食品業界のホンネ!実際に働く人に聞いた業界の裏側

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なくてはならない「食」にまつわる業界。名の知れた企業も多く、安定性が高い業界であり、就活生の人気が高い分野といえます。

ここでは、食品業界で実際に働く方にアンケートをし、実態を調査しました。

アンケート概要

  • 調査期間:2019/5/20-2019/7/17
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:食品業界で働いた経験のある社会人歴15年目未満の男女
  •     

      食品業界とは

      食品業界は私たちの生活に欠かせない「食」に関する研究・製造・販売をしている企業のことを指します。具体的には、調味料や小麦粉などの「食品原料」、菓子や冷凍食品などの「加工食品」、清涼飲料水やアルコール類などの「飲料」などです。

      どんなに景気が悪くても、人はものを食べずに生きていくことはできないため、不況に強い業界とも言われています。業界規模は農業・食料関連産業全体で115兆ほどにも上り、食品製造業だけでも37兆円を超える規模となっています。

      直接口にするもののため、消費者からの信頼が何よりも大切であり、安心・安全な食料品の提供によって社会貢献のできる産業です。

      主な分野

      一口に「食品業界」と言っても様々な分野があり、どこまでを食品業界とするのか、その定義も様々です。具体的には、以下のような分野があります。

      第一次産業

      農産物や水産物などを育て、販売する産業です。地球の資源を元に成り立つ産業であり、気候変動の影響を最も受けやすいと言えます。また、一般企業だけでなく、農家や海女さんなども当てはまります。食品業界を広い意味で捉える際に、含まれる産業です。

      食品卸業界

      食品メーカーと小売店・飲食店とのパイプ役となり、需給バランスを調整しながら効率的かつ安定的に商品を供給する役割を担っています。物流、在庫、決済などの様々な業務を一括して代行し、双方のコストを下げる役割もあります。

      代表的な企業としては、伊藤忠食品や三菱食品などが挙げられます。

      食品メーカー(食品工業)

      一般的に食品業界と言うと「食品工業」のことを指すことが多いです。国内外から原材料を買い付け、それを加工することで食品を製造しています。スーパーなどの小売店で目にする機会も多いので、就活生にも人気の業界となっています。

      代表的な企業としては、味の素、森永乳業、ハウス食品などが挙げられます。

      主な職種

      一般的に「食品業界」と言われる食品メーカーでの、特徴的な職種について紹介します。

      研究

      開発では、既存商品の改良のほか、様々な原材料や添加物を研究し、商品に最適なものを選定し商品化を目指します。安全性を最優先しながら、スケジュールの中でいかに求められるコストや品質を実現していくことが必要です。

      チャレンジ精神のある人や地道な努力が苦にならない人が向いています。

      品質管理

      品質管理は、高品質な商品を安定的に供給するため、食品の安全管理や工場内の衛生管理を行ないます。品質不良が発生すると企業に対する信頼やブランドイメージが損なわれるため、観察力とコミュニケーションスキルに長け、責任感を持って作業できる人が求められる職種です。

      営業

      基本的にはBtoBで、自社の商品を商社や卸に提案・販売します。スーパーなどの小売店に出向くこともあり、時には店舗の売り場演出やメニュー提案も行うことがあります。

      相手のことを考えながら話せる人や、自分で情報収拾をし、分析するのが得意な人が向いています。

      食品業界の市況や特徴

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      年々緩やかながら市場規模を拡大し続けている食品業界。中・長期的には少子高齢化や人口減少に伴って市場規模の縮小が予想されていますが、そんな中でも伸びてきている需要はあります。

      例えば、核家族化、高齢者の一人暮らしの増加、女性の社会進出などのライフスタイルの変化の影響もあり、惣菜(中食)は大きく伸びている市場です。さらに、高齢者の増加により、咀嚼力の低下した高齢者に向けた介護食の需要拡大も予測されます。

      このように、日々変化するニーズに応えながら進化を続ける食品業界ですが、特に注目されているトピックスについて以下で紹介します。

      健康への意識の高まり

      幅広い年齢層において健康的な身体作りのための食生活に注目が高まっており、健康食品市場は好調です。一時期話題となったチアシード等のスーパーフードや、低糖質のロカボ食など、様々な健康食品が開発されています。

      また、トクホの呼称で馴染みのある「特定保健用食品」や、2015年から導入された「機能性表示食品」も同様に多彩な製品開発が行われています。機能性表示食品とは、事業者の責任において、科学的根拠をもとに特定の機能についての表示がされている食品です。

      事前に安全性・機能性の根拠となる情報を消費者庁へ届け出る必要はありますが、消費者庁からの個別の許可がいらないという点において、特定保健用食品とは異なっています。

      なお、機能性表示食品の市場規模は2018年度で約2000億円が見込まれており、2015年度446億円から確実に規模が拡大してきています。

      海外の日本食ブーム

      先進国で高まりつつある健康志向により、美味しいうえに低カロリー、低脂肪な日本食が国内だけでなく海外でもファンを増やしてきています。

      日本酒や醤油、豆腐、味噌などの日本ならではの食品が輸出増加しており、農林水産物・食品の輸出額は平成24年から右肩上がりで、平成29年時点で8,071億円でした。平成31年には「輸出額1兆円」の目標を国が掲げていて、今後も大きく成長することが見込まれています。

