履歴書とエントリーシートの自己PRの内容は変えるべき?

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たいていの学生は、エントリーシートの自己PR欄と履歴書の自己PR欄の二つを書くことになると思います。自信のある学生時代に頑張ったことを両方に書き込むのか、迷いますよね。
 企業に評価されるには、どうように使い分ければよいのでしょうか?

自己PRには、話題のフックは多い方が良い

 企業があなたのどこに興味を持つかはわかりません。だから、面接官が質問したくなるような「話の種」は大いにこしたことはないのです。したがって、履歴書の自己PR欄とエントリーシートの自己PR欄は違うエピソードを書いた方がよいでしょう。

 同じ強みをアピールするにしても、それを証明する経験が1つなのと、二つなのでは、全く説得力が違います。だから、エピソードは分けた方が良いのですね。

例文

私の強みは粘り強く物事に取り組むことです。
学生時代、総勢40名のテニス部に所属しておりました。
レギュラーとなれるのは40名中8名の為入部当時は補欠からのスタートでした。
レギュラーの同級生が試合で活躍するのを喜ぶ反面、悔しさでいっぱいだった私は部活練習以外にも朝と夜に素振りを300回、筋力トレーニングを30分間毎日休まず続けました。
努力の結果、体力や忍耐力もつき、翌年の試合では一番に指名を頂くことができました。
努力は以降も続け、見てくださっていたコーチや他の部員からの支持で部長を努めることもできました。
この経験を活かし、貴社に入社した後もひたむきに粘り強く物事に取り組むことで貴社の商品の良さをより広め、更なる発展に貢献致します。

Point

具体的な数字を記載することで、分かりやすい文章になっています。
また、伝えたい情報を一気に盛り込むのではなく、話の流れを「当初の状況」→「解決策」→「結果」→「追加情報」→「活かす」という順に整理することで、成功経験を聞いた後でも追加情報も印象に残りやすくなるでしょう。
この例文での「フック」となるのは、「テニス部」「自主練習」「部長」「入社後の取り組みについて」等です。

予想される質問を自身でも事前の準備をすることで、フックを自ら作り、回答をある程度準備することができます。

自己PRが書けない時は、自己PR作成ツールを活用してみよう

ここまで自己PRを作成する方法を解説してきましたが、文章を考えるのが苦手で、上手くまとめる自信がない人も多いはず

そんな時は、「自己PR作成ツール」を活用してみましょう。

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自己PRとエントリーシートでは、できれば違う強みをアピールする

 企業が学生を採用するときには「チャレンジ精神があるから、即採用」「行動力があるから採用」というものではないのです。大抵の場合、チャレンジ精神も行動力もリーダーシップも……と複数の強みを求められています。 

 

 ある強みを上手くアピールできても、企業が求めている別の強みをまったくアピールできていないと、「この子はチャレンジ精神は凄いけど、チームワーク力について感じられるエピソードがなかったなぁ……しょうがない不合格で」と落とされてしまうことがあるのです。

 だから、履歴書の自己PR欄とエントリーシートの自己PR欄は、エピソードだけでなく、アピールする強みも変えていきましょう。エントリーシート欄に書いた「学生時代に頑張ったこと」の経験から、アピールできていない強みを把握し、その強みをアピールできる経験を履歴書の方に書くのです。

たとえば、エントリーシートではチャレンジ精神をアピールして、履歴書ではチームワークをアピールします。履歴書とエントリーシートの自己PRエピソードが別種のエピソードであればあるほど、面接で聞いてもらえる可能性も上がります。

 履歴書とエントリーシートでアピールしている強みが違えば、貴方の強みをより多面的に訴求できるでしょう。

面接ではどちらをアピール?

