面接で失敗経験について聞かれた時の的確な答え方

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面接で「今までで一番の失敗体験を教えてください」「今までで一番の失敗と、それをどう乗り越えたかを教えて下さい」と聞かれることがあります。しかし、失敗経験を聞かれても、質問の意図がわからず、戸惑う就活生も多いでしょう。

そこで、わかりやすい例文をもとに、面接で失敗経験を聞かれた時にどう答えるべきなのか?を徹底的に 解説いたします!

面接で過去の失敗経験について質問された時の回答例

まず、面接で失敗経験について質問された時の回答例を見てみましょう。回答例を先に読んだ方が、回答のイメージがすぐに掴めると思います。

例文

私の失敗は、留年をしてしまったことです。

学園祭の企画スタッフをしていたのですが、その活動にのめり込みすぎ、学業が疎かになってしまい、単位を落としました。

「忙しい」を言い訳にして、学業を疎かにしたのが留年の原因です。次の年度からは、二度と同じ失敗を繰り返さないように「環境を言い訳にしない。時間がないなら、時間がなくても出来る方法を探す」という意識で学業に取り組みました。

たとえば、移動時間や講義のスキマ時間等の細かい時間に少しずつ学習を進めるようにしました。

結果、学業と課外活動の両立に成功し、それからは全て「優」を取得しています。仕事においても、環境を言い訳にせず、その環境の中で「できる方法」を探す意識で取り組みたいと思います。

【質問の意図】面接官が失敗経験について質問する理由は?

そもそも、企業はなぜ「今まででした一番の失敗は何ですか?」と質問をするのでしょうか?その意図を押さえていきましょう。面接官の質問意図を理解することで、的確な回答ができるようになります。

失敗を乗り越える力を見たい

企業は、この質問を通して、就活生の「失敗から立ち直る力」を見たいと考えています。

ビジネスをしていれば、いつも上手くいくとは限りません。学生時代では考えられないような精神的ダメージを受けることも多々あるでしょう。そこで、潰れてしまっては、企業としては困りますよね。だから、企業は「失敗を乗り越え、立ち直る力」を持った就活生を採用したいと思っています。

企業は「今までにした一番の失敗経験」を質問することで、就活生の「失敗から立ち直る力」を見ようと考えています。

失敗から学ぶ力を見たい

同時に、企業はこの質問を通して、就活生の「失敗から学ぶ力」を見たいと考えています

仕事をする上で、失敗は避けて通れません。大事なのは「そこから学び成長すること」です。失敗を失敗で終わらせる人と、失敗から学び成長する人では、後に大きな実力差が生まれます。

だから、企業は学生に失敗経験を聞き、過去の経験から、学生が「失敗から学び成長することができているか」を確認するのですね。

面接評価シートで、面接官の意図を理解しよう

ここまで解説したように、面接では、面接官の質問意図を理解し、回答を考える必要があります。

面接官の意図を理解するには、「面接官の視点がわかる!面接評価シート」を活用してみましょう。

面接評価シートとは、企業の人事が学生を評価するために使用しているシートのことです。このシート内の評価項目をチェックするために、学生に様々な質問をしているのです。

面接評価シートを確認しておけば、面接官がどんな意図でその質問をしているのかがわかり、面接で圧倒的に有利になります。面接評価シートを活用して、面接官の視点を手に入れましょう。

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面接で失敗経験について質問された時の的確な答え方

1.単なる失敗談・苦労話は話さない

企業が知りたいのは「失敗から立ち直れる力」です。だから、単なる失敗談を話すのはやめましょう。失敗談を話すだけでは、失敗から立ち直れる力もアピールできませんし、マイナスの印象を残すだけになってしまいます。たとえば、

私の一番の失敗は、単位を落とし、留年をしてしまったことです。学園祭の運営にのめり込み過ぎたのが原因です。とても後悔しています。

これでは、何のアピールにもならないばかりか、マイナスの印象が残ってしまいますよね。単なる失敗談を話すだけでは、マイナス評価になります

2.失敗の克服ストーリーを話す

失敗からいかに立ち上がったか?に重点を置いて話しましょう。失敗談の中で、「あなたが失敗から立ち直り、失敗を克服出来たもの」を話すようにしてください。

例文のように「留年」のような失敗談でも、具体的な克服ストーリーを話すことで「失敗から学び成長できる人」という印象を与えられます。

3.失敗をどう乗り越え、成長したか?を伝えよう

何度も繰り返すように、面接官が知りたいのは「失敗にいかに向き合い、克服したか?」です。失敗への対処法を見ることで、学生が失敗から立ち直れる人材かどうかを見ようとしています。

だから、「失敗の内容」を話しすぎないことです。「失敗の内容」自体は概要程度にとどめ、「失敗をどう受け止め、失敗にどう対処し、その経験から何を学んだのか?」に重点をおいて話しましょう。失敗への対処法をメインで説明した方が「失敗から立ち直る力」をアピールできます。

具体的には、

  • 失敗の概要…私の一番の失敗はxxxです。
  • 失敗の原因…失敗の原因はxxxxだと思います。
  • 失敗について考えたこと…失敗をして、〜と感じました。
  • 失敗への対処法…失敗をカバーするため、〜をしました
  • 対処の結果…対処の結果、〜になりました。
  • 失敗〜克服までの過程で学んだこと…この経験を通して、〜を学びました

