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就職活動の面接で「卒業研究のテーマは何ですか?」「卒論では、どんなことを研究しようとしていますか?」と質問されることがあります。
卒業研究について聞かれても、「何を、どう話せばいいのか」わからず、戸惑いますよね。内容を全部話せばダラダラした回答になるし…と悩んでいるかと思います。
そこで、わかりやすい例文をもとに、「卒業研究のテーマは何ですか?」と質問された時の上手な答え方を徹底的に解説いたします!
面接で卒論のテーマを質問された時の的確な回答例
卒業研究では、企業が自ECサイトの売上を伸ばすための施策について研究しています。
このテーマを選んだのは、地方の特産品をプロデュースして販売するEC会社でインターンをした経験から、ECサイトの運営が経営に与えるインパクトを実感したからです。>電子取引市場は年々拡大しており、ますます企業にとってECサイトの運営が重要になると考え、このテーマを選択しました。
具体的には、ECサイトを持つ企業と連携し、ユーザーの購買行動のデータや、購買時のブラウザでの挙動を録画し、ユーザーの購買に影響を与えるのはどんな情報かを分析していきます。
また、スマートフォンでの購買行動がPCでの購買行動とどう異なるのか?もあわせて探求するつもりです。
【質問の意図】面接官が卒論のテーマについて質問する理由とは?
どんな目的でテーマを決めたのかを知りたい
企業は、「卒業研究のテーマ」自体に、そこまで興味があるわけではありません。仕事とは直接関係がないからです。(一部の理系学生を除く)
企業は「その学生がどんなテーマに関心をもち、卒業研究のテーマを選んだのか」に関心があります。テーマを選んだ理由・目的には、学生の探究心や知的好奇心が現れるからです。
研究内容だけでなく、「なぜ選んだのか?」を説明する必要があります。
研究への取り組み方を通して、仕事への取り組み方を見たい(研究の深め方)
企業は、この質問を通して、「どのように研究に取り組んでいるか?」「どのような研究計画を立てているか」も把握しようとしています。「どのような研究計画を立てて取り組んでいるか?」には、学生の計画性や段取り力が現れるからです。研究への取り組みには、仕事への取り組みに通じるものがあるのですね。
企業は、あなたの研究への取り組みを知り、あなたの計画性や段取り力を把握しようとしています。
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面接で卒論のテーマにを質問された時の的確な答え方
1.卒論の内容よりも「なぜそのテーマを選んだのか?」に重点を置いて伝えよう
なぜそのテーマを選んだのか?
卒論の内容を語りすぎると、専門的になりすぎて、相手がわからなくなってしまいます。卒論の内容は、あくまで面接官がわかる「概要レベル」にとどめておきましょう。
大事なのは「なぜそのテーマを選んだのか?」目的意識を語ることです。テーマを選んだ理由をしっかり話せれば、あなたの知的好奇心や探究心が伝わります。知的好奇心や探究心がアピールできれば、面接ではプラスに評価されるでしょう。
内容だけでなく「なぜそのテーマを選んだのか?」をしっかり説明し、知的好奇心・探究心をアピールしましょう。
専門的な言葉を使い過ぎないように
学術研究の発表会ではないので、あまり専門的な言葉を使い過ぎないようにしましょう。いくら正確に語っているつもりでも、伝わらなければ意味がありません。素人の面接官にもわかるように、簡単な言葉であなたの研究を説明してください。
卒業論文はスポーツと政治の関係性について研究し、特にナショナリズム意識を形成するためのスポーツ利用について調べています。
自分は幼少期からサッカーに取り組む中で、ワールドカップやオリンピックなどスポーツが与える影響の大きさを身をもって体感したため、スポーツについてより深く調べてみたいという思いが強かったからです。
2.卒論への取り組み方を語ろう。どう研究を進めようとしているか?
