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新卒用の履歴書に必ずあるのが、「特技」の欄です。
書く欄はあっても、「柔道(二段)」や「水泳(県大会優勝)」「ピアノ(コンクール入選)」のようなわかりやすい特技がない人は、「書く特技なんてない。何を書けばいいんだ」と悩んでしまいますよね。
そこで、スポーツや音楽のようなわかりやすい特技がない人のために「特技欄」の書き方について紹介します。
この記事を読むことで、エントリーシートや履歴書でも悩まずにスムーズに書けます。
特技を記載するのには理由がある
就活生に採用担当者が特技を聞くのは、人柄や人間性を知るためです。特技の良し悪しで合否を決めようとしているのではありません。
人柄・人間性から、仕事に対する適性や企業の求める人材像と一致するかなどを知る情報のきっかけとして聞いています。
そのため選考における必ずしも正解の特技というものはありません。
具体的に下記で解説しましょう。
就活生の人間性や人柄を知るため
たとえば特技を水泳とし、
理由に「継続的な体力の向上のため」を挙げ、具体的な内容として「中学生の頃から現在まで学校やジムで週2回の水泳を継続している」とします。
そうすると採用担当者は、継続的な努力を長年にわたってできる人柄であると考えます。
特技の内容が選考を左右することはない
特技は、企業で活かせる内容や、級や位が特別にすごいものでなくてはいけないわけではありません。
スポーツのようなハードなものでなくても、本の速読やタイピング、習字、そろばんのように文化的なものでももちろんかまいません。
上記で解説しているように、特技の内容が選考を左右することはありません。
採用担当者が見ているのは、特技からの人柄や人間性です。
特技は合否にほとんど関係がない
リクルートの新卒採用調査「就職白書2020」によると、企業に「新卒採用において重視する項目は?」と聞いたアンケート結果では、趣味・特技を採用にあたり重視する企業は全体の5.0%(全25項目中50位)でした。
この数字を見ても、採用担当者が趣味・特技を企業が重要視していないことが分かります。趣味や特技は合否にほとんど影響ないのです。
とはいっても、履歴書の特技欄を空欄にするのはマナー違反。では、何を書けば良いのでしょうか?
特技がない人の見つけ方
特別な資格や抜きんでたスキルじゃなくて良い
特技がないからと、焦る必要はありません。特別な資格や抜きん出たスキルがなくても良いので、自分は何が得意か考えてみましょう。
趣味や得意なことで、自分なりに自信を持って説明できることであれば問題ありません。小さなことでも、熱心に取り組む様子が伝わります。
特別な内容でなくても良いので、身近なことや普段の生活から考えてみてください。
人と比較せずに自分のなかで得意なものを伝える
履歴書に記載する特技には、正解がないだけでなく、他人と比較する必要もありません。周囲と比較してしまうと、世の中には非常に変わったと特技を持つ人もいますし、凄い人なんてたくさんいます。
人と比較するのではなく、自分なりに得意だと思えれば何でもいいのです。
自分では「たいしたことがない」と思っているようなことでも、実は他人から見たら「自分はできないすごい特技」と考えることもあるでしょう。
性格をセットで伝えられる内容を選ぶ
特技がない人でこれから考える人は、自分の性格をアピールできる内容を選ぶようにするのもおすすめです。
例えば、特技が料理だとしましょう。
A外食先で食べた料理を自分でコピーできるのではと考え、自宅でもくもくと研究するときがある。
B友人にふるまい喜んでくれるのが嬉しいので、さらに料理の腕を磨きたいと考える。
ABでは採用担当者に与える印象が異なります。
控えたほうがいい特技
特技がないからといって、アルコールに係る一気飲みや、博打、危険を伴う運転など、犯罪を連想させ危険を伴う特技は控えましょう。
入社後にトラブルを招く可能性もあるとして、懸念されがちです。
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特技の書き方例文
特技:ゴルフ
特技はゴルフです。幼いころから父が打ちっぱなしに行くのについて回り、中学生になる頃には父のゴルフ場回遊に同行していました。今では大学のゴルフサークルに所属し、スコアは80台で回れます。
ゴルフは紳士のスポーツと言われています。
自分のスコアを正直に伝える誠実さや、他のメンバーがプレーしている際は、物音を立てない、他メンバーのボールからピンのラインを踏まない等、配慮や心遣いも必要なスポーツです。
そのため、人柄もきちんと感があるのではないか、仕事においても一緒に働くメンバーに配慮もできる働き方をするのではないかと考えれます。
特技:片付け
特技は片づけです。物を使ったら、必ず元のある場所に戻す、だれが見ても片付いている部屋と思われるように意識しています。物が所定の場所にあることで、次に使うときに探す必要がなく、スムーズに行動に移れます。また、常に片付いているので、いつでも友人を呼ぶことができます。
日常生活の中から上手に特技を見つけ出しています。特技欄に何を書くか迷う就活生は多いものですが、日常生活にもあるものです。
掃除が得意な人は、几帳面な性格であり、細かい事務的作業もコツコツとできる人ではないかとも印象付きます。
その他の特技になりそうなもの
・エスニック料理:色々な国で食べておいしかった料理の再現から始まり、オリジナルレシピも考案しています。家族や友人に作って喜んでもらえることが励みになります。
・相手の名前を覚えること:一度会ったらほとんど忘れません。接客アルバイトのお客さんはもちろん、荷物の配達に来られる人やスーパーのおばちゃんまで名前を覚えてしまいます。
・誰とでもすぐ仲良くなれること:老若男女問わず自分から話しかけに行くので、初対面の人誰とでも、すぐに打ち解け仲良くなります。
・ランニング:フルマラソンに参加することを目標に日々練習に励んでいます。
まとめ|特技なしの人はハードルを下げて身近なものから考えよう
特技というと、ハードルが高く、難しいことのように感じてしまうかもしれません。また、得意ではあっても特技と呼ぶのをおこがましく感じたり、恥ずかしいと思ったりしてしまうかもしれません。
しかし、特技は自分のなかで得意と思えることでよく、周りと比較する必要はありません。
特技について自信がない時は、自分はどんなことが得意なのか、もう一度掘り下げてみましょう。仕事に直結する特技でなくても、身近なことで自信を持って話せる特技があれば構いません。
特技については、履歴書やエントリーシートでは典型の質問です。上記を参考に、自分のなかで考える特技を見つけておきましょう。
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