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新卒で「大企業に就職するか、ベンチャー企業に就職するか」迷うことってありますよね。大企業の待遇や知名度は魅力的ですが、ベンチャー企業の「若手でも活躍できるチャレンジングな環境」「スピード」「経営経験」にも惹かれますよね。
ベンチャー企業への就職に興味を持つ就活生は少なくない
大手SIerに就職決まりそうだけど、やっぱベンチャーも視野に入れて就活すべきだったな
厳しいかもだけど、努力してベンチャー並みのスキルつけよ、、
— 就職先死ぬほど悩んでる就活生@21卒 (@B823vkxoe8frhHn) June 28, 2020
近年、ベンチャー企業に興味を持つ就活生が増えています。21卒の就活生にも、ベンチャー企業も視野にいれたうえで、検討する声が見られます。
ベンチャー企業に興味がなかった人でも、就活を進めていくうちに興味を持ち始める人もいるのでしょう。
志望企業としてベンチャー企業も選択の1つとして考える人もいるのです。
また、ベンチャー企業であるかないかを考えないという就活生も増えつつあり、今後の就活では、ベンチャー企業を選んで志望する就活生だけでなく、一般的な志望先としてベンチャー企業を選んでいく就活生が増えると考えられます。
ベンチャー企業とは新しいビジネスモデルを展開する企業
ベンチャー企業とは、既存モデルとは違う独自性のある方法で新規の事業に取り組み、革新的な技術や知識をもとに、新たなビジネスモデルを展開する企業を指します。
小規模から中規模での経営が多く、「ベンチャーキャピタル」と呼ばれる投資機構からの融資を受けているケースが多いです。
スタートアップが短期間の成長や利益を得ることを目的としているのに対し、ベンチャー企業は社会のイノベーションのため、中長期の長いスパンで、新しいビジネスモデルや新しい切り口での事業拡大をはかることが特徴です。
成長著しいベンチャー企業一覧
ベンチャー企業といっても、様々な分野がありますが、こちらでは、世界的に有名なアメリカと日本の企業上位各3社をご紹介します。
《アメリカ》
・エアビーアンドビー(Airbnb)
2008年に設立された、民泊施設の提供と利用情報を提供するアメリカのベンチャー企業です。
・ピンタレスト(Pinterest)
ピンボード風のデザインで世界で2億5千人の月間ユーザーを獲得している、アメリカの写真共有SNS運営企業です。
・ウーバー(Uber)
世界70カ国450以上の都市で配車サービスアプリを提供するアメリカの会社です。
《日本》
・プリファード・ネットワークス(Preferred Networks)
AIのディープラーニングによる制御技術の開発を行う企業です。自動運転などの交通システムから医療用画像の解析まで、最先端技術の実用化を可能にしました。
・クリーンプラネット
次世代のクリーンエネルギーとして、量子水素の実用化研究をしている企業です。世界中から注目されている分野です。
・TBM
紙やプラスチックの代替となる、継続的リサイクル可能な新素材「LIMEX」メーカーです。サステイナビリティという時代の流れに乗った、急成長中の企業です。
参照:国内スタートアップ想定時価総額ランキング(2020年3月)
新卒はベンチャー企業への就職が危ないと言われる理由
ベンチャー企業は、自分の能力を活かすチャンスにつながる可能性もある反面、新規参入であったり、スタートアップによる急成長であるため先が見えなかったりという安定性の不透明さというデメリットもあります。
また、待遇面でも勤務時間の長さや給与面での問題を抱えている場合もあるので、労働基準法に触れない待遇であるかどうかということも、チェックすべきポイントです。
こちらでは、ベンチャー企業でありがちな、マイナスポイントを挙げてみましょう。
新卒研修やマネジメントが手薄い
通常、新卒の人材育成のために新入社員研修がおこなわれることが一般的です。
しかし、ベンチャー企業の場合、研修制度ではなく現場で学ぶことで仕事を覚えるというケースも多く、将来的に転職を考えた場合、不利になる可能性もあります。
