就活エージェントを利用するメリットと知っておきたい注意点

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新卒の就活にエージェントを利用する人は増えている

就活を始めようとしても、何から始めたらよいのかわからない、そんな時には就活エージェントを利用する、という就活生が年々増えてきています。ここ数年で伸び率は140~150%とも言われています。*
就活では志望企業を選定し、情報を収集、選考対策をいち早くおこなうことが重要です。そのためには効率よく自分に適した企業を探す必要があります。

就活エージェントを使えば、採用情報を熟知したアドバイザーが、無料で自分の志向に合った企業だけでなく、自分一人では思いもしなかった業界や職種の求人情報や非公開求人情報など、たくさんの案件を見つけ出して紹介してくれます。
また、企業の選び方のポイント、企業ごとの採用傾向、面接対策など、就活全般のサポートをしてくれるのも、エージェントならではのサービスです。筆記試験や面接以外の企業とのやり取りを一手に引き受けてもらえるエージェントを使えば、忙しい就活時にやるべきことに集中できるようになるため、内定への近道となるのです。

*参考:「新卒エージェント」隆盛で就活が激変、内定早期化加速の実態

就活エージェントを利用するメリット

数多くの企業から、自分に合う企業を見つけ出すのはとても大変です。そのため、どういう企業を受けることが内定につながるのかを知れるのは、就活エージェントに登録する最大のメリットです。
とはいえ、企業情報の紹介だけが就活エージェントのサービスではありません。就活エージェントは、通常アドバイザーによる就活に関する個別面談があり、詳しい希望のヒアリングや就活全般の相談に乗ってくれます。
その他にもES(エントリーシート)の添削、面接の練習などのサービスをしているエージェントもあります。
また、企業との日程調整なども行ってくれるため、忙しい就活時の強い味方と言えるでしょう。
このように、就活を全面的にバックアップしてくれるサポートサービスが、就活エージェントを利用するメリットです。

企業を探す手間が省ける

利用するエージェントにもよって異なりますが、キャリアカウンセリングを受けることで、自分に向いている業界や職種を知ることができる点が1つめのメリットです。
自分の好きなことや苦手なこと、趣味や継続してきた習い事などをエージェントに伝えることで、エージェントは就活生の趣向から向いている職種を提示してれます。

また、向いている業界や職種だけでなく、企業の働き方や福利厚生面で、自分の希望する企業をエージェントが選定し、紹介してくれる場合もあります。世界中の企業のなかから、自分の希望する企業を探すのはなかなか難しいです。特定の企業しか見ておらず、内定後に「こんな企業もあったのか」と後悔する可能性も0ではありません。エージェントの豊富な情報網や知識を利用し、自分に合った企業を効率的に探しましょう。

手持ちが0になるケースが少ない

就活エージェントは、就活をサポートしてくれますが、すべての就活生が第一志望の企業に入れることはありません。就活生によっては何十社もエントリーし、書類を送り、面接をして最終面接を向かえる人もいます。そんなときに、一人では心身ともに疲れ果ててしまうことも多く、就活自体を投げ出したくなってしまうこともあります。

就活エージェントを利用すれば、志望先の企業の選考結果が思わしくない時でも新しい企業を紹介してくれるため、手持ちの札がゼロになることなく、就活が続けられます。結果として、モチベーションが保て、就活を続けようとやる気がでてきます。
また、次々に受けたほうが慣れもあり、受かりやすくなるという好循環につながります。
就活では、実力やテクニックだけでなくメンタル面も大切なので、頼れる就活エージェントの存在は、ときに大切です。

就活に役立つイベントを紹介してくれる

就活エージェントによっては、就活ナビサイトのように企業説明会の案内もしています。合同説明会から志望先の企業の説明会などの様々な説明会やセミナー情報が手に入ります。
企業の説明会であれば、選考に進むために参加が必須かどうかなど、詳しい情報も教えてもらうため、説明会に行かずに選考に進めなかったり、行ってみてから筆記試験があることがわかり、準備不足で選考に進むことができなかったりという無駄がありません。

