まだ諦めるな!夏採用からの就活を成功させる3つのポイント

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目次

就活生の中には、6月までに就職が決まらず夏採用に臨む人も多いでしょう。就活がうまくいっていないと、「自分なんてもう駄目かも…」と自信が持てなくなってしまいますよね。

しかし、夏にも採用を実施している企業も多く、春採用の反省を踏まえて臨めば就活を成功させることは十分に可能です。

夏採用で内定を勝ち取るための心構えややるべきことを解説するので、夏採用に向けてしっかり準備しましょう。

そもそも夏採用とは何か?

そもそも「夏採用」とは何を指し、ほかの時期と何が違うのでしょうか。「春採用」や「秋採用」という言葉も聞かれますし、多くの就活生が漠然と「そのくらいの時期におこなう採用かな」と考えているかもしれません。

詳しい対策を見る前に、まずは夏採用という言葉の意味を理解しておきましょう。

夏採用とは?

夏採用とは、大学4年生の夏頃におこなわれる採用活動のことです。

3月に一斉に採用がスタートしてから6月頃までのピークを「春採用」と呼び、その後の6〜8月頃にかけておこなわれる採用が「夏採用」と呼ばれます。細かいスケジュールは企業によって異なり、「いつからいつまでが夏採用」と明確に定められているわけではありません。

おおよそのスケジュールとしては、6月末からエントリーの受け付けを始めて8月末頃までに内定が出ます。大手の中には7月初旬までにエントリーを締め切ってしまう企業もあるので、情報を逃さないよう注意しましょう。

春採用との違い

マイナビ2023年卒企業新卒採用活動調査」によると、2023年卒採用において6月時点で夏採用を検討していると回答した企業は58.5%でした。

一方、就活生の就活継続意向の推移は下記の通りです。

内々定あり・活動継続 未内々定 活動継続合計
3月1日 11.6% 84.9% 96.5%
6月末 18.7% 20.1% 38.8%
7月末 14.3% 17.1% 31.4%
8月末 11.2% 14.2% 25.4%
9月末 7.8% 12.7% 20.5%

3月1日の時点では9割以上が就活を継続すると回答していますが、6月末には4割弱と半分以下に減少しています。つまり、春採用に比べてライバルは減少していることがわかりますね

夏採用でも内定できる! 自信をもって就活に臨んでOK!

この記事を読んでいる人の多くが、春採用がうまくいかずに自信をなくしているのではないでしょうか。 応募を締め切る企業もあり、「このまま就活を続けて納得いく企業から内定をもらえるのか」と焦りも感じている人もいるかもしれません。

しかし、夏採用で内定をもらえる可能性は十分にあるので安心してください。それはなぜなのか、データをもとに解説していきます。

夏まで採用をやっている企業は意外とあるから

マイナビ2023年卒企業新卒採用活動調査」によると、2023年卒採用において6月時点で夏採用を検討していると回答した企業は58.5%にのぼります。

また、採用予定人数に対して内定者数が5割を超える企業は全体の44.3%、8割を超えている企業は全体のわずか22.9%でした。つまり、半分以上の企業が目標人数の半数にも達していないのです。

このデータから、夏以降も多くの企業が採用を継続し、さらに採用枠がまだまだ残っている企業も多いことがわかります。多くの企業では採用枠の減少によって難易度が上がりますが、中には採用予定数を満たすために春採用に比べて採用基準を引き下げる企業もあります。チャンスはまだまだあるのです。

学生の内定率も上昇傾向だから

マイナビが発表した「2023年卒大学生活動実態調査(10月)」によると、就活生の内定率は下記の通りです。

調査時期 内定率 前月比
3月末 26.4%
4月末 47.3% +20.9%
5月末 65.6% +18.3%
6月末 79.9% +14.3%
7月末 82.9% +3.0%
8月末 85.8% +2.9%
9月末 87.3% +1.5%
10月中旬 89.6% +2.3%

春に比べると鈍化してはいるものの、7月以降にも内定数は増加を続け、10月中旬には約9割に達しています。春採用がひと段落する6月末と比較して10月中旬には内定率が10%上昇しており、夏採用でも内定獲得のチャンスは十分にあることがわかりますね。

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夏採用を実施している企業の特徴

「夏採用は人気がない企業がやっているのでは」「ブラック企業には入りたくない」と不安に思っている人もいるかもしれません。実際は夏採用をおこなうのにはさまざまな理由があるため、必ずしも就活生に嫌煙されている企業とは限りません。