また、マネジメントに関しても、縁故採用も多いなどの理由から、マネジメントの経験のないチームや人物が行っている場合も多く、必ずしもマネジメントのプロが経営に携わっているとは言えないベンチャー企業が多いことも事実です。
退職金やボーナスのない企業が多い
ベンチャー企業は、やりがいという点では、大企業よりも期待できるところがある反面、給与体系や、退職金やボーナスといった収入面でのデメリットがあることも多くなります。
ベンチャー企業には、退職金の制度がない企業もあります。
また、ボーナスは変動するものなので、業績によっては出ない場合もありますし、そもそも「ない」企業もあるのです。
月給に関しても、残業代が支給額に含まれている可能性もあるので、細かいチェックも必要です。
また、各種休暇やその他の福利厚生も充実していない可能性もあるので、トータル的に見て、自分の納得できる条件かどうかをしっかりと見極め、入社後に「こんなはずじゃなかった」と後悔することのないようにしましょう。
初任給は高くても人によっては昇給の機会が少ない
※在籍数で給与があがるのではなく、仕事の成果に応じた給与のため
ベンチャー企業は、優秀な人材を求めるために、新卒であっても能力のある人材にはとても魅力的な給与を提示することもあります。
ここで注意するべきことは、年功序列で年齢と共に給与が上がっていくことが一般的な既存の企業とは違い、ベンチャー企業は、年齢に関係なく仕事の成果に応じた給与体系となっていること多いことです。
つまり、年齢が上がったからといって、自動的に給与が上がるのではないということです。
能力がないと判断されればずっと同じ給与である可能性がある反面、成果を出せれば若くても給与アップを期待することもできるなど、個人によってばらつきがあることが特徴です。
ベンチャー企業に就職することで新卒から仕事の幅は広がる
ベンチャー企業が成功するには、与えられる仕事をこなすことはもちろん、自ら仕事を作っていく創造力が必要です。既存の手法に限らず斬新なアイデアを作り出したり、スキルをアップデートするなどの向上心も大切です。
また、ベンチャー企業は、今までの企業にはない組織形態であることも多く、人手が足りないなどの理由で、マルチタスクを求められることも多くなります。
専門に秀でていることはもちろんですが、環境の変化にも柔軟に対応できるスキルを持ち合わせていれば、入社後すぐに幅広い分野で活躍することが可能なのも、ベンチャー企業の特徴と言えるでしょう。
キャリアビジョンを明確にすることで昇格・昇給も早い
ベンチャー企業に新卒で入社するなら、受け身ではいけません。大企業のように、会社があなたのキャリア・人生を支えてくれるわけではないので、自分でビジョンを持って、ベンチャー企業のしごとを「踏み台」にするくらいの気持ちが必要です。
たとえば、以下のような「具体的なビジョン」を持って新卒で入社するべきです。
- サーバーエンジニアとして一流になるために、膨大なトラフィックを持つこの会社のインフラエンジニアとしてのキャリアを積むんだ
- アプリビジネスはこれからも拡大していくから、この会社の開発ディレクターになって、どこでも通用するアプリビジネスの企画力を手に入れるんだ
- 営業力に定評のあるこの会社なら、自分が起業をする時に役立つ営業ノウハウが身につくはずだ
なんとなく「ベンチャー企業っていろいろ挑戦できそうだし、いいな」くらいの気持ちで新卒入社するなら、大企業・中堅企業へ就職した方が幸せな人生を送れるでしょう。
ベンチャー企業への就職を見極めるためにはインターンを利用する
ベンチャー企業に新卒で入社する前に絶対にやってみて欲しいことがあります。それがインターンシップです。
とにかく実際に働いてみないと、その仕事が向いているかどうか、その職場が合うかどうかはわかりません。ベンチャー企業は大企業と違って、ジョブローテーション・部署ローテーションもないので、そこに馴染めるかどうかで全てが決まってしまいます。
決断をする前に、内定先に頼んでインターンシップをしてみると良いでしょう。机上で判断するよりもずっと素晴らしい決断ができるはずです。
就活の軸を定めよう
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