就活生必見!グループワークで頻出のテーマ[事例あり]

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近年、就活の一次選考や二次選考として課されるようになった「グループワーク選考」。なんとなくイメージはわかるけれど、具体的にどんな問題が出題されるかわからず戸惑っていませんか?

そこで、グループワークではどんなテーマ・お題が出題されるか?そのお題にはどう対処するべきか?大事なポイントを解説していきます。

グループワークとは?

就活におけるグループワークとは、就活生が4〜8人程度のグループに振り分けられそれぞれのグループにおいてワークを行い、ワーク中における活躍度や性格、周囲の人との関係構築などから選考が行われる選考手段の1つです。

現在の就職活動の中ではエントリーシート提出の後や説明会の後に設けられることが多いでしょう。

個人面接よりも短時間に多くの学生を選考できることや、会社で働くにあたって欠かすことのできないチームワークへの適性を見ることが出来るため、多くの企業に取り入れられている選考方法と言えます。

しかしグループワークと一口に言っても、近年では企業ごとにそのテーマや内容が大きく異なっており、必要な知識やスキル・見られている部分も変わってきます。

今回は就活におけるグループワークについて深く理解をして、選考を突破するためにいくつかのタイプやテーマ例を見ていきましょう。

あなたにぴったりな役割はどれ?

グループディスカッションは、役割決めで自分の力を発揮できるかどうかが左右されます。グループディスカッションの進め方や役割を把握するためにおすすめなのが「グループディスカッション完全対策」です。

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作業型のグループワーク

グループワークで増えてきているのが「ここにある紙を使って、出来るだけ高いタワーを作りなさい」という『作業型』のお題です。一般的なグループディスカッションは議論中心で行われるのに対して、作業型のグループワークは課題の制作物をつくることが中心になります。まさに「ワーク」ということです。

作業型のグループワーク例

たとえば、作業型のグループワークでは、以下のような出題があります。

  • 50枚の画用紙を使って、10分以内に出来るだけ高いペーパータワーをつくりなさい
  • 限られた情報が書いてあるカード(1.AはBの西にある。2.CはBの北にある…)を元に情報を推測し、地図を完成させる
  • ●●市をPRする新しいゆるキャラをつくりなさい

このような問題が出題されます。グループディスカッションとは違い、作業に重点が置かれているのが特徴です。

作業型のグループワークの対策法

作業型のグループワークでは、「段取り」「チームワーク」がより重視されています。制限時間が比較的短いのが特徴で、かなり段取り良く進めないと制限時間に間に合いません。この作業型のグループワークを攻略するには、以下のポイントが大事です。

  • 最初に作業の時間配分を決め、それをチームで共有し、遵守する
  • 作業の役割分担を決め、効率的に作業する(ペーパータワーの制作なら、紙を折る係、積み上げる係に分ける等)
  • いきなり作業に入ると上手くいかない。最初に「どう制作を進めていけば、効率的だろう?」とチーム内で議論をする

これらのポイントを意識して、作業型のグループワークに取り組んでください。

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プレゼン型

プレゼン型のグループワークとは、チーム内で議論をし、最終的な発表内容を大きな紙やホワイトボードにまとめて発表するタイプのグループワークです。

一般的なグループディスカッションに、「結論を大きな紙・ホワイトボードにまとめて発表する」段階が加わったものと考えてください。

プレゼン型のグループワークの例

プレゼン型のグループワークで出題される内容は、以下のようなものがあります。

  • できる営業マンに必要な資質を3つあげなさい【答えのない問題を自由に議論する】
  • 学生と社会人の違いを5つあげなさい。【答えのない問題を自由に議論する】
  • 年功序列制には賛成?反対?その理由は?【賛否ある問題へ回答をする】
  • 日本企業は在宅勤務を雇用形態として取り入れるべきか?否か?【賛否ある問題へ回答をする】
  • オレオレ詐欺を解決するアイデアを考えてください【社会問題に対する解決策を議論する】

以上を見ても分かる通り、プレゼン型のグループワークで出題される問題は、グループディスカッションとあまり変わりません。ですが、『最後に紙・ホワイトボードに議論・結論をまとめる」という点が異なります。

通常のグループディスカッションでは、「議論の過程」が重要で発表そのものはそこまで重視されませんが、グループワークでは最終的な制作物も合否に大きな影響を与えます。

プレゼン型グループワークの対処法

プレゼン型のグループワークは「最後に上手く紙でまとめる」形にいかに上手に落としこむかが大事です。そのためには、以下のポイントを意識しましょう。

  • 議論を紙にまとめる時間(制限時間の3分の1程度)代表者がプレゼンの練習(最低3分)をする時間は必ず設定しよう
  • 発表する時は「結論を一言でいうと何か?」「なぜそう考えたか?」「その結論はなぜ他の結論よりも優れているのか?」「具体的にはどう実行するか?(問題解決のアイデアを議論するケース)」は必ず答えられるようにまとめる
  • プレゼン発表は上手くこなせばとても評価が高くなる。出来れば手を挙げたい(苦手な場合は他のメンバーに迷惑をかけるので避ける)

基本的な議論の進め方は、グループディスカッションと同じですので、こちらの記事を参考にしていただければと思います。

ビジネスケース型

ビジネスケース型は、プレゼン型とにているのですが「本格的なビジネスの課題解決を議論する」点が特徴的です。外資系やメガベンチャーの最終付近で課されることが多いです。

