就活は自己分析にはまらない方が上手くいく

自己分析を無師しよう

就職活動の序盤でやることになる自己分析。怒涛のようなワークシートをこなしながら「小学生の頃の夢は何か?」「両親にどういう風に育てられた?」はては「血液型は?」のような質問にこたえながら「自分に向いている仕事」を見つけにいく。これが就活序盤の定番となっています。

でも、いわゆる『自己分析』つまり、「自分に本当に向いている仕事を探す」自己分析をする必要ってほんとうにあるのか?手間をかけてまでやることなのか?疑問に思う学生も多いはず。

さて、いわゆる「自己分析」をやる必要があるのか。結論からいうと、やる必要はありません。なぜやる必要がないのか。

1.自己分析をやっても、わからないから

仕事をしたことがないのに、机の上でワークシートをこなしていくと「どの仕事が向いているのか?どんな仕事に喜びを感じるのか」がわかるのでしょうか?わかりません。

仕事はやってみないとわかりません。向いている仕事、やるべき仕事というのは色んな仕事をこなす中で見つけていけるものなのです。
机の上でワークシートをやっても見つかりません。

ワークシートをやって「そうか、俺は人の役に立つ仕事がしたいんだ!」という当たり前のことがわかるだけ、というのが関の山でしょう。

2.それほど深堀りされないから

一部の自己分析本は「君は何型?」とか「好きな色は?」「小学校の頃の夢は?」というような質問に答えることを要求します。しかし、これは無駄です。なぜなら、そんなことは面接でほとんど聞かれないからです。

面接官が気になっていることは、あなたが会社員として、貢献してくれるかどうかで、あなたの好きな色には興味がありません。就活は合コンではないのですから。

3.自己分析でやりたいことは見つからないから

自己分析をやって探さなければいけない時点で『やりたいこと』ではありません。

なぜなら、本当にやりたいことなら、もう既に自分でわかっていて、具体的な行動をはじめているはずだからです。たとえば、「将来漫画家になりたい」と言う人が「まぁ、マンガは1ページも書いたこと無いけど」と言ったら、うーん・・・となりますよね。

本当にやりたいことならば、探すまでもなく、すでにはじめていて、わかっているはずです。探さなければいけない時点で、それは「やりたいこと」ではありません。

大学時代に、そのために何のも行動も起こしてないのに、自己分析で「やりたいことがみつかったー!」といっても、それはまやかしでしょう。本当にやりたいことなら、もう「やっている」はずです。わざわざワークシートをこなして探さなければいけない時点でそれはやりたいことではありません。

やりたいことが害になる

加えていうと、日本の総合職採用は「なんでもやる」仕事です。就職活動で希望した「やりたいこと」が必ずしも実現するわけではありません。あまりにも固定したキャリアプランを描きすぎていると、かえってそのプランがかなえられない時に幻滅してしまいます。

「就活エリートの迷走」という本では、満足のいく内定をとった「就活エリート」が、自分のやりたいことが実現できないあまり幻滅してしまうという事例が紹介されています。何が向いているのかもわからないのに「これだ!」と決め過ぎるのは、かえって自分の可能性を狭めることにつながりかねません。

最低限の「説明」は必要

上記のような「本当の自分を見つける」自己分析は必要がありません。ただ、面接というのはあなたという商品を説明し、売り込む商談なのですから、あなたがどんな人間か説明をする必要はあります。

とはいっても「なぜ志望するのか」「なにが得意なのか」というような『聞かれる質問にしっかり答えるために』やれば十分です。説明の素材集めの自己分析は必要です。

「あなたの小さい頃の夢は?それは今とどうつながっている?」なんていっても、たとえば、私の小さい頃の夢は「おいもさん」でした。なぜなら、おいもさんが好きだったからです。「おいもさん」とキャリアプランを結びつけて語ることなどできません。

なお、就職活動に必要な最低限の「説明のための」自己分析は拙著「60分自己分析」にまとめてありますので、よろしければ是非、ご覧ください。

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