースもあります。このような場合は、できるだけ早く担当者に直接連絡することを心がけてください。

事前連絡も社会人の大切なマナーです。企業も、不測の事態で面接が受けられなくなる可能性があることは承知しています。連絡さえすれば、会社も柔軟に対応してくれるでしょう。

企業側も面接のために時間を割いている

就活では、企業は限りある時間の中でできるだけたくさんの学生と面談し、良い人材とめぐり合う努力をしています。

面接にたどり着くまで書類選考や適性検査があった場合、そこで涙を呑んだ別の就活生もいるはずです。あなたが、なんらかの理由で面接を受ける企業に興味や情熱を失った場合、その時点で連絡すれば、空いた席にやる気のある誰かが座れるかもしれません。

また、ビジネスでは時間は大切なコストです。企業は時間(コスト)をかけて就活生が提出したエントリーシートを読んだりテストを採点したりして、面接をおこなう学生を選抜します。

短時間の面接で学生の人柄や将来性を判断できるよう、準備を整えているはずです。ばっくれによってその時間を無駄にしてしまっていることは肝に銘じましょう。

また、あなた自身の信用はもちろんのこと、同じ大学の同級生や後輩の信用も失わせてしまいます。「あの大学の学生は、社会人としてのマナーが身についていない」と判断されれば、翌年からの就活が格段に厳しくなる可能性もあります。

自分の行動が周囲にも大きく悪影響を及ぼしていることも把握しておいてください。

今後に響くこともある! 面接のばっくれがNGな理由

学生時代、「気がのらない」「面倒くさい」という理由で約束を無断でキャンセルしたことがある方は、珍しくないでしょう。「学生なら許されるのに、なぜ社会人になるとばっくれが許されないのか」と思う方もいるかもしれません。

ここでは、就活で絶対に面接をばっくれてはいけない理由を紹介します。その理由だけでなく約束を守る大切さもよくわかるでしょう。

ばっくれが癖づいてしまう

一度ばっくれが成功すると、「嫌なことからは逃げればよい」と無意識に学習してしまいます。仮に就活の面接をばっくれても、あまり影響が出なかった場合はなおさらです。

しかし社会人になると気の進まないことでも仕事としておこなわなければなりません。時には叱責されることもあるでしょう。そんなときにばっくれが「成功体験」となっていると、「またばっくれればいい」と思ってしまいます。

現在は転職も容易となっているので、「嫌な仕事を任されたら、転職しよう」と考えるようになるかもしれません。

しかし、「ばっくれ」は信用を落とす行為であり、逃げ続けた先に明るい未来はありません。気の進まない仕事に向かい合い、やり遂げることで社会人として成長できます。ばっくれ癖がついた人に大きな仕事は任せられません。出世も難しくなるでしょう。

エージェントがいる場合は企業の紹介のチャンスが減る

就活エージェントは、就活生をサポートする一方で企業が求める人材を紹介する仕事です。企業は就活エージェントを信頼して、紹介してもらった学生と面接をおこないます。

せっかく時間を割いて面接の時間を設定したのに学生がばっくれてはそれは時間の無駄。そしてそんな基本的なマナーも守れない学生を紹介した就活エージェントもまた信用を失ってしまうでしょう。

そのため、一度でも面接をばっくれた学生はもちろんのこと、同じ大学に通う学生も優良企業を紹介してもらえなくなる恐れがあります。

ばっくれは個人の責任ですが、就職エージェントも自分の信頼を守らなければなりません。場合によっては就職エージェントが所属する会社そのものから大学が敬遠される可能性もあります。

大学やOB・OGに迷惑がかかる

OB・OG訪問は、実際に会社で働く社員の生の声を聞いて、社風や仕事の内容を具体的に知ることが目的とされていますが、企業によっては学生の選考を兼ねていることもあります。