たとえば、以下のようなものです。

  • Printestの国内ユーザーを二倍にするプロモーションプランを考えよ(予算はn億円)
  • 当社の新製品AのWebCMアイデアを考え、実際に動画でドラフト案を作成せよ
  • 国内自動車メーカーの製品Aのマーケティングプランを考えよ(国内シェアや、競合の価格帯、ユーザーアンケート等の資料も配られる)

このように「アイデアレベル」ではなく、最終的に「ビジネスでも通用するレベル」までアイデアを落とし込まなければならないのが特徴です。

一朝一夕の対策ではどうにもならず、本格的な思考力が求められます。対策としては、一般的なグループディスカッション対策を完璧にマスターし、ロジカルシンキングの本を読み込み、思考力を鍛えましょう。

業界別テーマと対策法

グループワークで取り上げられるテーマの内容は各業界の特徴に従って傾向があります。

業界ごとのテーマの違いを事前に把握しておくことで自分の志望する業界に合わせて事前準備ができ、当日緊張せずに力を発揮できるでしょう。

ここでは、実際に各業界で採用されているテーマを例に挙げ、それぞれの対策や準備方法をお伝えします。それぞれのテーマ設定の意図や攻略法を理解し、難関のグループワークを突破してください。

IT

IT業界の企業は新卒の学生においても即戦力を求める傾向が強く、グループワークとしてもビジネスケース型のものが多くなっています。

良くあるビジネスケースのテーマとしては、

  • 企業の中で1年後に新規事業を立ち上げるとしたらどのような事業が良いか。根拠とともに答えなさい。
  • 既存の事業の売り上げを5年後に2倍にするために必要な戦略や投資はどのようなものか。社会情勢の変化を踏まえて答えなさい。
  • もし自動運転技術が合法化され、その活用が当たり前になった時に、考えうる新しいビジネスモデルと事業を考案してください。

といった実践的なものが挙げられます。

IT業界で出されるテーマをクリアしていくためには、そもそも応募する企業自体の事業を理解していることや業界、社会のトレンドを把握しておくことが必須となります。

ぜひ、新しい社会や経済の動きについて敏感になっておいてくださいね。

金融

金融業界では、議論型のグループワークが多くの企業の選考に取り入れられています。

テーマは、「日本の円高政策について、賛成か反対か。また、その理由はなぜか。」と言ったより経済に近いものから、「企業で活躍できるリーダーとは、どのような要素を持った人か。」と言ったより抽象的なテーマが課される場合もあります。

経済のトレンドや知識はもちろん、それに限らず日頃から様々なことにアンテナを張っておくことが、金融業界のグループワーク突破には必要かもしれませんね。

商社

商社のグループワーク選考では議論の質はもちろん、メンバーとのコミュニケーションや立ち回り方も注意して見られています。

テーマとしては、

  • チームにおいて、一番大切なことは何か?
  • 日本の今後において、一番注力すべきは分野は何か?

などと抽象度の高いものが多く、難しいテーマの中で他のメンバーと協力してどのように解答を出していくかのプロセスも重要となるはずです。

結果やアウトプットだけにこだわらず、難しいテーマに対してどのような姿勢で取り組み、チームメンバーとどのように協力していくかが、選考突破の鍵となってきそうです。

食品

食品メーカーのグループワークでは、仲間との協働力を見るための作業型ワークが取り入れられることも多いようです。

特に日系の大企業メーカーとなると、チームワークやコミュニケーション能力、課題に取り組む忍耐力と発想力が必要となってくるため、チームワークを評価するという傾向が強くなるでしょう。

テーマとしては、「それぞれが持っているカードを使って、1つの答えを導き出す」というものや、議論型のテーマとしては、「海外の方に売り出すものとして、今一番最適なものは何か?」と言ったものがあげられます。

作業型の場合は、チームメンバーと協力してプロセスと結果にこだわること、議論型においてはテーマが設定された背景を考えつつ、企業の特徴を理解した上での戦略を考えてみてください。

コンサル

コンサル会社のグループワークは論理力と議論の推進力を見られる、より実際のビジネスに近い経営課題が与えられます。

具体的なテーマ例としては、

  • クライアントが海外展開を考えているので、最適な国とその戦力を考えなさい。
  • コンビニ店舗の売り上げが減少している。店舗の立地やコンセプトを自由に定めた上で、その売り上げを2倍にする方法を考えなさい。
  • A社とB社の合併が進んでおり、その中で1つの事業を撤退しなければいけなくなった。その事業をどこにすべきか考えなさい。

と言ったものが挙げられるでしょう。

コンサル業界で出される上記のようなテーマは、より実戦に近い資料やデータとともに与えられることが多く、その資料の読解力やビジネス知識、仮説を構築していく仮説構築能力が問われるでしょう。

ぜひ選考に入る前にケース問題対策やロジカルシンキングの練習を行い、コンサル業界の選考を突破してみてください。

本番前に面接力を診断しておこう

グループディスカッションをクリアしたら、次は本格的な面接がはじまります。

面接では、身だしなみ、自己PR、志望動機…様々な評価項目があります。どれか一つに大きな抜けがあると、内定を取るのが一気に大変になります。

思わぬ失敗を防ぐため、志望企業の本番の前に一度、「面接力診断」やっておきましょう。

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面接力診断で自分の足りないスキルを把握し、対策をしておくことで、万全の状態で本番に臨みましょう。