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面接でまれに「あなたを動物に例えると何だと思いますか?」と質問されることがあります。
正直、質問の意図がわからず、戸惑いますよね。
この質問は、何を聞きたいのか?どう答えれば正解なのか?わかりやすい例文をもとに、徹底的に解説いたします!
「自分を動物に例えると何?」と聞かれたときの回答例
まず、面接で「自分を動物に例えると何ですか?」と質問されたときの回答例を見てみましょう。
例を先に読んだ方が、回答のコツが掴みやすいです。
私は動物に例えるなら、熊です。冬眠に備えて、秋に過食して栄養をためこむ熊のように、次を見据えて計画的に行動することができます。
たとえば、学生時代には、「3年時に自費で短期留学をする」と決めて、コツコツとアルバイトをし、100万年の費用をためました。
また、留学をより良いものにするために、事前に十分な英語学習を進めた上で、留学にのぞみました。
貴社においても、次を見据えて行動する熊のような計画性を活かしたいです。
例文の評価ポイントは、結論→具体的なエピソード→就職後のイメージという流れで構成されている点です。
質問に答えるときは、いきなり長い説明を始めるのではなく、先に結論を述べることで、面接官に興味を持ってもらうよう心がけましょう。
面接官が「自分を動物に例えると何?」と質問する理由とは?
企業は、なぜわざわざ「動物に例えてください」とよくわからない質問をするのでしょうか?その意図を考えてみましょう。
動物に限らず、好きな色や好きな言葉など、採用に直接関係しそうもない質問をされることもあります。
面接官は予想しづらく、回答の準備をしないような質問をすしているのです。
面接の場面で予想していないことが起きてしまうと、頭が真っ白になり、パニックに陥りかねません。
就活生の機転・地頭を試したい
回答しずらい質問をする理由の1つめは、学生の機転を試したいためです。営業職等の対人関係が重要な仕事では、想定していない質問をされても上手く切り抜ける「機転」は重要な資質です。
ですから、「動物に例えると何ですか?」と少しトリッキーな質問をすることで、学生の機転を試そうとしているわけです。
就活生の人柄・性格を知りたい
2つ目は、人柄や性格を知りたいためです。
リクルートの調査によれば、企業が採用において最も重視する項目は「人柄」です。企業は学生の人柄・性格を知りたくて「学生時代に頑張ったことは何か?」「自己PRをしてください」「自己紹介をしてください」と質問するわけです。
しかし、これらの質問は「定番」のため、学生はガチガチに対策しています。テンプレの回答が返ってくるばかりで、学生の本質が見えません。だから
学生が対策をしていない「自分を動物に例えると何ですか?」とトリッキーな聞き方をすることで、学生の人柄を知ろうとしているのです。
【39点以下は危険度MAX】
本番前に、面接偏差値を診断しておこう
今年はweb面接をおこなう企業も増えていますが、自分の弱点を把握し適切に対策しなければ、どんな形式であれ面接を突破することはできません。
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動物に例える質問の答え方
あらかじめ回答を考えておく
自分を動物に例える質問に答えるには、あらかじめ回答を考えておくことが大切です。
準備をせず、いきなり「自分を動物に例えると何?」という質問をされた場合、多くの人が答えに詰まってしまい、うまく答えられないでしょう。
就活生で実際に面接で質問されたことのある人のなかには、意外な生き物を答え、面接官に失笑された、という経験を持つ人もいます。
自分を動物に例えることは、自分の性格を相手に知ってもらうチャンスでもあるので、性格をアピールしやすいような自分に合った動物を調べておくべきです。
準備をしておくことで、自分を動物に例えるようなトリッキーな質問に対しても、慌てることなく落ち着いて対応できるでしょう。
回答を考える際には、
- 自分の長所を表現する動物を答える
- 具体的なエピソードを入れる
上記2点をポイントに考えましょう。
動物に例えるために知っておきたい動物の特性
自分を動物に例えるには、まずは動物の特性を知っておかなければなりません。
ただし動物を考える際、あまりにもマイナーな動物を選んでしまうと、特性がわかりづらく、面接官も具体的なイメージをしづらくなってしまいます。
そのため、自分を例える動物は、ほとんどの人が知っているようなメジャーな動物を選び、中でも自分の長所のアピールにつなげやすい動物を選びましょう。
自分を動物に例えるのは難しいという人は、家族や友達から客観的な意見をもらうのも良い方法です。
犬:忍耐力や持久力
犬の特性は、ドーベルマンやゴールデンレトリーバーに代表されるように、忠誠心や忍耐力の高さが挙げられます。
また、活動的で持久力に優れているという特性もあり、会社に対して献身的に働ていくという姿勢や、何事も我慢強く続けていくことをアピールしたい人にピッタリの動物です。
ただし、犬という回答は最もポピュラーであるため、他の就活生と同じような回答にならないようなエピソードを考える必要があります。