実際、積極的にOB・OG訪問を行ったりOBやOGが好印象を抱いたりする学生は、企業も高く評価する傾向です。

また、OB・OGも時間というコストをかけて就活生の相手をしています。そのうえで、会社に「この学生はやる気もあって企業研究をしっかりしている」と上司に報告することもあるでしょう。

そうやってプッシュしてきた学生が面接をばっくれば、OB・OGの顔に泥を塗ることにもなるのです。

再度「入社したい」と思っても次のチャンスはない

面接をばっくれた時点で、その学生の信頼は失われています。回復する方法はほぼありません。

その企業が実は自分にとって運命の企業だったという可能性もあるでしょう。そういったことを踏まえて踏まえて時間をかけて考え直し、再度「面接を受けたい」と申し出ても、ばっくれた学生の再度の面接が了承される可能性は限りなくゼロに近いです。

「一度の過ちで人となりを判断されるなんて」と思うかもしれませんが、それが社会人のルールです。面接のばっくれは、自分のチャンスを無下にする行為だということを理解してください。

社会人になったあとその企業とかかわる可能性もある

会社同士は取引や業務提携など、いろいろなところで協力し合うものです。また、同業の会社であれば、取引がなくても情報をやり取りすることもあるでしょう。特に、小さな業界は会社同士の結束が強い可能性もあります。

そのため、面接をばっくれた会社の同業他社に就職した場合などは、ばっくれた会社が取引先だったり提携先だったりすることもあるでしょう。そうなると、「面接をばっくれた学生」という過去が理由で取引を断られる可能性もあります。

現在は情報化社会であり、悪評ほど瞬く間に広がりやすいものです。また企業間のネットワークは想像よりも綿密につながっています。たかが「ばっくれ」と軽く考えてはダメなのです。

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就活生が面接をばっくれる理由

ばっくれはいいかげんな学生だけがおこなうわけではありません。真面目な学生でも、気がついたら面接をばっくれてしまっていたという可能性もあります。

ばっくれてしまう主な理由をあらかじめ把握しておけば、予防対策も取れるでしょう。ここからは、就活生が企業の面接をばっくれてしまう理由を紹介します。

滑り止めのつもりであり志望度が低いから

多くの学生が、自分がエントリーする企業のうちすべてが第一志望で、すべての企業に同量の熱意を持ち合わせているというわけではないでしょう。中には第二~第三志望群、滑り止めとしてエントリーした企業もあるはずです。ある程度自分のなかで企業の優先順位があるでしょう。

そして志望度が低ければ、「別に本命ではないから行かなくていいや」という甘えが出やすいのです。

持ち駒がなくなるのが怖いからと多めにエントリーして履歴書を送ったとしても、いざ面接に進んだのが第三志望群や滑り止めの企業だと、面接にいくのが面倒になってしまいます。面倒だと感じると、面接を当日ばっくれてしまうのです。

就活中に志望度が下がったから

最初は第一志望だった企業が、就職活動をしているうちに志望度が下がることもあります。「エントリーシートを一番熱心に書いたが、企業研究をするほど自分には合わない企業のような気がしてきた」というケースもよくあります。

企業研究の一環としてOB・OG訪問をしたら「そりが合わなそうな社員が多かった」「実際に働いている人の話を聞いたら、かなり厳しそうで志望度が下がった」といったケースもあるでしょう。

志望度が下がると、「この会社から内定が出ても困る」といった気持ちも強くなるかもしれません。その結果、「面接は行かなくていいや」「ばっくれてしまおう」と短絡的な考えにいきつくこともあります。

逆に志望度が低かった会社でも、企業研究をしていくうちに「この会社に入社したい」という気持ちが強くなることもあります。

そのような会社と志望度が低下した会社の面接日が近いと、「面接を何度も受けるのが面倒くさいので、こっちはばっくれてしまおう」と甘えが出ることもあるでしょう。

面接の準備が不足しており自信がないから

面接での緊張を抑え、内定を勝ち取るためには、たくさんの練習をして自信をつける必要があります。

しかし面接に向けての準備が不足していると、自信もつきません。自信が無いと、面接を目前に迎えたときには「上手に答えられなかったらどうしよう」という不安が押し寄せます。

