就活でうつになる学生は少なくありません。NPO法人POSSEが就活生634人を調査したアンケートによると、就活生のうち、14.4パーセントがうつ状態に陥っていることがわかりました。
また、就職活動を理由にする学生の自殺数も増加し、景気が良かった07年にくらべると、就職活動を理由にした自殺は2倍以上に増えています。なぜ就職活動に失敗すると、心を病むくらい落ち込んでしまうのでしょうか?
なぜ就活でうつになるのか
就活=すべて
1つに就職活動が生き方の全てであると考えてしまうから、ということがあります。新卒で大企業に正社員として就職する、それ以外の生き方をすると負け組になる、という意識が学生には少なからずあるようです。学生によっては「中小企業なら入らない方がマシ」という人もいます。
就活に失敗すると、自分の思い描く「あるべき未来」がなくなってしまうため、絶望してしまいます。
理由がわからない
さらに、就職活動で性質が悪いのは、不採用の理由がわからないことです。わけがわからないまま「不採用」という結果だけがつきつけられます。何がダメなのか指摘されれば、改善のための努力ができますが、就職活動の不採用の時は何も教えられません。失敗という結果だけがつきつけられ、途方にくれてしまうのです。
何もわからないまま、時間だけが過ぎ、「卒業」というリミットによって、新卒無業となってしまう。こんな状況では、うつになってしまっても仕方がありません。
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「就職活動」は1つの生き方に過ぎない
あなたに知ってほしいことは「就職活動で内定を得て就職する」というのは、1つの生き方に過ぎないということです。
サラリーマンとして働くのは恵まれた働き方ではあります。しかし、それが全てではないのですね。たとえば、Web系の仕事なら、自学で就職できるレベルまで熟達ができます。生活できるお金を稼ぐWebサービスを開発するのに、会社に入る必要はありません。
世の中には、数億というお金の稼ぎ方があり、「新卒で大企業に入って、正社員として働く」というのは、ほんの一部でしかないのですね。
「失敗してもなんとかなる、なんとかする」という心持ちで就職活動に取り組みましょう。
就職活動をしないで立派に生きている人はたくさんいる
たとえば、八百屋のおじさんや、ペットショップの店長は、就職活動をしていないかもしれません。しかし、立派に働いて、人の役に立っていますよね。「サラリーマンになる」のは、日本においては効率よく人生設計を立てるための良い方法ですが、それが全てではないのです。この記事を書いている私も、現在はフリーのマーケターとして活動していますが、会社員時代よりも収入は増えています。(起業時はノウハウゼロでした)
就職活動は確かに大事です。しかし、就職活動に失敗したからといって、人生が終わるわけではありません。「まぁ、なんとかなるよ」と大きく考えて、就職活動にのぞんでください。