集団面接の場合は、他の学生と強みやエピソードが重複してしまう場合も少なくありません。
特に部活やアルバイトのエピソードであれば、業種やスポーツは違えど、取り組んだ事や話の流れが同じになってしまい、あまり印象に残らなかったり、比較されてしまう可能性もあります。
その際は両方準備しておいて、その場の状況をみて、どちらかを選択しても良いでしょう。

本番に緊張して、忘れてしまう可能性もある為、事前に決めておくことが無難でしょう。
「明るさ」や「責任感」などの「ヒューマンスキル」と呼ばれる、人間的な強みを伝える場合は、口頭で述べる際に、話し方がそれに伴っているかが大変重要となります。
口だけの人にならないよう気を付けることが大切です。

強みが複数ない場合は?

複数の強みがあるに越したことはありませんが、どうしても強みが複数ない場合は2つの方法があります。
1つ目は、今ある強みを同じような意味の言葉に言い換えて表現することです。

例えば、「粘り強い」→「忍耐力がある」「集中して取り組むことができる」「継続する力がある」など、全く同じではない強みに言い換えることができます。

ただし、他の強みはありますか?と聞かれた場合にそのような方法を使えば、「他」といったのに同じではないか、と的外れな回答と取られてしまう事もあるので「先ほどの強みと似ているのですが」と一言述べると良いでしょう。

2つ目は、興味を持ってもらえるようなエピソードを多く準備し、その強み1本で、勝負することです。そこまで強く推せる強みであれば、聞き手側もマイナスに捉えることはないでしょう。

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自己PRでは強みを複数書くのも有効

 エントリーシートは、その出来で合否が決まります。だから、一番自信のある強み、経験を書くべきでしょう。しかし、履歴書は違います。たいてい、選考に通過したら、一次選考の時に提出することが多いです。つまり、選考の合否に直接はかかわりません。だから、1つ1つのエピソードは概要程度でも問題ないのですね。

 だから、自信のある強みが複数あるならば、履歴書の自己PR欄には

 

      強みA

        学生時代には〜(強みAを証明する学生時代のエピソード概要)
      強みB

        学生時代には~(強みBを証明する学生時代のエピソード概要)
      強みC

        学生時代には〜(強みCを証明する学生時代のエピソード概要)

このように、箇条書きをして、複数のアピールをしておくのです。面接官は履歴書を見ながら面接をします。複数のエピソードを書いておけば、それだけ質問で拾ってもらえる可能性があがります。複数のエピソードを語れば語るほど、あなたの魅力が伝わり、面接を有利に運べるでしょう。

自己PR欄の例(複数書く場合)

  • 「チャレンジ精神」
  • 学生時代は専攻していた英語だけでなく、もっと新しいことに挑戦して、より多くの方々とコミュニケーションを取りたいと考えました。その結果、中国語にも挑戦し、中国語検定〇級を取得いたしました。

  • 「責任感」
  • サッカー部のマネージャーを努め、30人の部員一人一人の体調管理を管理いたしました。
    その結果、厳しい夏の合宿にも、体調不良による欠席者0を達成いたしました。

  • 「行動力」

アルバイト先の和食レストランで、難しいメニューの名前が多い為、外国人のお客様が指さしで注文ができるように、オリジナルのメニューを作りました。
お客様の負担を減らせただけではなく、オーダーミスも減り、月の売上を〇〇万円上げることができました。

※例文の末尾でよいので、必ず例文の良いポイントを記載してください
「チャレンジ精神」、「責任感」、「行動力」という全く別の強みを書いているにも関わらず、どのような話なのかが一目で分かるようになっています。
この中から、掘り下げて聞きたい事を面接官が聞いてくだされば、詳しくアピールするチャンスです。
具体的な数字や結果があれば分かりやすいでしょう。

自己分析ツールを活用して、あなたの本当の強みを発見しよう

説得力のある自己PRを作るには、自己分析を通じて、「あなた自身の強み」を深く理解する必要があります。ただ、自己分析をやるのも結構大変です。

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おわりに

 履歴書は面接のためにあると考えましょう。複数書いておけば、それだけあなたをアピールするチャンスが増えます。履歴書とエントリーシートでアピールする強みを変え、より多面的に自分を伝えてください。