こうした準備不足からくる自信のなさと、それによる不安から、面接の当日になって面接をばっくれてしまうのです。

そもそも就活に対してやる気がない

就活の時期を迎えても、始めなければと分かってはいても、やる気や危機感が切迫していない人もいるでしょう。「就職できないかも」という危機感が薄ければ、就職するためのステップである面接へのやる気も上がらず、ばっくれを考えるのもあることです。

やる気のないまま面接の日を迎える、どうしても気が重くなってしまったり、面倒に感じて投げやりになったりすることから、ばっくれに繋がるのです。

遅刻しそうだから

もともとは面接のばっくれを強く望んでいないような就活生でも、寝坊をしてしまったり道に迷ってしまったりすることが面接のばっくれへ繋がってしまうのです。

遅刻による謝罪や、怒られるかもしれないという不安を強く感じるとばっくれに繋がってしまうこともあります。

面接の予定を忘れていたから

たくさんの企業にエントリーしていた場合、運よくほとんどの企業で面接まで進めた、というケースもあります。就活は限られた時期におこなわれるので、面接が何日も続いたり1日で複数の会社の面接を受けたりすることもあるでしょう。

このような場合、スケジュール管理をしっかりしておかないと「面接の日を間違えた」「面接の予定を入れ忘れた」といったうっかりミスを起こしがちです。就活は慣れない経験の連続で、しっかりしている学生でも似たような予定が続くと、うっかりミスをする可能性が高まります。

このほか、面接予定日の見間違い、聞き間違いもよくあります。面接の日程をメールで告知されたら、入念に確認しましょう。

電話で日程を知らされた場合、復唱して間違いがないか確認してください。「いち」と「しち」「はつか」と「ふつか」などは聞き間違えやすい言葉です。後でメールでも日程を送ってもらうなど、工夫しましょう。

このほか、4年生になっても大学の事業が忙しい場合も、面接の予定を忘れたり日にちを間違えたりしがちです。

実際どう? 面接に来ない学生を企業はこう思う!

ばっくれはぜったいにやってはいけないことですが、企業も「学生」だからと対応によっては多めに見てくれるケースもあります。

特にうっかりミスや日程の間違えで面接をばっくれてしまった場合、学生もパニックになりがちですが、実は対処法によってはそれほどダメージを受けなくて済むことも。

ばっくれを防止するためにも、また万が一やむを得ずばっくれてしまったときにただちに行動するためにも、まず面接に来ない学生が企業からどう思われるかを把握しておきましょう。

リカバリーの方法が見えてくれば、いざというときも安心です。

ドタキャンでも連絡が欲しい

面接を当日にキャンセルする場合でも、就活生からその旨の連絡をしてほしいと考える企業は多いです。

採用担当者は面接のために、面接官のスケジュールと面接室の確保をします。面接がキャンセルだと分かっていれば、別のスケジュールを入れられますし、面接室も他の人が使うことができます。

また、面接の時間になっても就活生が会場に現れない場合には、「迷子になっているのではないか?もしかしたらどこかで事故にでもあったのではないか?」と企業側は心配をします。

