三井住友銀行や三菱UFJ銀行、みずほフィナンシャルグループなど大手メガバンクはもちろん、地域に根ざす地方銀行や信用金庫など、銀行は私たちの身の回りにあるからこそ、銀行への入行を希望する人もいるでしょう。
しかし、銀行はビジネスモデルが同じなだけに、志望動機が書きにくいと考える人もいるのではないでしょうか。
そこでここでは、銀行の志望動機の書き方を解説します。
この記事を読むことで、銀行の志望動機をどのように書けばいいのかが分かり、履歴書やESで悩まなくなるでしょう。
志望動機を書くには企業研究が必要
銀行に限ったことではありませんが、すべての志望動機を書くためには、企業研究が欠かせません。
就活生の中には、個人のスキル重視で企業研究は重要ではないと考える人がいるかもしれません。
しかし企業としては、なぜ他行ではなくこの銀行を志望するのかが知りたいところです。
銀行の特徴や他行との違いを把握するには、企業研究が必要なのです。
銀行業界の動向
銀行業界の現在の動向は、主に人材のコストカットを重点に置いています。大手銀行でも2017年までは1,000人を超える採用数でしたが、それ以降数百人ほどです。
例:三菱UFJ銀行の採用人数
(参考:リクナビ)
例:三井住友銀行
(参考:リクナビ)
その背景には、以下の事情が挙げられます。
① 低金利が長く続いており、銀行はどんどん利ザヤが稼ぎにくくなっている
※利ザヤ:借りたお金の金利よりも高い金利で貸し出した場合に得ることのできる利益
(東海東京証券より)
② インターネットやデスクワークのロボット代行可、AI等の情報技術の発展により、業務に人がいらなくなっている
③ 今まで大量に採用した人材が残っているのに収益が増えないため、人件費のコストがかさんでいる
これらを背景に総合職の採用が減っているだけでなく、一般職という採用形態は今後廃止され、職種を一本化することが想定されています。
銀行でも情報技術を活用してオンライン取引を増やしているため、来店客数は減少しており、かつて一般職が担っていた業務がどんどん不要になっているからです。
銀行業界の仕事内容
銀行業界の仕事内容は、入社するとまずは営業からスタートします。
個人営業ではお客様に対し、資産運用のための投資信託や債券、保険商品や預金商品を販売します。間違いやすいですが、銀行なので株式の取扱いはありません。
法人営業では、お客様に融資を提案します。一口に「融資を提案」といっても、提案するためには各企業の決算書等を読み、融資がいかにお客様の企業の役に立つかを説明しなければなりません。
入社一年目では決算書の読み方を覚えるところから始まるので苦労しますが、読めるようになれば他にどんな仕事をするにしても、大いに役立ちます。
5年が経過するころには、本部での仕事も視野に入ってきます。銀行には商品企画やマーケティング、データ分析等さまざまな部があるので、希望が通れば本部での仕事も経験できます。
志望動機が書けない時は、志望動機作成ツールを活用してみよう
銀行を志望している方の中には、上の例文のような志望動機を一人で書き上げる自信がない方も少なくないはず。
そんな時は、「志望動機ジェネレーター」を活用してみましょう。
志望動機ジェネレーターなら、簡単な質問に答えるだけで説得力のある志望動機が完成します。
志望動機作成ツールを活用して、人事を唸らせる志望動機を完成させましょう。
銀行の志望動機の書き方
①なぜ銀行業界を志望をするのか
銀行の志望動機を書く際に重要になる1つめのポイントは、「なぜ銀行業界を志望するのか」です。
銀行はあくまでも金融業界の1つであり、金融業界には証券会社、信託銀行、信用金庫、アセットマネジメントなど業種があります。
銀行を志望する理由は人によってさまざまですが、どうして証券会社やアセットマネジメントなど他の業種ではなく、銀行を志望するのかについて説明できるようにしておかなければなりません。
銀行業界の志望理由を考える際に気をつけるべきことは、「それって他の業種でもできるよね?」と採用担当者から思われないようにすることです。
たとえば「投資信託の営業をしたい」という理由であれば、「それって証券会社でもできるよ」と思われてしまいます。
どうして数ある職種の中から銀行を選んだのか、よく考えてから志望動機を作成しましょう。
②銀行で自分の強みを生かしてどのように働きたいのか
銀行の志望動機を書く際に重要になる2つめのポイントは、「自分の強みを活かしてどのように働きたいのか」です。
就活生はまだ銀行で働いたこともないため、想像するのが難しい問いではあります。
しかしこの問いをしっかり考え、説得力のある回答を用意することができれば、採用担当者はその就活生が企業で働く姿を想像しやすくなります。
すでに自分の希望する職種が決まっている場合には、自分の強みをどのように活かせるかを考えてみましょう。
ここで言う「強み」とは、英語力や資格・知識等、必ずしも具体的なスキルを指すわけではありません。もちろんそれらがあれば書きやすいでしょうが、「教えられたことをすぐに実践に移せる吸収力」や「何度失敗しても絶対に克服する粘り強さ」などの抽象的なスキルも、立派な「強み」です。
自分がどのように働けるかをまずは自分で想像することで、どのような強みを活かせるのかを書き出していくようにしましょう。
志望動機の次は自己PR!