夏採用にはどのようなパターンがあるかを知り、安心して夏採用に臨みましょう。

通年採用をおこなっている企業

一般的には3〜6月頃に集中的に採用活動をおこなう企業が多いですが、方針として最初から通年採用を選んでいる企業も増えています。海外へ留学していた人や部活に取り組んでいたために就活スタートが遅れた人なども含めて、幅広い就活生に出会うためです

また、集中的に採用を実施した場合、採用終了後に内定辞退が発生すると欠員補充の問題が発生しますが、常時採用をおこなっていればスムーズに対応できることもメリットです。

リクルートが発表した「就職白書2021」によると、2022年卒採用では27.0%の企業が通年採用を実施しました。楽天グループやファーストリテイリング(ユニクロ)、リクルートなど大手企業も続々と導入しており、今後も増加すると予想されています。

学生からの人気・知名度が低い企業

春採用では、大手企業を中心に人気や知名度の高い企業に就活生が集中します。その結果倍率が高くなり、多くの就活生が不採用となりますし、知名度の低い中小企業やBtoB企業は人材集めに苦戦しています。

ブラックなどの理由で単純に人気の低い企業もありますが、知名度が低い中には優良穴場企業も多数存在します。名前を知っている企業は事業内容をイメージしやすいですし親近感もあって就活生の足が向くため、日常生活でかかわりの少ない業界や企業はどうしても負けてしまいます

その結果として夏までに採用予定数が埋まらず、夏以降も学生を募集しているのです。中でもBtoB企業は高待遇にもかかわらず学生に知られていないケースが多く、狙い目です。

大手のグループ会社

夏採用を実施している中で意外と穴場なのが、大手のグループ会社です。

大手はもともとの知名度が高いことに加えて高収入や高待遇の企業が多いため人気が集中し、もちろん難易度も高い傾向があります。しかしグループ会社となると一気に知名度が落ちるので就活生が集まりにくく、6月以降にも夏採用を続けている企業が多いです

グループ会社といえど、福利厚生などは親会社に準じた待遇が受けられることも多いですし、経営も安定しているため、優良ホワイト企業としては穴場です。

選考基準が厳しい企業

徹底的に「量より質」を求めて、本当に採用したいと思う人材しかとらないという企業もあります。

企業は経営状況や事業展開の計画に応じて、採用人数の計画を立てて採用を進めます。もちろん「人数がそろえばいい」というわけではありませんが、目標人数を充足させるために多少は妥協をして内定を出すケースも珍しくありません。

その中でも、いくら人数が足りていなかったとしても基準を満たしていなければ内定出さない、という方針の企業も存在するのです。基準を満たした学生が採用予定数を下回れば、その企業は夏以降も学生を応募し続けるでしょう。

「外せない条件」は、「一定以上の英語力を持っていること」や「きつい仕事に耐えられる精神力」など企業によってさまざまです。条件に合致すれば入社後の活躍が期待できるため、当てはまっている可能性があれば受けてみる価値はあるでしょう。

内定辞退が発生している企業

春採用で内定辞退が発生した企業が夏採用で追加募集をおこなっているケースもあります。優秀な学生は一人で複数社から内定をもらうので、仮に優良企業が並んでいたとしてもその中で1社に絞らなければいけません。人気企業だからといって辞退がないとも限らないのです。

企業もある程度の内定辞退は見込んで内定を出しますが、辞退数の予想は非常に困難です。想定以上の人数が入社しても経営を圧迫する恐れがあるため、春採用でどのくらい内定を出すかは慎重に判断しています。

そのため、春採用のピークが終わって入社承諾人数がおおよそ確定した段階で、不足分を補うために夏採用を実施するのです。採用枠は限られますが、大手企業に入社するチャンスも多いにあります。

夏採用をしている大手企業のリスト一覧

夏に採用をおこなっている企業の特徴を解説してきましたが、実際にどのような企業が実施しているのか気になるところですよね。夏採用、通年採用に分けて実施企業一覧を紹介するので、企業探しの参考にしてみてください。

有名企業も多数名を連ねているので、まだまだ優良企業に入社するチャンスがあることがわかるはずです。

夏採用をしている大手企業の一覧

2023年卒採用で夏採用を実施していた代表的な企業は、下記の通りです。今後も夏採用をおこなうかどうかは企業の方針や採用状況によって異なりますが、参考にしてみてください

