就活で役に立たない資格とは?履歴書に記載する際の注意点と紹介

就活で有利になる資格、ならない資格

本コンテンツは独自に制作していますが、一部にサービス提供企業等から広告料および送客手数料を受領しているPR情報が含まれています。

強みのためにも、資格を取得しておいたほうがいいのかと考える就活生もいるでしょう。

しかし、資格であれば何でもいいわけではありませんし、必ずしも資格が就活に有利に働くわけではないのです。

リクルートの行った就職活動意識調査就職白書では、「企業に学生を採用するにあたり何を重視するのか?」を聞いた調査で、取得資格を重視する企業は8.9%に過ぎませんでした。

しかし、資格があることで自分の強みとなり、入社後に活かせるものもあります。

就活生の大半が持っている資格は就職に特に役に立たない

資格の中でも、就活生の多くが保有しており、就職活動の際、アピールにつながらない資格もあります。

具体的には英検3級、漢字検定2級、簿記3級などが挙げられます。
なぜアピールにつながらないのでしょうか。

・英検3級
英検協会によると、英検3級の審査基準は、『身近な英語を理解し、また使用することができる。』と公表されています。

英検3級は、一般的に中学校卒業レベル程度を対象としており、義務教育内で取得可能な資格です。
そのため、就職活動中の高校生や大学生にとってみれば、取ってて当たり前レベルの資格となります。英検の資格をアピールできるのは2級以上が目安となります。

しかし、英語を頻繁に使うグローバル企業であれば、英検よりTOEICやTOEFLを重視するため、選考先を考慮し、記載するようにしましょう。

・漢字検定2級
日本漢字能力検定によると、漢字検定2級の審査基準は、『すべての常用漢字を理解し、文章の中で適切に使える。』と公表されています。

漢字検定2級は、一般的に高校卒業レベル程度を対象とした資格です。
そのため、就職活動中の高校生や大学生にとってみれば、取ってて当たり前レベルの資格となります。

また、漢字検定は、たとえ1級でもアピールにはつながらないケースが多いでしょう。
今日のビジネスにおいて、パソコンの利用が主流であるため、漢字への変換は容易です。

そのうえ、わからない言葉があればインターネットで検索することも可能です。それらが、漢字検定資格が就職では評価につながらない背景となります。

・簿記3級
簿記検定は商工会議所が運営する資格です。資格取得により、企業の会計、経理、経営などに関わる指標の理解、分析につながる知識を獲得できます。

1級や2級については、アピールできる資格です。また多くの企業で取得を推奨している資格となります。

簿記3級は合格率が約50%、学習目安時間は70時間程度(1日2時間で2ヶ月弱)の比較的簡単な資格です。ある程度テキストで学べば、取得可能であるためにアピールにつながらないと言えます。

履歴書に記載しても特に効果はない

これらの資格は、履歴書に書いても、特に効果的とは言えません。履歴書に記載すべきは、『取得難易度が高い資格』『入社後の業務に活かせる資格』です。

では、それぞれの業界ごとに、どのような資格を保有していると有利か、履歴書気に記載すべき資格は何かを説明します。

面接評価シートで面接官のチェックポイントを確認しよう

面接をする際、面接官は面接評価シートを元に就活生を評価しています。面接評価シートには、質問に対する受け答えなどの内容をチェックする項目があるのです。企業や職種によって設定されている項目は異なりますが、参考にすることで面接官視点を把握することができます。

面接官は、どのような就活生を評価するのでしょうか。
面接評価シート」を無料でダウンロードして、面接前に最終調整をしたり、就活生同士の練習で活用したりしましょう。

就職に有利になる資格

業務に活かせる資格

社会人でも取得が困難な、業務に直接活かせるような資格を持っていれば努力を評価されるでしょう。

たとえば、SI企業に就職するときに、マイクロソフトのSQL Serverの資格を持っていれば、興味関心の高さや努力の評価を得られるでしょう。

オフィスソフトが使いこなせるようになると、社会人になってから業務をスピーディーに処理できるようになります。

新社会人になっての研修として、ExcelやWordをする企業もあります。またこれらのスキルを身に付けていると、仕事も効率化し、重宝されます。

種類別:就職に有利になる資格一覧

サービス

基本的なビジネスマナーを身につける「秘書検定」がオススメです。

資格取得を通じて、サービス業に求められるマナーや接遇面を学ぶことができます。

また秘書検定は「感じの良さ」ということも資格取得を通じて追求しており、これはサービス業において重要な要素です。大学在学中に取得する方が多い代表的な資格です。

不動産

毎年20万人がエントリーする「宅地建物取引士」、略して「宅建」がオススメです。

この資格を持つことで、不動産売買をする際に、その土地や建物について詳しい説明をすることができるようになります。そのため、入社後の業務に大いに活かせることができます。

金融

金融商品の販売を可能にする「外務員資格」がオススメです。

日本証券業協会が運営する、金融商品を取り扱う専門家の資質を確保するための資格です。

銀行や証券会社に入社した際、取得を推奨または必須とされるケースが多いです。入社前に取得しておくことで、ライバルに一歩リードできるでしょう。

医療

医療機関の経営にアプローチできる「医療経営士」がオススメです。

一般社団法人日本医療経営実践協会が運営する民間の資格ですが、医療に関わる製薬会社やコンサルなどで取得が進んでいます。

医療経営士は、医療機関の経営や医療業界を取り巻く課題等について学ぶことで、医療機関の経営課題解決へと導きます。