      また、日本食の国内市場は少子高齢社会や国内人口の減少により、中長期的には市場が縮小すると考えられています。そのため、この日本食ブームに乗り海外へと目を向けた大手メーカーを中心に、アジア諸国などでの現地法人の設立や現地食品メーカーの買収が進められています。

      食品ECサイト

      今や様々なアイテムがネットで買える時代ですが、食品業界においてもECマーケットが拡大してきています。

      これまでにもイトーヨーカドーやイオンなどのネットスーパー、co-opやoisixなどの宅配サービスはありましたが、これに加えてクックパッドでは荷物を自宅以外の場所で受け取れる「クックパッドマート」を開始しました。

      さらに、大手通販サイトのAmazonでは、東京・神奈川・千葉の一部の地域に住むAmazonプライム会員を対象に「Amazonフレッシュ」というサービスを展開しています。Amazonフレッシュでは個人規模の契約農家や大手の企業など、多数の仕入れ先から商品調達をし、豊富な商品数を実現しています。
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      実録!食品業界の中の人が語るホンネ

      暮らしに身近な「食」に関わる仕事でもあり、就活生に人気の食品業界。しかし、いざ働くとなると職場の雰囲気や昇給などの待遇面も気になるところです。実際に食品業界の企業で働く方々は、自分が勤める会社や食品業界そのものについてどう感じているのでしょうか。

      そこで今回は、食品メーカーや外食産業などで働く先輩社員に、昇給制度や社内の雰囲気、業界特有のタブーなど、会社説明会では教えてくれない現場のホンネを伺いました。

      Q1.その業界で働いてみて、入社前(その業界に入る前)とのギャップはありますか?


      閉鎖的で年齢層が高いイメージがありましたが、意外と多部署や外部業者との繋がりも多いです。また、栄養士は若い社員が多いので楽しく仕事ができ、満足しています。(社会人歴13年目/管理栄養士/外食事業)

      食品業界の中でも、ニッチな分野に強い企業なので、あまり食品業界全体に関わっている感じは少ない。入社以前に業界研究をある程度していたので、ほとんどギャップは感じていない。(社会人歴2年目/営業/食品メーカー)

      百貨店などにテナントとして入っていることが多いので、マニュアル化された作業をこなすだけだと思い込んでいましたが、自分なりのこだわりを持っている方が多く、仕事に対する熱い気持ち、情熱が必要な職場だというところに驚きました。(社会人歴11年目/技術職/食品製造業)

      アンケートでは、入社前と比べてプラスの意味でのギャップを感じた人が多くいました。若い社員が多かったり、仕事に対する情熱を持っている点は、活気があって良いですね。

      また、「思ったより体力が必要だった」という回答もいくつか見受けられました。なるべくマイナスのギャップを感じることなく働けるように、事前に企業研究をしっかりしておきましょう。

      Q2.その仕事をしていて楽しい/うれしい/やりがいを感じるときはどのようなときですか?

      営業職なので、提案した商品が採用になり、店舗で並んでいるところを見られるのが嬉しい。また実際に食べているお客さんのリアクションが見られることもあるので、やりがいがある。(社会人歴2年目/営業/食品メーカー)

      出来上がった製品が自分の思い通りに仕上がったとき、又はお客様にお礼を言われたときです。どれだけ疲れていても、笑顔でありがとうと言われると「よしやるぞ」という気持ちになれます。(社会人歴11年目/技術職/食品製造業)

      「食」という身近なものに携わる業種であるため、スーパーなどの仕事以外の場で自社商品を見かけることも多いようです。実際に自社の商品を食べているところを見かけられたり、「美味しかった」と言われると仕事のモチベーションも上がりますね。

      Q3.評価や昇進はどのように行われますか?


      評価制度が導入されており、各業種やルート(総合職・一般職)毎に考課表が公開されています。それに従い、年一回の査定評価が行われます。ただし、原則として昇進は年功序列的であり、決して実力さえあればどんどん昇進するというような制度ではありません。(社会人歴9年目/主任補佐/研究職/食品メーカー)

      評価比率は、売上ノルマ70%、新規開拓貢献売上30%で人事考課の評価が決まる。自分に課されたノルマを達成すれば昇進できるという実力主義。(社会人歴3年目/営業職/食品メーカー)

      基本的には勤務年数で決まるので年収は長く働いている人が多いです。そのため、どれだけ実力があっても同時期に入った人は皆同じ年収ですので、報酬に関しては不満があります。(社会人歴6年目/一般職/食品製造業)

      上長2名からのシートによる評価。項目はいくつかありますが、営業と違って事務方は前年成績○%等の具体的数値目標が設定しづらいのでクレーム処理の電話応対や仕事に対する姿勢など、主観的な項目内容になりがち。そのため、評価する上長によって評価基準がバラバラになり、評価はあまり安定しない。(社会人歴3年目/一般事務/食品メーカー)

      考課表が設定されていたり、面談を実施する企業もあるようですが、個人のスキルではなく勤続年数に応じて徐々に給与が上がる「年功序列」であるというコメントが多くありました。

      しかし、食品業界以外でも年功序列で給与が決まる企業は多く、この業界ならではの問題というよりは、日本の古くからの慣習によるものと感じます。

      Q4.その業種にはどのような人が向いていると思いますか?


