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採用面接での質問といえば、「志望動機」や「自己PR」、「学生時代に頑張ったこと」などをイメージする人は多いでしょう。実際にこれらの質問はどの業界、企業でも頻出であり、採用活動の中でもスタンダードな質問といえます。
基本的にはこれらスタンダードな質問によって面接は進みますが、中には一風変わった面白い質問をする採用担当者もいます。
通常とは違う角度からの質問に驚いてしまう人も多いでしょうが、これも評価の対象となっているため、回答内容には注意しなければなりません。一般的な頻出の質問から、変化球の面白い質問まで、幅広い質問に対応できるようになることが大切です。
面白い質問とはどのようなものがあるのか、採用担当者がそれを聞く理由なども含めて理解を深めていきましょう。
面接で面白い質問をする理由
まずは面接でなぜ面白い質問をするのか、その理由を知っておきましょう。面接での質問には必ず意図があり、これは少し変わった面白い質問であっても同じです。
質問が変わっているからといって意図のない面接官の思いつきだったり、評価に関係しなかったりするわけではありません。
面接で面白い質問をする理由は、大きく3つあげられます。
就活生の緊張を解かせるためのアイスブレイク
採用担当者が面白い質問をする理由の1つは、就活生の緊張を解くためです。アイスブレイクの意味を込めて面白い質問をし、その後緊張がほぐれてから面接が本格的にスタートすることも少なくありません。
採用担当者は就活生を細部まで理解したいと考えており、ありのままの姿を見たいと思っています。
しかし、面接は緊張度が高く、なかなか自分を上手く出せなかったり、本心を伝えられずに面接が終わるケースも少なくありません。
そのため、リラックスして話しやすい空気を作り、就活生の本質を見極めようとする採用担当者は多いです。面白い質問自体も評価の一部となっていますが、それだけではなく場を和ませる手段としても使われると覚えておきましょう。
柔軟性をみるため
想定していない状況に対し、就活生がどのような対応をするのかを見る目的もあります。志望動機や自己PRのようなスタンダードな質問は事前に対策可能ですが、面白い質問は事前に対策のしようがありません。
面白い質問により、準備ができていない中で想定外の質問に対してどれだけその場で考えて答えを導けるのかという柔軟性を見ているのです。
そのため、面白い質問をされたときは回答の内容はもちろん、焦らずにきちんと答えなくてはいけません。
仕事でも想定外の状況に素早く対応しなければならない状況があるため、面白い質問をされるのは、仕事で必要な能力が備わっているか確かめるためともいえます。
予期せぬ質問で本心を話させるため
回答を準備していないであろう質問により、本心を話させる目的があります。ほとんどの就活生は、面接で聞かれそうな質問を想定して事前に回答を考え、話し方の練習をしています。
しかし、志望動機や自己PRなどの必ず聞かれる質問は、就活生も面接で高い評価をもらえるような回答を考える傾向にあるため、本心とはいえません。
そこで対策できない質問により、就活生の本音を聞こうとしているのです。面白い質問にはこれといった正解や不正解がないため、自分が持っている価値観や過去の経験をもとに答えるしかありません。
本心での回答は、就活生の人柄や価値観を見極めるための重要な情報になるので、面白い質問をするのは個性を深く知るためともいえるでしょう。
面接前に要チェック!
この質問には何と答えたらいい…?
