簡単!商社の志望動機の書き方の3つの秘訣【例文あり】

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商社への志望動機作成に困っていませんか?考えても「日本と海外の架け橋になりたい」など、ありがちな内容しか思いつかず、悩んでいるのではないでしょうか?あるいは、商社業界への志望動機は思いついても、会社個別の志望動機が思いつかずに困っているかもしれません。

でも、大丈夫。わずかなポイントを押さえるだけで、すぐに商社への志望動機が書けるようになります。商社の志望動機作成のコツを、わかりやすい例文つきでご紹介します。

商社の志望動機(例文)

例文

丸紅への志望動機(例文)

ビジネスを通じて、世界を豊かにしたいという想いから、貴社を志望しております。

学生時代、ゼロから資金を集め、カンボジアに井戸をつくったことがあります。しかし、保守・運用のスキームがなかったため「つくるだけ」で終わり、最終的に井戸は使われなくなってしまいました。持続可能な形でインフラを構築するには、「利益」を生むスキームが必要だと痛感し、ビジネスとして「インフラ」をパッケージで輸出している総合商社の仕事に携わりたいと考えるようになりました。

総合商社の中でも、貴社は、人の生活に直結する水・食力・電力等の非資源分野において強みを持っておられます。また、サブサハラやメコン川流域を注力地域として、新興国・途上国へ攻めの姿勢で事業を展開しておられます。貴社でなら、ビジネスを通じて新興国の発展を持続可能な形で支え、人々の暮らしを豊かにすることができると感じ、貴社を志望しております。

学生時代に大きなチャレンジに取り組んでいることがが印象的です。また、そのチャレンジは商社のビジネスモデルにも活かせる経験であり、商社へ志した理由にも繋がっていてオリジナリティがあり、強い軸を感じる志望動機です。
失敗を通して気づきを得ていることも記載しており、就職した後も高い志を持って成長していく人材ということアピールできている内容です。

質問に答えるだけで志望動機を完成させよう

志望動機を作成する際、文章を考えるのが苦手な就活生も多いと思われます。

「伝えたいことはたくさんあるけど、考えをまとめてわかりやすく伝えるのが難しい」という就活生は、「志望動機ジェネレーター」を活用しましょう。

志望動機ジェネレーターを使えば、用意された質問に答えるだけで理想的な流れの志望動機が完成します。面接での志望動機に関する質問にも対策が可能です。無料でダウンロードできるので、効率的に志望動機を完成させましょう。

その商社でどんなことを成し遂げたいのか?を書こう

例文

ビジネスを通じて、世界を豊かにしたいという想いから、貴社を志望しております。

商社の志望動機では、「貴社で〜をやり遂げたい」という、ビジョンを核にした志望動機を作成しましょう。

商社は「意志」を重視している

なぜか?商社で働く人には、自ら挑戦し、道を切り拓く「意志」が求められるからです。たとえば、代表的な商社のエントリシートの設問においても、単なる志望動機を聞かずに

  • あなたが三菱商事で挑戦したいこと、実現したい夢について教えてください。
    その際、特に興味のある分野や事業があれば、具体的に触れて頂いても構いません。 250 文字以内
  • 三井物産において達成したいことをお書き下さい。(200文字以内)

と「あなたはこの会社で何を成し遂げたいですか?」と質問しています。このように、単なる志望動機ではなく「ビジョン」を聞いています。

では、三菱商事と三井物産のエントリーシートの設問を例に、ビジョンを核にした志望動機の例と、評価されるポイントをご紹介していきます。

例文

「三菱商事で挑戦したいこと、実現したい夢」
世界の食品の流通に携わり、ひとびとの食に対する満足度向上に携わりたいです。寿司などといった日本の食は世界的に注目されており、まだ日本食を届けることができていない諸外国もあると考えます。
一方で、世界には日本人がまだまだ知らないユニークな食品もあります。食の流通に携わり、世界のどこでも、魅力的な食を楽しめる世界を作りたいです。

三菱商事の強みでもある「食品」領域で自身の取り組みたい仕事を表現しており、企業研究の成果を感じる内容です。
日本から世界だけでなく、世界から日本へという軸も商社には必要な要素です。商社の志望動機となると「日本から世界へ」に一辺倒になりがちですが、「世界から日本へ」ということについて触れることにより、現実的な思考も持ち合わせている人材であることが伝わります。

例文

「三井物産において達成したいこと」
日本の質の高い医療サービスを、世界の貧しい発展途上国など医療課題の多いエリアに提供したいです。貴社は単に医薬品や医療機器を輸出しているだけでなく、病院を中核としたプラットフォームであるヘルスケアエコシステムとしてサービスや経営ノウハウ、人材など、多角的な医療資源を世界に提供されています。
そのようなプラットフォームを提供することでビジネスの規模としても大きくなりますし、提供後のそのエリアの住民への大きな価値のある事業だと思い、非常に魅力を感じています。

商社は単にモノを売るだけの時代は終わっており、コト・サービス・情報など無形の価値と抱き合わせることで、大きなビジネスを成立させています。
この例文は自身のチャレンジしたいことを表現しながら、ビジネスのトレンドも理解できている内容です。

なぜ商社では「ビジョン」が重要なのか?