また、説明会によっては申し込みをしていないと参加できない場合もあるので、そういったときの参加を予め案内してくれるケースもあります。
このように、就活に役立つイベントを通じて、自分一人では網羅できなかった新しい切り口からの求人情報が手に入ることも、就活エージェントを利用するメリットです。

登録が無料でできる

メリットを伝えてきた就活エージェントですが、気になるのはサービスの利用料です。多くの就活エージェントの登録料や利用料は無料です。利用料がかからないというと、なんだか怪しいサービスのような気がしますが、就活生が無料で利用できるのには次のような理由があるからです。

就活エージェントは、もちろんボランティア活動ではありません。求人している企業から紹介料をもらっているので、もともとは、募集をかける企業が支払っているということになります。募集情報に見合った志望者を紹介してもらい、その紹介料を払っているということです。そのため、就活生は無料で利用することができるのです。
エージェントにもよりますが、企業情報はもとより、企業説明会、合同セミナーの案内、企業へのエントリーから面接の日程調整をはじめ、履歴書やエントリーシートの添削、面接の準備まで、様々なサービスが受けられます。専門職を希望するためのエージェントや、講師が数名の就活生しか扱わないというような、超個別システム、「絶対内定」をうたうエージェントの場合は、登録料や指導料がある場合もあります。

SNSで簡単にエージェントと連絡がとれる

SNSがスマホ利用の中心に、という情報通信白書のデータもあるように、今や情報収集の方法としてSNSを使用する就活生は多いでしょう。SNSはコミュニケーションツールとしても、すっかり生活の一部となっています。
就活エージェントとの連絡も、電話やパソコンというツールでは手間がかかり、いつでも答えられるわけではありません。それと比べ、エージェントがLINEなどのSNSを使って連絡をとってくれれば、就活生も気軽に返事ができたり、質問ができたりします。スピードと効率が求められる就活では、SNSを就活エージェントとのコミュニケーションに有効に使えば、就活をスピーディーに進められるのです。

また、気軽に使えることにより担当のエージェントとの距離感が近くなるため、先輩やお兄さん、お姉さんといった感覚で相談でき、激励やフォローがもらえる点も、就活エージェントの魅力とも言えます。
もちろん、言葉遣いやメッセージの送る時間帯など、社会人として最低限のマナーを守る必要はありますが、簡単な挨拶から始めることもできるため、メールと比べれば、手軽に使えるのはメリットの1つです。

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2021.05.28
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就職エージェントの登録の流れ

就活エージェントがよいということはわかったけれど、どうすればよいのかわからないという方のために、こちらでは就活エージェントに登録する際の流れを大まかにご説明します。

ステップ1:会員登録
まずは登録してみたい就活エージェントのホームページから会員登録をします。登録手続きが完了後、エージェントより連絡があります。ステップ2:対面(または電話)での相談
エージェントの担当者との面談を行い、詳しい志望内容についてのヒアリングがあります。希望や悩みの相談をして、今後の就活の方針を固めます。ステップ3:企業の紹介
ヒアリングをもとに、エージェントがあなたの希望に合った企業をいくつか選び、紹介してくれます。ここで紹介されたものは、必ず応募しなければならないわけではなく、確固たる理由がある場合は辞退しても問題ありません。

ステップ4:面接
企業へのエントリーや面接日程の調整はエージェントがしてくれます。面接前の対策はもちろん、面接後のフィードバックで、次の選考に活かすことができます。

ステップ5:内定
内定が決まった後も、入社までのフォローがあります。内定先の選定を手助けしてもらったり、就活の悩みの相談をすることなどもできます。

就活をしていると、なかなか内定が決まらず気が焦ったり、落ち込んでやる気がなくなったりするときもあります。そんな時に寄り添ってくれるエージェントの存在は非常にありがたいものです。
このように、就活エージェントというのは、ただ単に求人情報を提供しているのではなく、内定までを最短にして、安心して就職先を決定するための、トータルサービスをしてくれるという特徴があります。