面接で「入社後にやりたいこと」を聞かれた時の上手な答え方|例文あり
面白い質問への回答ポイント
就活生からするとイレギュラーな面白い質問ですが、面接の一部として聞かれている以上、当然評価もされています。
そのため、高評価を獲得するには、どのように答えるとよいのかを考えておかなければなりません。面白い質問は質問内容が固定されていないため、明確な答えはありませんが、答え方そのものにはポイントがあります。
上手に答えるためのポイントを知り、イレギュラーな質問にもスムーズに対処しましょう。
落ち着いて回答を考える
準備していない質問がきたときに最もやってはならないのは、焦って答えてしまい、志望動機や自己PRの内容と矛盾が生まれることです。
矛盾がある場合は話に一貫性がなく、根拠がなくなってしまうので、面接での評価は大きく下がります。
早く答えなければならないと焦る気持ちもわかりますが、急いで回答しても失敗する可能性が高まるだけですから、まずは落ち着いて頭を整理し、考えがまとまってから質問に答えましょう。
結論から伝え理由を述べる
スタンダードな頻出の質問と同じで、面白い質問もまずは結論から伝えます。最初に結論を述べると、何を伝えたいのかが相手に伝わりやすくなります。
また、回答内容を印象付けやすくなるため、上手く答えられていると高評価にもつながりやすいでしょう。結論を後回しにしてしまうと何を伝えたいのかがなかなかわからず、最後まで述べても結局伝わらないことも少なくありません。
また、答えを求められているなかですぐに結論を提示しないと、質問の意図を理解していない、コミュニケーションが取れないと思われる場合もあります。
最初に結論を提示し、次に根拠、さらに結論の順番が基本であるため、面白い質問への回答でもこれは守りましょう。
質問に対して「わかりません」や無言はNG
イレギュラーな質問はすぐに答えられないので、思わず「わかりません」といってしまいたくなるでしょう。しかし、どのような質問でもわからないからと、考えもせずに回答を自分で諦めるのは禁物です。
考えもせずにわからないと答えてしまうと、回答する意思がない、面接に積極的ではないと思われてしまいます。場合によっては志望度が低いとまで思われてしまう可能性があるため、質問に対してすぐにわからないと返すのはやめましょう。
また、いつまでも回答せず、黙り込んでしまうのも避けたいところです。黙ったままだと回答を拒否していると思われたり、アドリブの対応力がないと判断されたりします。
考える時間を30秒ほどもらって回答をつくる
質問に対してどうしてもすぐに答えられないのであれば、「30秒ほど考える時間をもらってもよろしいでしょうか?」「少しだけお時間ください」と伝えましょう。
回答がすぐに出ない場合は、無理に答えようとするよりもきちんと考えたほうがよく、少し待ってもらってその間に考えたほうが、よりよい答えが浮かぶ場合もあります。
アピールポイントに繋がるように答える
高評価を獲得するには、最終的に自身のアピールポイントにつながるような回答が大切です。
面白い質問は質問内容が変わっているだけに答えづらくもありますが、考え方次第では頻出の質問と同様に、自身の売り込みへとつなげられます。
たとえば、「自分を動物に例えると何ですか?」という質問に対して
という返事をしたとします。この返答内容により、知的探究心やチャレンジ精神などの強みを面接官にアピールできるでしょう。同じ質問に対して
と答えたとしましょう。この返答からは、あなたの持つ落ち着きや冷静沈着さなどの強みが伝わってきます。大切なのは面白い質問にも誠実に回答して自分をアピールすることであり、質問自体が変わっているからといって、奇をてらった回答をするのは避けるべきです。
面白い質問も見方を変えて分解していくと、基本的な構造や聞かれている内容自体は、頻出の質問と同じことも少なくありません。
最終的な着地点は他の質問と同じと考え、どのように自分のアピールに繋げるかを意識して回答しましょう。
面接の面白い質問例
面接で聞かれる面白い質問はさまざまであり、業界や企業だけではなく、そのときの担当者によっても異なります。そのため、定型なものはありませんが、一例をあげるなら次のようなものがあります。
無人島に行くなら何を持っていくか?
朝はパン派かご飯派か?
自分を物に例えると何か?
最近面白かったことは?
2番目に得意な特技は?
四季のなかでどれが一番好きか
猫派か犬派か?
動物園と水族館のどちらに行きたいか?