卒論への取り組み方・研究計画には、あなたの「計画性」が伝わります。しっかり研究計画を語れば、あなたの計画性や段取り力をアピールできます。
テーマに対して、どんな風にアプローチしようとしているのか?大まかな研究計画を伝えましょう。
私の卒業研究のテーマは、木材の種類や成分を分析して、様々な商品への有効利用を新しく開発するというものです。
卒論の最終目標が、実際に木材を使って新商品を開発するというものであるため、現在は対象の研究を進めるとともに、木材メーカーで新商品企画を積極的に行なっている企業との協働を模索しています。
来月までには1社か2社の協賛企業を見つけて、提案プレゼンが出来たら良いなと考えているところです。
3.未着手でもOK!完成に向けての計画を語ろう
学生の中には、「就活に忙しくて、ほとんど卒業研究に着手していない」と悩む学生も多いでしょう。しかし、卒業研究の進捗度は、あまり重要ではありません。企業が知りたいのは「なぜそのテーマを選んだのか?」「どう進めようとしているか」だからです。
だから、未着手でも問題ありません。なぜそのテーマを選んだのか?どう研究を進めようとしているか?は未着手でも語れるからです。着手済みかどうかはあまり気にする必要はありません。
ただし、「どう進めようとしているか」大まかな研究計画については、語れるようにしておきましょう。
卒業論文は、ミレニアル世代のSNS使用頻度と弊害について研究しようと考えています。
テーマを選んだ理由としては、自分自身日常生活の中でSNSを利用し過ぎていると感じているので、弊害をしっかりと可視化することで、同世代に人たちに何か警鐘を鳴らすことができるのではないかと考えているからです。
現段階ではまだ詳細なデータが集まっていないため、あと1ヶ月で街頭調査やオンラインアンケートなどを行い、集まったデータをもとに課題の洗い出しや分析を行なっていこうと考えています。
「卒論のテーマ」について質問された時の回答例
私は卒業論文として、東京オリンピックが日本経済にもたらすインパクトの大きさと、施設の継続利用について研究しています。
このテーマを選んだ理由としては、身近にある東京オリンピックというイベントに対して、たくさんの資金を使ってまで本当にやる意味があるのか、常に疑問に思ったからです。
今後も日本で行われるオリンピック関連イベントについて、費用対効果測定などを行いながら、最終的な結論を出せるように研究を進めたいと思います。
- 身近な研究テーマであり、わかりやすく説明しているため面接官に伝わりやすい点
- テーマを述べた後に、テーマを選んだ理由と今後行いたいことをしっかりと述べている点
卒業論文は、現在流行しているタピオカについて、マーケティングの観点から原因を突き止める事例研究を行なおうと考えています。
私自身タピオカがとても好きで、かつマーケティングゼミに所属していたこともあり、「なぜここまでタピオカが流行したのか?」という疑問をマーケティング視点で深ぼっていくことが面白いのではないかと感じたからです。
今後はマーケティングの基礎や概念を復習しつつ、3ヶ月後までにはユーザーインタビューも交えて結論部分の執筆ができたらいいなと考えています。
- 身近な疑問から卒論テーマを出している点が、好奇心や探究心が強い学生である、という高評価に繋がる点
- まだ進捗としては芳しくないが、その分しっかりとスケジュールを立ててゴールまでの道筋を考えている点。
面接で「その学部・学科を選んだ理由」を聞かれた時の的確な答え方
「卒論のテーマ」について質問された時のNG回答例
卒業研究のテーマは、鉱石を製錬して金属を取り出す作業の中で乾式製錬と湿式製錬の違いを比較したり、純度を高めるための電気分解をしたりすることです。
昔から綺麗な石や宝石が好きだった自分は、鉱石から金属を取り出すという作業が非常に好きで、このテーマを選びました。
-
- 少し専門用語が多く、実際にどのような研究をしているかがあまりイメージできない点。
- テーマを聞かれているのに、日頃行なっていることを答えてしまっている点。テーマとしては、研究の最終ゴールや大まかなタイトルなどを分かりやすく伝える方が良いでしょう。
私は卒業論文のテーマとして、イギリスのEU脱退がもたらす経済的な損失について調べています。
国際政治学部の中で、特にヨーロッパについて研究しているゼミに所属していたため、このテーマを選びました。
これからもしっかりと研究を続けていきたいです。
- テーマを選んだ理由が明確ではない点。「ヨーロッパゼミに所属していたから」という理由だけでは、面接官が「自分の意思はないのだろうか?」という不信感を抱いてしまいます。
- 今後のスケジュールを述べていない点。どのような計画で、今後何に集中して取り組むのかが分からないと、時間マネジメントが出来ない学生という印象を与えてしまいます。
卒業研究としては、どのような地形において自然災害の際に土砂崩れが起きやすく、被害が大きくなりやすいのかをまとめる研究をしています。
現状わかっていることは、人工的に植林された地形や扇状地では土砂崩れが起きやすいという事ですが、私はその他にもおそらくたくさんの要因が関係しているのではないかと考えています。
実際研究を進めていくと、土砂災害が起きた地域にはいくつかの共通点があることも分かってきたので、今後も研究が楽しみです。
- 研究内容の話に終始してしまっている点。もちろん研究内容を伝える事は大事ですが、「なぜそのテーマにしたのか」や「テーマについてどう学びを深めていくか」という点を伝えることも忘れずに行いましょう。
【39点以下は危険度MAX】
本番前に、面接偏差値を診断しておこう
今年はweb面接をおこなう企業も増えていますが、自分の弱点を把握し適切に対策しなければ、どんな形式であれ面接を突破することはできません。
そこで活用したいのが、面接偏差値診断ツールの、「面接力診断」です。
24の質問に答えるだけで、自分の強みと弱みをグラフで見える化できます。
診断であらわになった自分の弱点を効率的に対策し、志望企業の面接を突破しましょう。