時間までに面接会場に到着していない場合、企業担当者から就活生に電話をかけたり、メールを送信したりすることもあるでしょう。

面接に来ない学生に対し、まず企業は何よりも先に不安を覚えます。心配をさせない、そして企業に無駄な準備をさせないためにも、ばっくれは止めましょう。

連絡ありの遅刻は大きなマイナスポイントにはならない

遅刻しそうな状況から、選考はもうダメだと思い込んで面接をばっくれてしまう人もいますが、それは実はもったいないことです。

電車の遅延や軽い体調不良等、不測の事態で面接などの大切なイベントに遅刻してしまうことは、すでに社会人になった人々の間でも有りうることです。

そのため遅刻してしまいそうな状況に陥った場合でも、遅刻しそうだと判明した時点で企業へその旨の連絡があれば、大きなマイナスポイントにはなりません。

もし遅刻しそうなときでも、面接を受けたいという気持ちが少しでも残っているなら、諦めずにまずは企業に一報入れるところから始めましょう。

ばっくれる前に考えよう! 面接に臨むメリット

面接が続いたり、志望度の低い企業だったりすると、面接に行くのが億劫になってくるでしょう。しかし、就活生が企業の面接を受けると、選考突破・内定獲得だけにかかわらないさまざまなメリットがあります。

ここでは、面接に参加することでどんなメリットがあるのかを紹介します。面接をばっくれてしまえば信用を落とすだけですが、がんばって面接を受ければ、どんな結果であれ将来の糧になるはずです。

①本命企業の選考に向けた練習になる

面接は、場数を踏むほど心に余裕ができて落ち着いて対処できるようになります。面接で聞かれることは、正直なところどの企業も似通っているもの。

何度も似たような質問に答えることで、よりうまく答えられるようになるでしょう。模擬面接なども「面接慣れ」のためにおこなわれるものですよね。

そのため、準備不足でも志望度の低い会社でも実際の企業を相手にした模擬面接と捉え、「面接の練習だ」と思って受けてみましょう。うまく面接がこなせたら、自信もつきます。

②実は自分に合った運命の企業であることも

「ばっくれた会社が実は運命の会社だった」といったケースは決して珍しくありません。就活が終わった後で、「思い返せば面接をばっくれた会社が一番良かった」と後悔することもあるでしょう。しかし、就活が終わった後では何もかも遅いのです。

運命の出会いはどこにあるかわかりません。ばっくれようと思った面接で自分を大きく成長させてくれる上司と出会う可能性もあります。ばっくれて信用を落とすより、少しだけやる気を出して面接を受けてみましょう。

また企業研究やOB・OG訪問だけでは、会社の全容は把握しきれません。実際に言葉を交わすことで「やはり自分はこの企業に入りたい」と思う可能性もあります。

面接は、企業の理念や目標に触れられる貴重な機会です。運命の企業であるかもしれないという一縷の望みを託して面倒でも行くだけ行ってみましょう。

連絡すれば問題なし! ばっくれ前に企業に連絡しよう

「たとえ内定をもらっても、この企業にまったく行く気がない」という場合や、「突発的な事故に巻き込まれて、どう頑張っても面接の時間に間に合わない」という場合は、ついばっくれたくなってしまいます。

このような場合は、企業に連絡を取ってキャンセルや延期をしてもらいましょう。先ほども解説した通り、ばっくれはNGですが企業にとってキャンセルはそう問題ありません。連絡があれば、信用を傷つけることもなく企業も柔軟に対応してくれます。

ここでは、面接のキャンセルや延期の方法を詳しく解説するので参考にしてください。

タイミング:決めたらすぐがベスト!

志望度が下がったり、もっと志望度が高い会社が出てきたりして面接を受ける気力がなくなった場合は、「面接をキャンセルしよう」と思った時点でその旨を企業に申し出てください。

時間がたつほどキャンセルを申し出るのがおっくうになり、気がつけば面接をばっくれていた、となりがちです。

うっかり面接の日程を忘れていたり間違えたりしていた場合は、それに気がついた時点、交通機関の遅延の場合は間に合わないとわかった時点で連絡をいれましょう。企業もあなたが面接に現れないので、心配しているかもしれません。

連絡手段:電話がベスト!