このような文章構成でメッセージをつくると良いでしょう。例文もこの構成に従って作成されています。

4.レベルの低い失敗談はやめよう

この質問は、あなたの「失敗から立ち直る力」を問う質問です。だから「そもそも、そんなもの失敗とは言わない!」というレベルの失敗談を話すのはやめましょう。たとえば、

  • アルバイトで業務を上手く覚えられず、店長に叱られた
  • 寝坊のせいで、大事なイベントに遅れてしまった

このような「それはそもそも失敗とは言わない」低レベルの失敗談を話すのはやめましょう。

「失敗経験」について質問された時の回答例

例文

私の失敗した経験は、サッカー部の部長として活動をしていた時に、副部長の友人と意見の食い違いを起こし、1ヶ月ほど部活の雰囲気を悪くしてしまったことです。

原因としては、より厳しい練習メニューを行なってチームの強化をするべきだと考えていた私が、チーム全員が楽しく練習できるメニューをするべきだと考えた副部長の考えを理解できずに、そのまま自分だけの考えで突っ走ってしまった部分にあります。

ここから私は、ぶつかった時にこそ相手とのコミュニケーションの時間をとること、そして相手の意見だけでなくその根拠まで聞いてみることの大切さを学びました。

時間はかかったものの、友人と話を続けたからこそ、1ヶ月後に私たちは妥協案を見つけることが出来ましたし、その際に相手の意見だけでなく、「なぜそう思うのか?」を深く聞いていった結果、お互いに理解し合うことが出来たからです。

Point
  • 失敗の原因を冷静に捉えていること
  • 失敗から学んだことを、簡潔に述べていること
  • 失敗から立ち直った経緯をしっかりと話していること
  • 立ち直る過程で得た学びを話していること
例文

私にとってこれまでの人生での一番の失敗は、自身が企画した海外留学イベントに目標の半分程度の参加者しか呼び込めなかったことです。

失敗の原因としては、集客手段をSNSだけに頼っていた点にあり、TwitterやFacebookなどを見ていない学生やそもそもフォローをしていない学生に対して、全くアプローチできていなかったのです。

ここから私は、使える手段は全て使うべきだということ、そして何か企画をする際にはしっかりとターゲットを絞って戦略を練るべきだということを学びました。

その学びを活かすことで、留学イベントの第2回はビラ配りなどたくさんのアプローチ手法を使い、結果的に目標の集客数を大幅に上回る参加者を獲得することが出来たのです。

Point
  • 原因をしっかりと分析していること
  • 失敗経験から得た学びを話していること
  • 経験から得た学びを活かして、次の機会で成功したという部分を話していること

「失敗経験」について質問された時のNG回答例

例文

私の失敗経験は、大学受験で第一志望の国立大学に合格できなかったことです。

高校時代の私は、部活や生徒会、更には課外活動としてのボランティア活動に忙しく、勉強をする時間が取れなかったのです。

しかし、その分充実した高校生活を送れたと考えているので、後悔はしていません。

NG Point
  • 失敗の原因を述べているが、少し言い訳のように聞こえてしまう点
  • 失敗から学ぼうとせずに、過去の自分を正当化してしまっている点
例文

これまでの人生の中で一番の失敗経験は、学会での発表会に資料が間に合わず、自分の発表ができなかったことです。

教授の発表時間をもらい、自分の研究内容と成果を発表できる絶好の機会であったにも関わらず、資料が出来ていないという些細なミスで、私はそのチャンスを棒に振ってしまったのです。

今後の研究活動の中で、あれだけ大きな場で発表するチャンスはもう二度とないのではないかと思うと、今でも資料作成を早めにやっておくべきだったと後悔してしまいます。

NG Point
  • 単なる失敗経験の振り返りになってしまっていること
  • 失敗経験から得た学びが分からないこと
  • 後悔していることは伝わるが、それをどのように次に活かすかが分からないこと
例文

私の一番の失敗経験は、サークルの大事なイベントの前に体調を崩してしまい、楽しみにしていた機会を逃してしまったことです。

新しく入会した新入生たちを歓迎するためのこのイベントは、毎年ほぼ全ての部員が集まる大規模なイベントなのですが、体調を崩してしまった私はあいにく参加することが出来なかったのです。

NG Point
  • そもそも一番の失敗経験として、疑問が残る内容であること
  • 失敗の原因や、そこからの学びが分からないこと
  • 失敗を乗り越えて、サークルでどのような活動をしたのかが分からないこと

本番前に面接力を診断してみよう

面接では、身だしなみ、自己PR、志望動機…様々な評価項目があります。どれか一つに大きな抜けがあると、内定を取るのが一気に大変になります。

思わぬ失敗を防ぐため、志望企業の本番の前に一度、「面接力診断」やっておきましょう。

面接力診断なら、24の簡単な質問に答えていくだけで、あなたの面接力のチェックができます。自己分析、企業理解…主要な分野におけるあなたの実力がレーダーチャートでわかります。

面接力診断で自分の足りないスキルを把握し、対策をしておくことで、万全の状態で本番に臨みましょう。

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