お金と優しさはどちらのほうが重要か
AかBかのように選択肢が決められているものから、何でも自由に回答できるものまであります。基本的には自由型か選択型のどちらかになると考えてもよいでしょう。
自由型
自由型は、英文では「What〜〜?」「If~~?」でたずねられるタイプの質問形式です。「……は何ですか」などと問われた内容に対し、頭に浮かんだ内容を自由に答えます。
質問によってはすぐ答えられる内容もあれば、中には返答に迷ってしまうような場合もあるでしょう。すぐに返答できない場合は、「そうですね……」などと一言添えて、焦らずに考えをまとめて回答しましょう。
アピールポイントにつながる回答を導くのがベストですが、うまく行かない場合は、あまり時間をおかずに回答するのがおすすめです。この場合、面接担当者は、回答内容そのものよりも、短時間でどう切り抜けるのかという対応力や柔軟力を観察する目的で質問しているからです。
自由型の質問では、アピールポイントを意識するのもさることながら、それ以上にできるだけ短時間で応答する点を心がけましょう。
選択型
選択型は、英文では「Which〜〜?」でたずねられるタイプの質問形式です。質問に対していくつかの選択肢が並べられ、その中から自分の考えとマッチする項目を回答として選びます。
自由型と異なり一から回答を考え付く手間がかからない反面、すでに用意された選択肢のなかから、自分の考えに最も近い回答項目を短時間で選択しなければならない難しさもあります。
選択肢が絞られる分、的確な選択で、確実にアピールポイントにつなげたいところです。
選択肢の中に好みの項目が存在しない場合でも、なるべく近い項目を1つ選んで回答を組み立て、アピールポイントにつなげましょう。
逆質問の準備できていますか?
面接で「質問はありますか?」と聞かれた際の適切な対処法
面接の面白い質問への回答例
面白い質問に対してどのように回答するのかを知るには、実際の回答例を参考にしてみましょう。
面白い質問にも決まった答えはなく、回答例がすべて模範解答というわけではありません。
回答例を参考にしながらも、自分ならどのように答えるかも考えておくと、本番でイレギュラーな質問が来ても対処しやすくなるでしょう。
100万円あったら何をしますか?
100万円あったら、自分の未来への投資として全額を留学のための費用に使います。アメリカかカナダへ数ヶ月間留学して英語をもっとしっかり勉強したいです。
また、異文化や異なる価値観に触れて社会経験を積み、自分の視野を広げることで、国際的に活躍できる人材に成長したいと思います。
この質問には、お金の使い方を通じて就活生の価値観や考え方を把握する目的があります。会社での仕事には、日々の生活で接するのとは異なる金額がお金が動く場合もあるため、就活生が適正な金銭感覚を持っているかを測る狙いもあります。
この質問の場合、紹介した例のように、きちんとした目的意識を持って活用することを回答するのがポイントです。ただし、あまり作り込み過ぎた回答では違和感が生じるので、自然かつ素直に考えを述べましょう。
IF形式での質問はたずねられることが多いので、それらを想定した準備もしておきましょう。
あなたがおすすめするレストランを教えてください。
私がおすすめするレストランは、実家の近所にあるフランスの家庭料理を提供するお店です。
フランス料理と聞くと高級で値段が高いイメージが強いですが、そのお店は値段もリーズナブルで味も美味しく、我が家ではお祝い事や記念日に連れて行ってもらった楽しい思い出があります。年配のご夫妻で切り盛りしている素朴な雰囲気のお店です。実家に帰ったら一度は必ず来店しています。
「あなたのおすすめ」をたずねる質問には、就活生の提案力やプレゼンテーション能力を見定める狙いがあります。そのため、回答がすぐに思い浮かばないからといって「特にありません」などと答えると、マイナスの評価につながります。
すぐに思いつかない場合は、「少々お待ちください」などと一言添えて、間を置いて考えをまとめましょう。ただ「安い」「美味しい」などだけでなく、詳しい理由を添えて、論理的かつ熱意を込めて説明するのがポイントです。
最近ハマっていることは何ですか?