自分を動物に例えるなら、犬です。
取り組んでいることがすぐには結果に結びつかなかったとしても、忍耐力の高い犬のように我慢強く物事に取り組めます。
例えば、英会話を始めて数年間は結果に結びつきませんでしたが、我慢強く英語力を鍛え続けたことで、日常会話で不自由ないほどまでに成長できました。
貴社においても、どんな仕事に対しても我慢強さをもって取り組んでいきたいです。
自分を動物に例える質問への回答は、結論、エピソード、意気込みという構成で考えると、言いたいことを相手に伝えやすくなります。
興味を引くような回答であれば、さらに深堀りされるため、エピソードを長々と話す必要はありません。
ワシ:自分よりも大きな獲物に果敢に挑む
生態系の頂点に立つワシの特性は、獲物を捕まえるために特化した鋭い爪やくちばしを使い、自分よりも大きな獲物に果敢に挑むことです。
猛禽類と聞くと、リスやネズミ、小鳥などの小さな動物を獲物にしているイメージがありますが、ときにはキツネなどの自分よりも大きな動物を獲物にすることもあるそうです。
自分を動物に例えるなら、ワシです。
自分よりも大きな獲物に果敢に挑むワシのように、何事にもチャレンジ精神をもって取り組むことを心がけています。
例えば、大学生になるまでは簿記についての知識は一切ありませんでしたが、社会に出てからは必ずお金の知識や管理能力が必要になると思い、簿記の勉強を始めました。
結果的に、大学在学中に日商簿記検定の2級に合格できました。
貴社においても、何事にもチャレンジ精神をもって取り組んでいきたいと思います。
ワシは、向上心やチャレンジ精神をアピールしたい人にピッタリの動物です。
回答に含めるエピソードは、必ずしも結果につながったものである必要はありませんが、資格取得などの結果があれば、さらなるアピールになるでしょう。
カワウソ:他人の子どもも見る面倒見の良さ
カワウソの特性は、母親と父親だけでなく、兄弟姉妹など家族全員で子育てをする点です。
また、状況によっては他人の子どもの面倒を見ることもあるそうで、協調性の高さや面倒見の良さがカワウソの長所といえます。
自分を動物に例えるなら、カワウソです。
カワウソが家族みんなで子育てに励むように、何事にも協調性をもって取り組むことを大切にしています。
例えば、大学のサークルでのイベントの際には、上級生だけで作業を進めるのではなく、下級生の意見も取り入れながら協力して作業を進めることを心がけました。
貴社においても、協調性を大切にしながら貢献していきたいと思います。
家族みんなで子育てに励むカワウソは、協調性や面倒見の良さをアピールしたい人にピッタリの動物です。
協調性という長所は、少し抽象的でわかりづらい面もあるため、具体的なエピソードを用意しておく必要があります。
ラクダ:環境に応じて柔軟に対応
砂漠などの乾燥地帯に住むラクダは、環境に対する高い適応能力を持ち合わせています。
例えば、背中のコブには脂肪が含まれており、エネルギーの貯蓄や断熱材としての働きがあるそうです。
また、砂漠での砂塵を避けるために、鼻の穴を閉じたり、長いまつげで目を保護したりするなど、驚異的な適応能力を持ち合わせています。
自分を動物に例えるなら、ラクダです。
厳しい環境である砂漠に適応したラクダのように、何事にも柔軟に対応できる適応能力があります。
私は居酒屋でアルバイトをしていましたが、泥酔した客や理不尽なクレーム客への対応で、どのように問題を解決できるか試行錯誤を続けるうちに、どんな状況にも対応できる適応能力が培われました。
環境に変化があったときや、瞬時の判断が求められるようなときでも適応し、貢献していきたいと思います。
企業が求めるのは、制度の変更や環境の変化があった場合でも素早く適応し、活躍できる人材です。
厳しい環境で生きていくために適応したラクダは、適応能力をアピールするにはうってつけの動物でしょう。
イルカ:脅威的なコミュニケーション能力
イルカの特性は、驚異的なコミュニケーション能力です。
イルカは音を用いて仲間とコミュニケーションを取ると言われていますが、音の種類は30以上にも及ぶそうです。
自分の名前を音で表現できるとも言われており、音によって人間の会話に近いようなやり取りを仲間同士でしているのかもしれません。
自分を動物に例えるなら、イルカです。
イルカが音を使って高度なコミュニケーションを取るように、相手への思いやりを忘れずにコミュニケーションを取ることを大切にしています。
私はショップでアルバイトをしていましたが、お客様が尋ねてきた商品を単に紹介するのではなく、お客様が求めている商品についての話を詳しく伺い、さらに魅力的なものを紹介できるよう心がけました。
貴社においても、クライアントの考えや気持ちを理解し、コミュニケーションを取っていきたいと思います。
社会で求められるコミュニケーション能力とは、誰とでもすぐに打ち明けられるという能力ではなく、相手の考えや気持ちを理解し、適切な行動を取れる能力のことです。
自分の意見を伝える発言力も大切ですが、コミュニケーションで最も大切なことは、相手を思いやる傾聴力だということを理解しておかなければなりません。