なぜビジョンを問うのか?総合商社は、以前の単なる「トレードの仲介役」を超えて、「川下から川上までの商流を生み出すビジネスメイカー」に変わりつつあります。鉱山やインフラ設備に先行投資をし、そこでの権益を獲得し、豊富なネットワークを通じて、それらを収益化していく…これが現在の商社のビジネスモデルです。

未知のマーケットを切り拓くには、働く人の「意志」が必要。だから、商社は、単なる志望動機ではなく、「仕事を通じて何を成し遂げたいのか?」を聞くのです。

OB訪問や、企業研究で得た情報をもとに「その仕事を通じて何をやりたいのか?」を答えられるようにしておきましょう。

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なぜそれをやりたいのか?を書く

商社への志望動機は似たものになりがちです。たとえば、「日本と海外の架け橋になりたい」「新興国のインフラを整備したい」「日本の製品を海外に広げていきたい」…などです。もちろん、会社の特徴は限定されていますから、ありきたりになるのは仕方がなでしょう。

だからこそ、「なぜそれをやりたいのか?」という理由部分で差別化しましょう。人生経験は他人とかぶらないからです。人生経験にもとづいて「私は〜をやり遂げたい」と言えれば、それは立派な志望動機になります。

例文①

学生時代、ゼロから資金を集め、カンボジアに井戸をつくったことがあります。しかし、保守・運用のスキームがなかったため「つくるだけ」で終わり、最終的に井戸は使われなくなってしまいました。持続可能な形でインフラを構築するには、「利益」を生むスキームが必要だと痛感し、ビジネスとして「インフラ」をパッケージで輸出している総合商社の仕事に携わりたいと考えるようになりました。

「ボランティアの経験→持続可能な形で支えるにはビジネスのスキームが必要→パッケージとしてインフラを輸出する商社の業務に携わりたい」という流れで、商社に携わりたい理由を説明しています。

例文②

私が、日本の質の高い医療サービスを、世界の貧しい発展途上国など医療課題の多いエリアに提供したいと考えたのには、学生時代のバックパックの経験がきっかけとしてあります。アフリカ数カ国を訪れ感じたのが、病気や怪我でも病院に行けない問題と病院がない問題があることです。ソフト面、ハード面ともに改善する必要があると感じました。そこで貴社は医療機器や医薬品、病院の建設などのハード面だけでなく、建設後病院がサービスを継続できるノウハウなどソフト面も支援しており、自身が感じた問題を解決できる環境があると考えました。

学生時代の経験から問題提起、仕事の意義、自身のチャレンジしたいと考えたきっかけなどが盛り込まれており、「なぜそれをやりたいのか」というテーマに対して、充実した内容の回答です。
また、エントリー先が医療機器などのモノだけでなく、経営ノウハウなども支援している点を理解しており、企業研究の成果を感じます。

このように、人生経験からしっかりと志望理由を語れるようになれば、説得力のある志望動機がつくれるようになるでしょう。

なぜその商社なのか?を書く

例文

【丸紅の場合】
総合商社の中でも、貴社は、人の生活に直結する水・食力・電力等の非資源分野において強みを持っておられます。また、サブサハラやメコン川流域を注力地域として、新興国・途上国へ攻めの姿勢で事業を展開しておられます。貴社でなら、ビジネスを通じて新興国の発展を持続可能な形で支え、人々の暮らしを豊かにすることができると感じ、貴社を志望しております。

最後に「なぜその商社なのか?」を説明しましょう。志望動機は、業界全体に通じるものより「なぜその会社でなければならないのか?」をしっかり説明したものの方が評価されます。

数ある総合商社の中で、なぜその会社なのかを答える方法

「なぜその会社でなければならいのか?」を説明するには、その会社の強み・経営方針に触れれば良いでしょう。他の会社にはない、その会社の強みに触れれば、「貴方の会社でなければならない理由」がすぐにつくれます。

先ほど紹介した丸紅の志望動機の例文では、丸紅の「非資源に強い」「サブサハラ・メコン河流に注力している」という特徴を取り上げ、「貴社でなら新興国の発展を支えられる」と志望理由を説明しています。

例文

【三井物産の場合】
貴社は2000年台前半から、アジア民間最大手の病院グループIHH社と提携されており、そこで国外への医療サービスの普及というテーマに対して長年取り組まれいるため、ノウハウとデータがあると捉えています。
やはりひとの命が関わる医療サービスを世界に届けようと考えると、成功実績やエビデンスは必須だと考えています。貴社がこれまで培ってこられたノウハウを活かし、成長し、「日本の質の高い医療サービスを世界へ」というテーマを実現したいです。

商社の事業内容はどこも類似しがちですが、それぞれの強みや独自の取り組みがあります。この例文では三井物産社独自の取り組みをリサーチできています。
また、情報やノウハウ、歴史などはどこの会社でも持っているオンリーワンの財産です。企業研究を進め、その企業の事業拡大につながる財産を見つけ、志望動機を記載することで「なぜその商社なのか?」という難しい質問に対し、スムーズに回答できます。

このように

  • 会社の特徴(強み・経営方針)を取り上げる
  • なぜその強みに魅力を感じるのか?

の2点を押さえましょう。この2点を押させておけば、「貴社でなければならない理由」を説明できるでしょう。