ハマりすぎてはいけない!絶対内定式の自己分析の落とし穴

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就活で大事な自己分析。まずは始めよう、と考えて書店に行くと「絶対内定 自己分析」と平積みにされて売りだされている。なんだか評判も良さそう…と絶対内定を買って、自己分析をする学生が多いですよね。

でも、絶対内定の自己分析って本当に役に立つのでしょうか?

絶対内定型の自己分析とは?

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絶対内定型の自己分析(類書も含む)はその膨大なワークシートに特徴があります。たとえば、

  • 子供の頃の夢は何ですか?
  • その夢は変わりましたか?なぜ変わりましたか?キッカケは?
  • 両親とあなたの関係はどうですか?どんなことを言われて育ちましたか?
  • その関係があなたに与えた影響は?
  • あなたの好きな言葉は何ですか?なぜ好きなのですか?
  • etc…etc…

このような大量の質問に答えて、「自分を見つける」のが絶対内定型自己分析の特徴です。

実際に絶対内定を読まれた方ならわかると思いますが、数十枚のワークシートにびっちりと上記のような質問の答えを書いていくことなります。

確かに、やり終えれば達成感がありますし、「本当の自分」が見つかる気がしますよね。

でも、この大量のワークシートをこなして「自分を見つけていく」自己分析には3つのリスクがあります。

絶対内定型の自己分析の3つのリスク

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自己分析で見つけるべき答えは?

そもそも、何のために自己分析をするのでしょうか?簡単です。内定をとるため、職につくためです。

リクルートの調査によれば、企業が採用で重視していることの上位3つは毎年「人柄」「企業への熱意」「今後の可能性」です。この3つが他の項目に大きな差をつけて、毎年上位に君臨しています。

この質問に答えるための情報収集。それが自己分析の役割です。つまり、究極的に言えば、

  • 私は〜な人間です。〜が得意です。
  • 私は〜をやりたいです。
  • 御社では、私の〜という長所を活かし、〜という形で活躍したいです

この3つのことが答えられるようになればいい。この質問に答えるために、わざわざ「両親との関係は?」「子供の頃の夢は?」まで遡る必要があるのでしょうか。

絶対内定型自己分析は時間がかかりすぎる

自己分析はシンプルに「私はこういう人間です。」「私はこういうことがやりたいです」「御社では具体的にこういうことがしたい。それには私のこういう特徴・資質が活かせます」と答えられるようになればいい。

とすると、「子供の頃の夢は?」「両親との関係は?」なんて細かい質問に答えていかなくても、答えは見つかりますよね。

絶対内定型の自己分析は、答えにたどりつくまでに時間がかかりすぎてしまうというリスクがあります。

絶対内定型自己分析は就活生を縛ってしまう

もちろん、子供の頃から自分をさかのぼり詳しく自己を見つめれば、「自分はこういう人間です」「こういうことがやりたい」という答えが見つかるかもしれません。大量のワークシートをこなして見つけた答えは「これだ!」という確信に満ちたものになるでしょう。

しかし、本当にどんな仕事が向いているのか?は、実際にやってみないとわかりません。やってみないうちから、「自己分析で本当の自分がわかった!私のやりたい仕事はこれだ!」と決めつけてしまうとどうなるか?志望業界・志望企業の数が少なくなってしまいます。

志望業界・企業の数が少なくなれば、当然、内定をもらえる可能性は下がります。結果、内定がゼロになるリスクが増大するのです。

普通の自己分析なら、そこまで就活生を縛ることはないでしょう。しかし、大量のワークシートをこなした後に見つかる「自分」「やりたいこと」はどうしても大切にしてしまう。結果、自己分析の結果に縛られ、幅広い業界が視野に入らなくなるのですね。

自己分析は「内定のため」のもの。自分探しをする必要はない

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絶対内定のような大量のワークシートをこなして行う自己分析にはリスクがあります。膨大な作業を超えた末に辿り着いた「自分」「やりたいこと」が崇高に見えるせいで、就活の選択肢を狭めてしまうのです。

また、単純に時間がかかりすぎるというデメリットも。

最近では、もっとシンプルなやり方を唱える自己分析本が増えてきました。たとえば、マイナビの才木講師やTACの講師などは、

  • 中学・高校・大学時代に「頑張ったこと」「打ち込んだこと」を洗い出す
  • それぞれの経験について「なぜ始めたのか?」「なぜ頑張れたのか?」「途中で壁にぶつかったか?なぜ乗り越えられたのか?」「その経験は自分にどんな影響を与えたのか?」を詳しく掘り下げる
  • それぞれの経験の中で、共通して発揮されている「長所」「行動の動機・頑張りの動機」を見つけていく
  • 共通して発揮されている長所を自己PRに。共通している「動機」を志望動機の材料に使う

というとてもシンプルな方法を提案しています。これなら最短時間で就活に必要な材料を用意できますよね。

自己分析をするのは、自分探しのためではなく、あくまで「内定のため」「職につくため」です。シンプルなやり方で自分の長所を見つけていきましょう。