(6月下旬にエントリー締切がある企業)  

 

  • スズキ
  • 東芝
  • TOTO
  • 三菱商事
  • 住友商事
  • 日本テレビ
  • 名古屋鉄道
  • 損保ジャパン
  • 三井住友海上
  • かんぽ生命
  • ALSOKグループ
  • バンダイナムコスタジオ

通年で採用を受け付けている大手企業

また、「夏」という形にこだわらず通年採用を続け、6月以降も内定を出している会社もあります

通年で採用を受け付けている大手  

 

  • ユニクロ
  • ソフトバンク
  • リクルート
  • ソニー

通年で採用を受け付けている外資系企業

  • ネスレ
  • ユニリーバ
  • Amazonジャパン
  • PwCコンサルティング

通年で採用を受け付けているベンチャー企業

  • サイバーエージェント
  • チームラボ
  • DeNa
  • サイボウズ
  • メルカリ
  • エス・エム・エス
  • メタップス

夏採用求人の探し方

夏採用を実施している企業はあるとわかっても、実際その企業をどうやって探したらいいのかと不安を感じている人も多いことでしょう。

しかし、夏採用であってもさまざまな方法で求人を探すことができるので安心してください。手段や媒体によって得られる情報が異なるため、春採用では利用していない方法も含めて複数試してみましょう。

夏採用で使える求人の探し方とそれぞれの特徴を解説するので、ほしい情報やかけられる労力に応じて選んでみてください。

就活サイト

就活サイトは最も多くの就活生が求人を探す際にまず利用する方法です。基本的には採用途中に掲載を終了することはないため、応募可能な限りはサイト上に掲載されています。つまり春の時期が終わり夏に突入しても採用を継続している企業はそのままサイトで学生を募っているということです

しかし、春に比べて採用を実施している企業は確実に減っているため、当然就活サイトの掲載企業も減少します。選択肢が減るデメリットはありますが、企業数が減っている分今までは目に入らなかった求人に出会える可能性が高くなることがメリットです。

業種や職種を広げて検索してみたり、サイト上で組まれている特集をチェックしてみたりと、これまでとは違った企業も見てみましょう。

合同説明会

春に比べて開催数や企業数は減るものの、夏採用でも合同説明会で企業に出会うことは可能です。企業にとって合同説明会は、自社に興味を持っていない就活生にも直接声をかけることができる機会です。

特に夏採用では、現在の志望業界でいいのか迷いを抱いている就活生も多いため、興味を広げてもらうためには絶好の場といえます。

夏採用の合同説明会では春と比べて学生数が減る分、少人数でゆっくり話を聞くことができますし、場合によっては個別相談に乗ってもらえます。そこで採用担当者に顔を覚えてもらうことで選考がスムーズに進む可能性もあるのです。

大手企業の出展は大幅に減るため、それまでは知らなかった企業の話を積極的に聞き、新たな出会いを探してみてください。

ただし、春に比べて開催イベント数も減少しているため、情報を逃さないようにしっかりとアンテナをはっておきましょう。

大学のキャリアセンター

大学のキャリアセンターにはさまざまの企業から求人が寄せられるので、ここでも求人票をチェックできます。

夏採用では就活を続ける学生が少なくなる分、キャリアセンターは学生1人1人により手厚くサポートできるようになります。

また企業としても夏採用をおこなっているのは春採用でうまく学生が集まらなかったところばかり。就活サイトだけでなく学生へ直接アプローチできる大学のキャリアセンターもより一層使って学生を募ります

持ち込まれる求人には卒業生が働いているなど大学とつながりのある企業も多いため、キャリアセンターの職員から企業についての情報を得やすいというメリットがあります。卒業生からの情報が入りやすく、企業経由では聞けないよりリアルな話を聞くことができるかもしれません。

また、企業によっては自社の事業や研究の分野に合わせて、自社で活躍する社員の母校など、特定の大学出身者を優先的に採用するケースもあります。そういった求人の情報を得るためにもキャリアセンターは活用できるのです。

就活エージェント

就活エージェントはほかの採用手法に比べて1人当たりの採用コストが高くなりがちなため、なるべく使いたくないと考える企業もあります。

しかし春採用の状況によってはそうも言っていられなくなり、コストがかかっても優秀な人材を採用したいと、企業によっては夏から就活エージェントを利用し始めます

就活エージェントでは、就活生の志望や適性などを踏まえてマッチする求人を紹介してくれることが大きな特徴です。また、就活サイトや企業ホームページなどには掲載されていない非公開求人を取り扱っていることがあります。

