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全国に工場・勤務地がある会社の面接を受けていると、「転勤がありますが大丈夫ですか?」「勤務地は東京以外になる可能性がありますが、大丈夫ですか?」と質問されることがあります。
この質問、正直に「できれば東京近郊で…」と答えるべきか、「全国どこでも大丈夫です!」と答えるべきか、迷いますよね。
どう答えるのが正解なのか?答え方のコツを例文つきで徹底的に解説いたします。
「転勤・勤務地は大丈夫ですか?」と聞かれた時の答え方(例文あり)
Q.…総合職は転勤がありますが、大丈夫ですか?
A.…もちろん、大丈夫です。幼い頃から、父の仕事は転勤が多く、転校をすることが多くありました。そのたびに、新しい土地、人に触れられ、自分の幅が広がったという想いがあります。御社においても、様々な場所で、様々なニーズを持ったお客様に触れることで、営業として成長できると考えています。
【質問の意図】なぜ「「転勤・勤務地は大丈夫ですか?」と質問するのか?
希望の勤務地以外で働ける覚悟があるかを知りたい
企業の総合職採用は「全国勤務・海外勤務」が当たり前。全国に支社がある会社では、首都圏勤務になるとは限りません。
だから、企業は「転勤は大丈夫ですか?」「勤務地は首都圏以外になるかもしれませんが、大丈夫ですか?」と質問して、就活生に生まれ育った場所とは違う所で働く覚悟があるのか?を確認しようとしています。
特に、女子学生の場合、転勤に抵抗がある人も少なくありません。転勤も可能かどうかを確認するため、この質問をして、全国で働く覚悟があるかどうかを見たいわけです。
転勤に抵抗がないかを知りたい
企業としては、転勤に抵抗がない人材の方が有り難いものです。同じ能力の人材なら、転勤に抵抗感がない人の方が求められます。
企業はこの質問を通じて、転勤に抵抗がないか、転勤をポジティブに捉える姿勢があるかを見ています。特に、総合職では、転勤への柔軟性はかなり求められる資質です。
面接評価シートで、面接官の意図を理解しよう
ここまで解説したように、面接では、面接官の質問意図を理解し、回答を考える必要があります。
面接官の意図を理解するには、「面接官の視点がわかる!面接評価シート」を活用してみましょう。
面接評価シートとは、企業の人事が学生を評価するために使用しているシートのことです。このシート内の評価項目をチェックするために、学生に様々な質問をしているのです。
面接評価シートを確認しておけば、面接官がどんな意図でその質問をしているのかがわかり、面接で圧倒的に有利になります。面接評価シートを活用して、面接官の視点を手に入れましょう。
面接で転勤・勤務地の確認をされた時の答え方のコツ3つ
1.「どこでも大丈夫です」以外の回答はあり得ない
まず、この質問に対しては、内定が欲しいなら、「どこでも大丈夫です」「勤務地にこだわりはありません」以外の回答はありません。
総合職とは「全国転勤・海外転勤」が前提の仕事です。それに対して「できれば東京で…」というのは、働く覚悟を疑われる回答です。
仮に採用されたとしても、勤務地の希望は余程の理由が無い限り認められませんから、「勤務地にこだわりはない」と答えるのが正解です。
2.「どこでも大丈夫だ」と納得できる理由を話そう
ただ、「どこでも大丈夫」と答えるだけでは「本当に大丈夫なの?」と心配されてしまいます。口で言うだけなら、誰でもできるからです。
だから、人事が「それなら、転勤も大丈夫そうだね」と納得できるロジックをつくりましょう。
幼い頃から、父の仕事は転勤が多く、転校をすることが多くありました。そのたびに、新しい土地、人に触れられ、自分の幅が広がったという想いがあります。御社においても、様々な場所で、様々なニーズを持ったお客様に触れることで、営業として成長できると考えています。
このように、「転勤について前向きに考えられる理由」を用意しておくと良いでしょう。よく使える理由としては、
- 転勤で様々な場所に行くことで、自分の可能性を広げられる
- 転勤で様々なお客様に会い、その声を拾い、商品開発に活かしたい
- (工場勤務の場合)製造の現場に立ち会うことは、モノづくりに携わる上で必要な経験だと考えている
このような理由を使って、「転勤について前向きに考えている」と面接官に伝えましょう。
3.「出来れば、地元が…」はNG
総合職の場合、「出来れば、地元が…」と答えるのは避けましょう。総合職とは全国転勤・海外転勤が当たり前の職種。その職種に応募しているのに、「できれば地元が…」と答えると、覚悟を疑われてしまい、マイナスに評価されてしまうえしょう。
仮に「地元で!」と言っても希望が聞いてもらえるわけではありません。だから、「転勤は大丈夫です」「勤務地にこだわりはありません」と回答しましょう。
本番前に面接力を診断してみよう
面接では、身だしなみ、自己PR、志望動機…様々な評価項目があります。どれか一つに大きな抜けがあると、内定を取るのが一気に大変になります。
思わぬ失敗を防ぐため、志望企業の本番の前に一度、「面接力診断」やっておきましょう。
面接力診断なら、24の簡単な質問に答えていくだけで、あなたの面接力のチェックができます。自己分析、企業理解…主要な分野におけるあなたの実力がレーダーチャートでわかります。
面接力診断で自分の足りないスキルを把握し、対策をしておくことで、万全の状態で本番に臨みましょう。