企業から内定を得るためには、「私はあなたの会社に貢献できる人材である」ことをアピールする必要があります。「会社に貢献できる」とアピールするには、「会社に貢献するための能力がある」「会社との相性が良い」という2点をアピールする必要があります。
会社の目的は事業で利益をあげることですから、会社に貢献するための能力を持っていることが求められるのは当然でしょう。では、なぜ「相性」が重要なのでしょうか?
相性が長期的な成長を決める
それは「相性」が悪いと、長期的に活躍できなくなってしまうからです。たとえば、企業のやっているビジネスにまるで興味を持てない場合、いくらそのビジネスで利益を上げるために必要な能力を持っていたとしても、長期的に貢献してくことはできないでしょう。
逆に、そのビジネスにとても熱中できれば、能力が多少劣っいても、努力でその差をカバーできるかもしれません。長期的な視点で言えば、後者の方が良い人材になるかもしれません。
このように会社との相性が良いといのうは、企業に貢献するための重要な条件なのですね。ただ、「相性」というと、抽象的ですよね。具体的に「相性が良い」といのうは、具体的にどういうことなのでしょうか?3つの条件があります。
- 事業=やりたいこと
- カルチャー=性格
- 企業の長期方針=キャリアビジョン
以下、具体的に説明していきます。
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大手企業に内定した先輩方は、どのようなESを作成したのでしょうか。内定者の回答から、どのような考え方、アピールをしているのかを把握しましょう。
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事業=やりたいこと
会社の事業があなたのやりたいことである必要があります。なぜなら、会社の事業に興味が持てなければ、いくら能力があっても貢献し続けることができないからです。
たとえば、新しいビジネスをどんどんたちあげたい!と言う人が、官公庁相手のシステム保守の仕事をすることになったら、おそらく熱意は消え失せ、やる気をなくしてしまうでしょう。
「貢献するための能力」が車の馬力であるとするなら、会社との相性は「ガソリン」です。ガソリンが少なければ、どれだけ馬力のある会社でもスグに止まってしまうでしょう。
会社に貢献し続けるためには、会社の事業自体にあなたが興味を持っている必要があります。
ただし、「製品が好き」というのは事業に興味があるとはいえません。それは消費者の視点であって、企業の従業員側の視点ではないからです。たとえば、「カップラーメンが好き」では食品会社には内定できないでしょう。企業が必要な人材は「製品が好き」というだけではなく、「事業をやるのが好き」でなければなりません。
「カップラーメンが好き」ではなくて「カップラーメンをより多く売る方法に興味がある」「カップラーメンを小売店により多く納入しより売れる陳列をしてもらう方法に興味がある」という方が好まれます。つまり、「製品として好き」というレベルではなく、「利益につながる行動の〜に興味がある」といえる必要があるのですね。
企業のカルチャーとあう
多くの学生が軽視していますが、会社のカルチャーとあなたの性格があうことは非常に重要です。なぜなら、カルチャーと性格があわないと、企業の中でうまく適合できなくなってしまうからです。やる気も喪失してしまうでしょう。
たとえば、「年功序列制の縦社会で、若手は上司の飲みについていくのが義務になっている」タイプの会社に、実力主義でドライにやりたい、プライベートとオフは分けたい!という人が入ったら、すぐに嫌気がさしてしまうでしょう。周りの人達にも「なんだアイツ愛想悪いな」と思われてしまうかもしれません。
また、実力主義でやりたい人が、年功序列の強い会社に入るとどうなるでしょうか?年功序列の会社では30代でも若造とよばれます。「俺のほうがわかってるのに、なんであんなオッサンが権力を握ってるんだ」と仕事が馬鹿馬鹿しくなってしまうかもしれません。
このように会社の風土・カルチャーとあなたの性格があうかどうかは非常に重要です。
また、会社のカルチャーにあう人材は、採用にも有利になります。なぜなら、人間は自分に似た人を好むからです。これを心理学では類似性の原理といいます。たとえば、体育会家の色が強い会社では、体育会の色が強い人が採用を担当する可能性が高いでしょう。体育会系の人間は、無意識に自分に似た体育会系の学生に好意を感じてしまうのです。
このように、会社に多いタイプと同じ性格・志向を持つ学生はそれだけで有利になります。OB訪問で「自分がこの人と一緒に働いている様をリアルに想像できるか」を見ていきましょう。あまりにも自分のキャラクターとかけ離れた人ばかりだった場合、志望を考えなおすのも手です。
企業の長期方針=キャリアビジョン
会社の長期的な戦略とあなたのキャリアビジョンが一致することも重要なポイントです。たとえば、国内に留まりたい!と言う人が、「これから海外売上比率を伸ばす!新入社員でもお構いなしに海外に派遣する」という会社に入ったら不幸でしょう。
逆に、海外の売上をこれから伸ばしたいと考える会社は、同じような海外志向の学生を高く評価するでしょう。たとえば、メガバンクはどこも海外売上の拡大を株主に謳っています。
ただ、学生はどちらかというと国内志向の学生が多いので、海外のビジネスへの熱意をアピールすればプラスに働きます。
多くの会社が求めているのは、「その会社で働いて長期的に利益に貢献してくれる人材」です。だから、会社の進もうとしている方向と、あなたの進みたい方向が一致している必要があります。
これらの3つのポイントをアピールして、会社との相性をアピールしましょう。