面接のキャンセルや延期のお願いは電話がベストです。電話ならば担当者と直接話せます。

メールだと、届いたことに担当者が気づかない可能性もあり、連絡をしたのにもかかわらず結果としてばっくれてしまっていたということもあり得ます。電話ならば仮に担当者が不在でも伝言を残せるうえ、通知は届くので担当者が折り返し連絡してくれることもあるでしょう。

特に、交通機関の遅延や事故に巻き込まれた場合などは、すぐに電話で連絡してください。大きな事故や交通の遅延はネットやテレビのニュースになる可能性も高く、担当者も心配します。

また、大きな遅延の場合はたくさんの就活生が面接会場にたどり着けない可能性もあり、面接日が変更されるかもしれません。

3日前までならメールでもOK

もし面接をキャンセルするための電話がしにくいようであれば、3日前までであればメールでの連絡でもかまいません。

本来であればキャンセルする場合には、電話で企業へ連絡をすることがマナーです。しかし、そうはいってもキャンセルの連絡を入れようものなら企業から何を言われるかわからず、電話がしにくい気持ちもわかります。

こうした場合には、電話でなくてもいいのでメールで連絡しましょう。メールを1通だけでも送信してキャンセルを企業へ伝えることができれば、企業側はアレコレと心配や準備、対応をしなくて済みます。

ばっくれるとどうなる? その後起こることを把握しておこう

では、実際に面接をばっくれた場合はどのようなことが起こるのでしょうか。予期せぬ事態でばっくれてしまった場合、企業からどんなリアクションがあるのか把握しておけば、対処もしやすいでしょう。

電話がかかってくる

面接をばっくれた場合、企業の担当者から電話がかかってきます。事故や事件に巻き込まれて面接に来れなかった場合、企業も何らかの対処が必要になるためです。

学生を責めようとした電話ではないことは押さえておきましょう。ただし、電話がかかってきたタイミングが謝罪のラストチャンスです。ばっくれてしまったことを誠意をもって謝罪し、キャンセルや延期など、希望の対応を伝えてみてください。

また「キャンセルの連絡がしづらいから」としてばっくれを選んだ人もいるかもしれませんが、どちらにせよこうして企業とは話をすることになります。その際の印象は、事前連絡よりもばっくれ後の連絡のほうが圧倒的に悪いです。

何も良いことはないので、故意のばっくれはぜったいにやめましょう。

損害賠償などは求められない

面接をばっくれても企業に大きな損害を与えることにはならないため、損害賠償などは請求されません。

しかし、信用は確実に失います。ばっくれ方によっては大学からも「要注意人物」としてマークされるかもしれません。就職エージェントを間に挟んでいる場合は、エージェントからも注意を受けたり事情を聞かれたりするでしょう。

損害賠償を請求されるより、周囲の信頼を失うというもっと大変な結果が待っています。ばっくれは絶対にやめましょう。

面接をばっくれそうな時の連絡例文

面接をばっくれるリスクについて理解できたでしょう。面接をばっくれようとしていた人は、絶対に事前に連絡を入れるようにしてください。ここからは、面接をばっくれてしまいそうなときに使える連絡の例文を紹介します。

「どうやって相手に面接キャンセルの意志を伝えよう」と迷っていると、その分だけ時間が経ち、連絡しにくくなってしまいます。例文通りに連絡して、悪い印象を感じさせないようにしましょう。

電話での辞退連絡例文

電話が取られたら


就活生「お忙しいところ失礼いたします。 本日〇月〇日、〇時より面接のお約束を頂戴しておりました、山田花子と申します。担当の○○様はご在席でしょうか?」

社員「かしこまりました。少々お待ちください」

担当「お電話代わりました。担当の○○です」

就活生「お忙しいところ失礼いたします。本日〇月〇日、〇時より面接のお約束を頂戴しておりました、山田花子と申します。今少々お時間をよろしいでしょうか?」

担当「はい。どのようなご用件ですか?」

就活生「誠に申し訳ございませんが、一身上の都合により本日の面接を辞退させていただきたく、ご連絡をいたしました。皆様には大変貴重なお時間を割いていただき、かつ当日でのご連絡となってしまい、大変申し訳ございません。」