私は最近サイクリングにハマっています。以前まではインドア派でしたが、健康診断で肥満の傾向があると診断され、自分のライフスタイルを改めるために、手軽な運動としてサイクリングを始めました。
最初は学校と自宅の間の近距離などでしたが、やがて自分の漕いだ力で長い距離を移動できる爽快感にすっかりはまってしまい、週末にまとまった時間があると、長距離のサイクリングに出かけます。サイクリングを通じて、新しい人間関係も広がりました。今度は東海道にチャレンジする予定です。
面接官がこういった質問をする場合、たいていは就活生の物事に取り組む姿勢を見たいという意図があります。好きなことにひたむきに取り組む姿は好感が持てるだけでなく、入社したら仕事にも集中して取り組める人材であるという評価にもつながります。また、趣味を通じて人間関係が広まったことで、コミュニケーション能力の高さもアピールできます。
また、何か打ち込める趣味や活動があれば、入社後の忙しい日々でも上手にストレスをコントロールして活躍できる人材という期待も高まります。
隣の方のお話を聞いてどう思いましたか?(隣席の就活生がアルバイトで責任感を学んだ話を聞いて)
Mさんのお話を聞いて、とても責任感の強い方だと思いました。大変な仕事でも最後までやり遂げられるのは、責任感が強いことの表れだと思います。私も社会に出たら、自分が引き受けたことは、有言実行で、責任感を持って果たしていきたいです。
面接の場では、緊張して頭がいっぱいで、他の就活生の話まで聞く余裕はないかもしれません。しかし、実際の就活面接では他の就活生が語った内容に対してコメントを求められる質問もされる可能性があります。
こういった質問をする背景には、他者の言葉にどれだけ注意深く耳を傾けているかを確かめる意図があります。平凡な回答でもかまわないので、隣の就活生の話した内容と辻褄が合うように返答するのがポイントです。
あなたを家電製品に例えると何ですか?
電子レンジです。必要なときに必要な分だけ温められ、チームのモチベーションを高められます。御社でも電子レンジのように熱い気持ちで仕事に取り組み、周囲のメンバーのモチベーションも高めながら、ともに成長し、活躍したいと考えています。
自身を家電に例えるとという質問では、自分の特徴に合った家電を選び、かつどのような魅力があるのかを伝えます。
最終的には仕事に繋げられることがベストであり、回答例のように自分が熱く仕事をするだけではなく、周囲にも影響を与えるとするのは、よいアピールになっているでしょう。
嫌いな食べ物はなんですか?
卵が子供の頃から苦手です。特に白身と黄身の間にある、白いとろっとした管のような部分の食感が苦手で、生卵は得意ではありません。生卵は苦手ですが、火を入れたものはおいしく頂けます。苦手を克服しようと卵料理に励んでいるうちに、一番の得意料理は出し巻きになりました。御社でも苦手な業務にも積極的に挑戦し、成長していきたいと考えています。
苦手なものを答える際には、なぜ苦手かの理由まで含めて伝えることが大切です。
また、その苦手に対してどのように向き合ったのかも、一緒に提示しておくとよいでしょう。苦手ときちんと向き合い、何らかの形で克服、あるいは苦手が改善できていると評価されやすくなります。
好きな色とその色を選んだ理由も教えてください
好きな色は黒色です。裁判官の服が黒色なのは周囲に染まらず、法に基づき厳格に判決を下すためだというお話を聞き、意思の強さを感じて好きになりました。御社では専門職としてひとつの道を突き進み、初志貫徹で研究に打ち込み続けることで、新たな製品や部材の開発に貢献したいと考えています。
好きな色と理由を聞かれる質問では、重要なのは理由の部分です。何色を選んだから間違いというわけではなく、選んだ色に対して明確な理由の説明ができることが大切です。
ただし、色を聞かれているのに透明と答えたり、イメージしづらい色を答えたりするのはよくありません。また、問われているのは1色であるため、虹色のように複数色あるものも、基本的には避けたほうが無難でしょう。
今まで自分が苦手だなと思った人はいますか?それはどんな人ですか?