エージェントが所属する企業によってサービスの内容が異なる

全国に就活エージェントはたくさんありますが、全部同じサービスを提供しているわけではありません。全国展開のものだけでなく、地域に根差した企業を主に取り扱うエージェントや、ある業種や職種に特化したエージェントもあります。そのほかにも、文系、理系、体育会系など、就活生の特徴に合わせたサービスを提供しているエージェントもあるので、サービス内容をよく確認してから登録するようにしましょう。

また、その他のサービスにも違いがあるので、まずは、自分がどんなサービスを必要としているのかを考える必要があります。例えば、履歴書やエントリーシートの添削を何度でも無料でできるエージェントもあれば、模擬面接をしているエージェントもあります。このように、自分がどんなことを必要かが明確であれば、そのサービスを提供しているエージェントを見つければよいのです。
どうしても1社だけでは必要な情報が得られなさそうであったり、情報は十分でもサービスが十分でないと感じた場合は、複数のエージェントを利用するという方法もあります。途中から1つに絞ったり、メインで使うところを決めるという使い方もできるので、検討してみてください。

紹介のみもあれば書類の添削・面接練習までするエージェントもある

就活エージェントの利用メリットとして、履歴書やエントリーシートの添削をしてくれたり、模擬面接を実施して面接に備えるなど、エージェントならではのサービスが受けられます。
また、企業ごとの面接対策へのアドバイスがもらえたり、面接の練習をすることにより、本番への心理的ハードルはかなり低くなります。
実際の企業での面接後にもフィードバックがもらえるため、自分のどこが悪かったのかがわかり、その対策を立てることができるのも大きなメリットです。
何度も面接で失敗しても、直すべきことがわからなければ落ち続けるばかりです。適切なアドバイスをもらえることにより、具体的な対策を取ることができ、その後につなげることができるのは、非常にありがたいサービスです。

こういったサービスのある就活エージェントを選ぶと、内定までの道のりは決して難しくはないでしょう。
ときには厳しい叱咤激励があることもありますが、それは無事に内定を取ってもらいたいからこそです。親身になってアドバイスをしてくれているのだと受け止めましょう。エージェントによっては、面接前に「がんばって」とメッセージをくれたり、相談を受けた際に元気のない就活生に大きな声を出す練習をしてくれたりと、実に多種多様なフォローがしてもらえます。全ては就活生が無事に内定を得られるためのサービスなのです。

会社によって得意な業界が異なる

就活エージェントの扱う企業の違いは、企業方針やグループ会社との関連性など様々な理由があります。どれが良くてどれが悪いというのではなく、自分の志望業界や志望職種が得意なエージェントの選択が重要となってきます。そのため、やみくもに色々な業界を狙うのではなく、業界を絞ったうえで登録するエージェントを決めるほうが効率的です。
逆に、自分は何がしたいのかまだ決まっていない場合は、業界や企業名よりもどんなビジョンがあるのか、やりたいプロジェクトがあるのか、どんなことが好きかをエージェントに伝え、そこから分析してもらえるのも、もう一つの就活エージェントの利用の仕方と言えます。

必要ならば複数の就活エージェントに登録して、それぞれの得意分野に合わせてサポートしてもらうことも可能です。
また、就活の際にスマホの利用がほとんどでパソコンが時々、もしくはスマホのみという、スマホの利用率がパソコンの利用率を上回った結果を見ても、スマホでの使い勝手のよいサービスを提供しているエージェントは魅力的だと考えられていることがわかります。*
いずれにせよ、就活エージェントを選ぶポイントは、自分が使いやすいということです。はずせないポイントは何かをしっかり考え、自分にピッタリの就活エージェントを見つけましょう。

*参照:一般財団法人雇用開発センター「2018年卒大学生就職活動調査」