      食品業界は人々の生活に直結する製品を作っているので、世の中の流行や法改正などに左右されやすい。社の舵取りもフレキシブルになりがちなので、それに柔軟についていける人材。開発に携わる部署でなくても、積極的に商品について新規提案ができるくらいの主体的な経営ビジョンを持っていた方がよい。(社会人歴3年目/一般事務/食品メーカー)

      とにかく食べることが好きな人。新しい食べ物や食べ方に興味を持って、チャレンジしてみようと思える人。最近は業界の中でも女性目線を求める傾向が増えつつあると思う。(社会人歴2年目/営業/食品メーカー)

      チャレンジ精神は他の業界でも必要となるスキルであり、社会人として身につけておきたい能力です。また、食品に関する法律は食品衛生法や食品表示法など多数あり、法改正が頻繁というのはこの業界ならではの内容と言えます。

      直近では、東京五輪に向けてHACCPやGAPの導入が進められる予定もあり、今後ますますフレキシブルな対応が求められそうです。

      Q5.あなたの働く会社はブラックだと思いますか?ホワイトだと思いますか?


      【ホワイト】昔から会社に労働組合が存在しており、毎月のように労使協議を行っています。その労働組合を経験した人たちが現在の管理職になっている場合も多いため、会社全体として労働環境への意識が高いと感じます。(
      社会人歴9年目/主任補佐/研究職/食品メーカー)

      【ブラック】入社前には支給されると聞いていたボーナスが無かったり、残業も25時間を超えないと支払われないのが本当に嫌でした。また、配属も最初の約束と全然違う部署になり、常に人手不足で会社全体が上手く回っていませんでした。若手の離職率がもう何年も50%を超えていて、私の同期も3分の1以上が2年以内に辞めました。(社会人歴3年目/営業/食品メーカー)

      【ブラック】夜の残業を取り締まる為、朝早く来てサービス残業している。また、社内ではなるべく有休を取ろうという話になっているが、実際の現場では自分の仕事で周りに迷惑がかからないなら取っていいという事になっているので、激務である以上有休を取れる事はほぼない。(社会人歴3年目/営業職/食品メーカー)

      【どちらとも言えない】残業も休日出勤もほぼありませんが、体育会系なところがあります。(社会人歴12年目/デザイナー/食品メーカー)

      全体ではブラックだと思うという方が少し多い印象を受けます。しかし、同じ食品メーカーでも企業によって大きく差があり、食品業界全体がブラックというわけでは無いようです。企業研究をしっかりしておき、なるべくブラック企業を選んでしまわないようにしたいものですね。

      Q6.あなたの働く会社や業界はパワハラはセクハラなどはありますか?


      【ある】月末ノルマを達成するまで働かされる。毎月、上司の怒鳴り声が社内に響き渡るのが当たり前。(社会人歴3年目/営業職/食品メーカー)

      【ない】これまで勤めてきて、パワハラ・セクハラなどの行為は一切見受けられません。基本的に大人数で共同作業をしておりますので、そういったことも影響していると思います。(社会人歴11年目/技術職/食品製造業)

      セクハラに関しては「ある」と答えた人はほとんどいませんでしたが、パワハラについては約半数の人が「ある」と答えました。また、「自分の会社では無いが、他の会社ではパワハラがあると聞いた」と言う人もおり、業界全体としてはやや多めなのかもしれません。

      Q7.業界ならではの風習やタブーなどはありますか?


      飲み会時に他社のビールを飲む事はタブー。仕事中に他社の飲料を飲んでいるのがバレると説教。(社会人歴3年目/営業職/食品メーカー)

      女子によるお茶汲みは確かにあります。また、工場にいつ手伝いに入るかわからないため、内勤であってもネイル・マニキュアはNGです。商品の梱包の際に段ボールに入っても問題になるので、トップコートであってもみんなつけません。(社会人歴3年目/一般事務/食品メーカー)

      「衛生面に厳しい」という意見が多くありました。消費者が直接口にするものを販売しているため、安全性を何よりも大切にしていることがよくわかります。

      また、他社製品についてはむしろ進んで食べるという回答もあり、自分の会社がブラック企業だと感じている人ほど規制が厳しいと回答している印象を受けました。

      厳しい一面もあるが、やりがいは大きい

      「食」という身体に直接影響のあるものを扱っている以上、衛生面については特に厳しい会社が多いようです。また、時には遅くまで働いたり、内勤の方が工場を手伝いに行ったりと、体力が必要なことも。

      しかし、実際に自分が開発・販売した商品が消費者の元へ届く様子を身近で見られることや、「おいしい!」と言ってもらえることなど、やりがいはとても大きい業界ですね。

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