人の話を途中で遮り、話し始める人です。アルバイト先の先輩がそうで、誰かが話していてもすぐに割って入り、主導権を握ろうとしていました。私は反面教師で同じようなことをしないように、相手の話はきちんと最後まで聞くようにしています。また、その先輩と話すときは、聞き役に徹することでスムーズに会話ができています。
苦手な人を聞かれるのは、どのような人間関係を持つか好むかを知るためです。
仕事をするうえでは人間関係は非常に重要です。そのため、ただ苦手な人を伝えるだけではなく、なぜ苦手なのか、その人と接する際にどのような対応をとるのかまで伝えましょう。
苦手な人との接し方まで伝えると、自分らしさがより伝わりやすく、人間関係の持ち方も理解してもらいやすくなります。
あなたのこだわりを教えてください(朝日放送グループホールディングス㈱)
私のこだわりは、トイレを使った後に必ずふたを閉めることです。家のトイレや公共のトイレを使うとき、ふたが開いたままですごく嫌な気持ちになった経験が過去に何度かあるので、次に使う人を考えて使用後は必ずふたを閉めるように心がけています。
ふたを閉める閉めないというのは些細なことかもしれませんが、こうした周りに対するちょっとした配慮が、良好な人間関係を築く秘訣なのだと私は思います。
「あなたのこだわりは?」という質問は、就活生の人柄や価値観を知るためのものなので、自分が日常生活でこだわっていることをありのまま答えましょう。
ただし話の脈絡によっては、企業を選ぶうえでのこだわりを聞かれている場合があるので注意が必要です。日常生活でのこだわりなのか、それとも企業選びのこだわりなのかわからない場合は、面接官にきちんと確認してから答えるべきです。
作り話でもいいので、笑える失敗談を話してください(㈱バンダイナムコホールディングス)
これは私が家庭教師のアルバイトをしていた頃の話なのですが、当時の生徒がかなりの面倒くさがり屋で、自分の教科書に名前を一切書いていなかったんです。
それが因でよく教科書をなくしていたので、私が代わりに名前を書いたところ、なんと5〜6冊あった教科書すべてにその子の名前ではなく、私自身の名前をマジックでデカデカと書くという大失態!
その子は笑って許してくれましたが、表紙が紙製の教科書も何冊かあったので消すのがかなり大変でした。
書き慣れていない人の名前を書くのは難しいということがわかったので、それからは「代わりにサインしといて!」などと人に頼まれても断るようにしています。
人に笑える話をするのは難しいものですが、起承転結を意識すると話しやすくなります。
状況の説明→オチにつながるきっかけ→オチへの展開→その話がどのように終結したのかという流れを意識しながら話の構成を考えてみてください。
面白い質問をされる企業や業界・職種の特徴
すべての企業が常に面接で面白い質問をしてくるわけではありません。むしろ、面接で面白い質問をしてくる企業には、共通の傾向が見受けられます。これはその企業の属する業界や、就活生が志望する職種などが多かれ少なかれ影響しています。
では、どういった部分が共通しているのでしょうか。次の2つの特徴から見ていきます。
クリエイティブな発想力が求められる
1つの傾向として、クリエイティブな発想力が求められる業界や職種では、よく面接の現場で面白い質問がされます。
- 広告
- エンターテインメント
- テレビ
- インテリア
- アパレル
- マスコミ
- 建築
- 出版
- デザイナー
- 記者
- ライター
- 編集・制作
- ゲームクリエイター
- フォトグラファー
これの業界や職種は、文字やデザイン、あるいは情報など、自分の中にあるイメージを具体的な形に表現していく発想力や創造性、オリジナリティーなどの資質が求められる現場です。
そのため、面接で面白い質問をすることで、回答内容から就活生の持つ発想力やひらめき、独創性などを見極めようとしています。
他社とかかわり会話をすることが多い
特に業界を問わず、取引先や提携先など、他社とかかわり会話する機会が多い職種では、志望する就活生に向けて面白い質問をすることがよくあります。
- 人事
- 営業
- コンサルタント
- 記者
- 編集・制作
このような職種では、他社とのかかわりのなかで自社の考えを伝えるための高いコミュニケーション能力が求められます。たとえば、緊張する場面でも会話で相手を和ませたり、複雑な事柄をポイントを押さえてわかりやすく伝えるなどの力が必要です。
そうした臨機応変さや柔軟性などの資質を備えているかどうか、面白い質問を通じて就活生の回答から見いだそうとします。
面接では面白い質問をされるケースもあるのでよく考えて回答する
面白い質問はアイスブレイクのほか、対応力や柔軟性、人柄などを見極める意図があります。そのため、焦らずに自分の考えをしっかりとまとめてから答えることが大切です。
また、面白い質問は面接官がその場で考えて聞いてくるケースもあるので、事前の対策がほとんどできませんが、過去の質問例を知り、自分なりの答えを考えてみるだけでも予想外の質問への対応力が身につきます。
面接ではスタンダードな質問だけではなく、面白い質問をされると頭に入れておき、どんな質問が来ても落ち着いて答えられるようにしましょう。