適職分析なんかムダだ!最初の就職活動は運任せbyドラッカー

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就職活動生から「最初の就職活動はじっくり自己分析をして、自分のやりたいことにあった会社を選びたい」というような声が聞けます。しかし、いくら自己分析をしても自分の適職はわかりません。働いてもいないのに、本当に自分は何が得意かを理解することはできないからです。

だから、私はいっそ「最初の就職は運任せだ」と考えて、気軽に就職先を選ぶくらいの気持ちがちょうどよいのでは?と感じています。

ドラッカー曰く「最初の仕事選びはくじ引きと同じ」

経営学の神様、P・Fドラッカーも

最初の仕事はくじ引きである。最初から適した仕事につく確率は高くない。しかも、得るべきところを知り、向いた仕事に移れるようになるには数年を要する。

と述べています。自分の適性がわかってはじめて向いた仕事を選べるのですが、働いてもいないうちから自分の適正はわからないからです。

実は、経営学者として有名なドラッカーですが、経営学者のキャリアを始める前は、複数の職を転々としていたジョブホッパーでした。彼は様々な仕事を渡り歩きながら「経営学者」という自分に最もあった仕事を見つけたのですね。

だから、「とりあえず働いてみるか」くらいの気持ちで、やりたいことや自分に本当に向いているかを考えずに、ひとまず受けてみる、ひとまず働いてみる、くらいの姿勢の方が上手くいきます。

質問に答えるだけで志望動機を完成させよう

志望動機を作成する際、文章を考えるのが苦手な就活生も多いと思われます。

「伝えたいことはたくさんあるけど、考えをまとめてわかりやすく伝えるのが難しい」という就活生は、「志望動機ジェネレーター」を活用しましょう。

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自己分析を頑張りすぎると、不幸になる

逆に、自己分析を頑張りすぎて、「自分にあった仕事はこれ!やりたい仕事はこれ!」と決めすぎてしまうと、かえって不幸な結果を招きます。

リクルートワークス研究所の豊田氏の著書「就活エリートの迷走」では、自己分析を頑張って満足のいく内定をとった学生ほど、現在の仕事に満足していないという皮肉な調査結果が紹介されています。

「理想の仕事はこうあるべき。仕事とは、やりたいことであるべきで、自己実現のためのものだ」と考えすぎて、現実の仕事に嫌気がさしてしまうからだそうです。

この調査で面白いのが、逆に満足のいかない内定先に妥協した学生の方が、現在の仕事に満足しているという結果が出ていることです。つまり、あまり「自分の理想の仕事はこれだ」と決め打ちしない方が、上手くいっているのですね。

最初に引用したドラッカーの指摘の言うように、最初から理想の仕事を見つけるのは容易ではありません。理想の仕事は時間をかけてじっくりじっくり見つけていくものです。

だから、「私は広告代理店一本で!」というように最初から志望先を絞らずに、気楽な気持ちで様々な会社を受け、仕事を見つけていきましょう。

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適職は働きながら探していこう

インターンシップをして長期間業務を体験した場合は別として、基本的に机上の自己分析・適職分析では、自分にはどんな仕事がむいているかなんてわかりません。実際にやってみないとわからないことが沢山あります。

たとえば「押しが強くないし、話すのが苦手」な人でも、「お客さんの要望をしっかり聞き出す」スタイルの営業として大成することがよくあります。このように、どんな仕事が自分に向いているかは、実際に仕事を始めるまではわからないものです。

「私にはこの業界しか無い」と決めつけずに、様々な会社を受けましょう。自己分析で「これしかない」と軸を絞り過ぎると、逆に就活が上手くいかなくなる可能性があります。「なんとなくこういうことがやりたいなぁ・・・」程度が決まっていればOK。様々な会社の説明会に脚を運び、ピンと来る仕事を見つけてください。