担当「それはとても残念です。今後の参考に事態の理由を聞かせてください」

理由事例その①


就活生「企業研究を進めるうち、自分の能力や適性が貴社の求める人材とは合わないと判断いたしました。貴重なお時間を割いていただいたにも拘らず、このようなお返事となってしまい、誠に申し訳ございません」

理由事例その②


就活生「他社から内定をいただき、自分の能力や適性を考えた結果そちらの会社で働くことを決意しました。貴重なお時間を割いていただいたにも拘らず、このようなお返事となってしまい、誠に申し訳ございません」

担当「了解いたしました。それではあなたの今後のご活躍をお祈り申し上げます」

「貴重なお時間を取っていただき、ありがとうございました。貴社の益々のご発展を祈念しております」

なお、担当者が不在の場合は、以下のように伝言をしてもいいでしょう。


「担当の○○様にお伝えください。誠に申し訳ございませんが、一身上の都合により本日の面接を辞退させていただきたく、ご連絡をいたしました。 皆様には大変貴重なお時間を割いていただき、かつ当日でのご連絡となってしまい、大変申し訳ございません」

おそらく折り返しの電話があるはずなので、改めて理由を説明してください。

メールでの辞退連絡例文


件名:本日〇時の面接辞退のご連絡/〇〇大学〇〇学部 山田花子

本文:
株式会社〇〇
人事部 〇〇課
〇〇様(担当者名がわからないときは「ご担当者様」と記載する)

お忙しいところ失礼いたします。
本日〇月〇日、〇時より面接のお約束を頂戴しておりました、山田花子と申します。

誠に申し訳ございませんが、一身上の都合により本日の面接を辞退させていただきたく、ご連絡をいたしました。

皆様には大変貴重なお時間を割いていただき、かつ当日でのご連絡となってしまい、大変申し訳ございません。

本来ならばお電話でご連絡を差し上げるべきところ、メールでのご連絡となってしまったことも重ねてお詫び申し上げます。
身勝手なお願いではありますが、ご了承をいただけますと幸いです。

末筆ながら、貴社の益々のご発展を祈念しております。

(署名)

電話での遅刻連絡例文


就活生「お忙しいところ申し訳ございません。本日10時より新卒採用面接のお約束を頂戴しております、〇〇大学の(姓 名)と申します。ご担当者様はいらっしゃいますでしょうか?」

社員「かしこまりました、少々お待ちくださいませ」(担当者へ繋いでもらう)
担当「お電話かわりました。人事部の〇〇が承ります。」

就活生「お忙しいところ申し訳ございません。本日10時より新卒採用面接のお約束を頂戴しております、〇〇大学の(姓 名)と申します。本日〇時にお約束を頂戴しているのですが、電車が少し遅延していて時間通りに到着することが難しそうです。申し訳ございません。恐らく10時20分には御社に到着できると思うのですが、面接をしていただくことは可能でしょうか?」

担当「かしこまりました。10時20分ですね、問題ありません。どうぞお気をつけてお越しください」

就活生「ありがとうございます。極力急いで向かいます。申し訳ございませんが、何卒よろしくお願いいたします。失礼いたします。」

面接をばっくれてしまった…そんな時は?

面接をばっくれるデメリットの大きさは理解できても、思いがけずに面接をばっくれてしまっていたということもあるでしょう。そういった場合のために、もし図らずも面接をばっくれてしまった場合や、すでに面接をバックレてしまった場合の対処法を紹介します。

①まずは電話で謝罪をする

まず、すぐに担当者に電話をしましょう。メールでは担当者が確認するまでに時間がかかる可能性もあるほか、文面だけでは冷たい印象も感じられ、謝罪の気持ちが伝わりません。