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銀行の志望動機例
(三井住友銀行の場合)
私が貴行を志望する理由は、企業経営のパートナーになり、企業の「底力」を引き出したいと考えているからです。
学生時代に、ベンチャー企業でのインターンで販促業務に従事し、「どんな売上増加施策をするにもまず資金」と、企業におけるファイナンスの重要性を肌で実感しました。その時から、ファイナンスを通して、企業の可能性を引き出せる銀行業に興味を持つようになりました。
企業の経営を支えるには、多様化する金融ニーズに素早く対応する必要があると考えます。数々の銀行の中でも、貴行は「スピード」を軸に、個人向けコンサルティングや、中小企業向けリスクテイク貸出等の戦略分野のビジネスを大きく成長させております。貴行でなら、変化する企業のニーズに素早く対応し、ファイナンスを通して企業の力を引き出せると考え、貴行を志望しております。
(三菱UFJ銀行の場合)
私が貴行を志望する理由は、銀行の中でも最先端を行く貴行にて、個人営業に携わりたいからです。
私の生活圏の中には貴行を含んだ大手3行が揃っていますが、システムに心配のないアプリの開発を最初に成し遂げたのも、店舗に非対面ツールを導入したのも、御行が最初でした。
中期経営計画にもデジタライゼーション戦略に関する記載がありましたが、貴行のスピード感の中で働きたいと思いました。
その中で私は個人営業として、自分が担当するお客様とお付き合いをし、銀行員として地域貢献がしたいです。貴行のスピード感と戦略があれば、他の銀行よりお客様の力になれると思ったため、貴行を志望いたします。
この例文では中期経営計画の内容を踏まえているだけでなく、自分が生活の中で感じたことを盛り込むことによって、説得力もオリジナリティも兼ね備えた志望動機になっています。
他の銀行との違いも明確に書けているので、差別化についても問題ない志望動機です。
(みずほ銀行の場合)
私は個人・法人に限らず、人と人を結ぶ仲介機能に長けた銀行員になりたいため、貴行を志望いたします。
私が貴行について他の銀行と違うと感じたところは、ネットワークを活かして多様な仲介機能を発揮する、市場に精通したパートナーになることを意識している点です。
大手銀行であればそれぞれが広いネットワークを持っていますが、それを活かして仲介機能に重点を置くと明言しているのは貴行だけでした。
私は法人営業を志望していますが、単にお客様の企業と融資を結びつけるだけでなく、お客様の企業と企業を結び付けることも意識したいと考えています。貴行であればそれが可能だと考えるため、貴行を志望いたします。
この例文も、中期経営計画に記載されている内容をうまく活かしています。他行の中期経営計画と比較してみると、差別化がしやすくなる良い例です。
銀行への就職を希望する人は企業研究を入念に例文を参考にして書こう
銀行への就職を希望する人は、企業研究を入念におこなったうえで志望動機を書きましょう。
金融業界に属する会社は、業務内容が似ていることが非常に多いです。たとえば投資信託の販売や投資銀行業務であれば銀行や証券会社でも可能ですし、不動産の仲介であれば信託銀行でも可能です。
その中で「なぜ銀行か?」「銀行の中でもなぜその会社か?」について答えを見つけるには、企業研究が必要です。
各社の経営計画などの投資家向け資料は、思うほど難易度は高くなく、志望動機を記載するうえでのヒントになることがたくさん書いてあります。
企業の説明会やOB訪問に出かける前に経営計画に目を通すだけで、情報収集に大きく役立てられるのでおすすめです。
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