担当者が忙しい、席を外しているなどでメールを送ってくださいと指示されない限り、電話で謝罪しましょう。電話で伝えるのは、以下のような内容です。

  • 自分の氏名と大学名をまず名乗る
  • 連絡のないまま面接をばっくれたことを誠心誠意謝罪する
  • 何か理由がある場合は、謝罪の後に伝える

近年は社会情勢の変化により、「面接に行きたくても当日の朝、急な発熱があり、身動きが取れなかった」といった事例もあります。理由がしっかりしていれば、会社も寛大な対処をしてくれる可能性があります。

②再度面接の機会をもらえないかたずねてみる

もし、再度面接をしてもらいたいなら、謝罪の後に再度面接の意志があることを申し出てください。

ただし、企業によっては「理由を問わず、面接をばっくれた就活生は採用しない」という態度を示すところもあります。

断られたら強く食い下がらず、その企業の面接はあきらめるのが賢明です。この反省を次回に活かしましょう。

面接をばっくれないための方法

就活は多大なストレスがかかるため、普段ならばあり得ないミスをすることもあるでしょう。面接を意図せずばっくれてしまうというのもこの1つです。しかし面接のばっくれは工夫次第でなくすことができます。

ここでは、面接をばっくれないための気持ちの持ちようや自分でできる対処法を紹介します。実践できることは積極的におこなっていきましょう。

定期的にスケジュールを確認する

就活の進め方によっては、スケジュールが過密になってくることもあります。また、学部によっては4年生も授業が多いケースもあるでしょう。

慣れない就活に加えて予定が目まぐるしく詰まっていけば、スケジュールの抜けや間違いが起こりがちです。

特に、日にち・時間の間違い、企業の名前の間違い、後でスケジュール帳に書いておこうとして忘れるなどは、起こりがちなミスです。そして、これが意図しない面接のばっくれにつながってしまうこともよくあります。

「ミスは発生するもの」と考え、スケジュールが決まったらすぐにスケジュール帳に記載しましょう。企業からのメールは専用のフォルダーを作って仕訳けておき、すぐに確認ができるようにしておきます。そうすれば、「うっかり面接はっくれ」は防げますよ。

また、日程的にどうしても無理が生じた場合、すぐにキャンセルや日程変更のお願いの連絡を入れましょう。スケジュールに余裕があれば、企業も柔軟に対応してくれます。

面接後に自分へのご褒美を入れる

面接をばっくれないための方法として、面接後に自分へのご褒美を入れることも効果的です。自分へのご褒美は面接に行くモチベーションになります。

企業から内定をもらうためには、面接選考は越えなくてはいけません。それがたとえ志望度の低い企業の面接であっても、本命に向けた選考対策としても、エントリーした企業の面接には行くべきです。

とはいえ気分が上がらないときは、自分で自分をほめてあげることで半ば強制的にモチベーションを上げるのも手だといえます。

面接をばっくれてしまおうという気持ちがでてきたときは、「この面接が終わったら〇〇を買おう」などと自分へのご褒美を設定すると、その日の面接だけでも頑張る気になるでしょう。

保険として1社でも多く内定をとる気持ちを持つ

内定が多いと、その分就職の選択肢が広がります。最終的には入社する企業を1社に決め、その他は辞退する必要があります。

内定がないままだと、焦りや不安も大きくなりますし、終わりが見えないことがやる気低下に繋がります。

それよりも、1社でも希望する業界や職種の内定を持っているほうが、余裕と自信を持って別の企業の選考に進めるようになります。数カ月先の未来の自分の安心感のためと考えて、面接に臨むのもありでしょう。

面接のばっくれは絶対にNG!当日でもメールでもいいので担当者に連絡を

面接をばっくれてしまうと、就活中はもちろん社会人になってからも悪い影響がついて回ります。良いことは1つもありません。

しかし勘違いしないでほしいのは、面接の辞退や延期自体は悪いことではないということ。悪いのはばっくれてしまうことです。

どうしても面接に行きたくない場合は、当日でもいいですので担当者に連絡しましょう。電話越しに怒られるのではないかと不安になる人は、メールでも良いので、面接に行かない旨をきちんと企業に伝えるようにしましょう。

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