プロの目線で新たな選択肢を提案してもらえることもあるため、夏採用で確実に内定を獲得したい学生にとっても、視野を広げるために効果的です。

スカウトサイト

一般的に就活では就活生側が企業を見つけてエントリーをしますが、スカウトサイトでは逆のスタイルをとっており、企業側が就活生にアプローチをかけます。

春には求人サイトを中心に就活生を集めていた企業にとっては比較的コストを押さえて取り組みやすいため、夏から新たに導入する企業があるのです。

企業からスカウトを受けることで、それまでは視野に入っていなかった企業との意外な出会いが期待できます。もし春採用であまり興味のある企業がなかった、悉く選考に落ちていたという府学生にとっては自分の可能性を試してみる価値があるでしょう。

また、企業がスカウトを送るということはあなたに興味を持っているということです。「採用基準をまるで満たしていない」というリスクが軽減され、選考がスムーズに進む可能性があります

スカウトを受けるためには自己PRなどのプロフィール登録をすればOK。あとはスカウトを待つだけなので、ほかの方法と平行して利用してみてください。

おすすめはキミスカです。キミスカなら、登録しておけば大手をはじめとする人気企業からスカウトが届くほか、高精度の自己分析ツールも利用できます。

とはいえ覚悟は必要!夏採用に挑むための心構え

夏採用でも、内定をもらえるチャンスは十分にあります。しかし春採用に比べて求人数が減っていることは確かですし、春採用の延長線上という感覚では内定獲得は難しいです。

ここからは、夏採用に向けての準備について解説していきます。

まずは春採用とは違う「夏採用ならでは」の特徴を知り、心構えをしておきましょう。状況をしっかり理解することが、成功への第一歩です。

春採用よりも難易度が高い傾向がある

特に人気の業種や企業では、採用を実施したとしても枠がかなり限られており、厳しい就活が予想されます。春採用以上に苦戦を強いられる可能性があることを覚悟しておきましょう。春と同じことをしていても内定獲得は難しいので、さらに気合いを入れて挑むよう心構えが必要です

この理由について、もう少し詳しく解説します。

①シーズン外れなのでもちろん企業数は減る

採用のトップシーズンは大学3年生3月〜4年生6月頃なので、この時期から外れる夏採用ではやはり企業数は減ってしまいます。

すでに紹介したとおり、「マイナビ2023年卒企業新卒採用活動調査」では58.5%の企業が夏採用を検討していると回答しています。しかし、裏を返せばおよそ4割の企業は6月の時点で採用活動を終了するということです

続ける企業の中でも、3〜6月で採用予定数の多くを充足している場合は残りの採用枠は限られます。

こういった理由からも、春採用に比べて夏採用は難易度が高いと考えられます。

②ライバルは「就活がうまくいっていない人」だけじゃない

夏採用はどのような就活生が受けているのでしょうか。春採用で内定を獲得できなかった就活生が多いことは確かですが、実はそれ以外にも夏採用を受けている人はたくさんいるのです。

すでに内定をもらっていても、「もう少し別の企業を見てみたい」「今の内定先は何かしっくりこない」と考えて夏採用に臨む就活生もいます。また、「海外へ留学していた」「スポーツ系の強豪校で夏頃まで部活していた」という理由で就活スタートが遅れた人もいます

このように「なにかに真剣に取り組んだ」「勇気を持ってチャレンジした」という経験のある人は、「ぜひ採用したい」と考える企業が多いため手強いライバルとなります。

ただでさえ春採用に比べて採用人数が限られているため、そこにこのような人が入ると大手や優良企業の枠は埋まってしまうことも、夏採用の難易度をあげる要因の一つです。

短期戦になる可能性が高い

春採用に比べて応募数が少ない夏採用では、選考のスピードが早い傾向があります。

一斉にエントリーがある3月などは、ある程度の人数をまとめて選考するため各ステップに時間がかかります。その点、夏採用では選考の所要時間が少なく済むため、すぐに次のステップに進むことができるのです。

また、夏休み期間中の8〜9月に内定者向けのイベントをおこなったり、10月には内定式を実施したりする企業も多いです。そこに間に合わせたいという考えから、選考のスピードを早める企業もあるでしょう。

選考と選考の間が短いということは、次の選考に向けて対策をする時間が限られるということです。とくに複数社の選考を同時に進めている場合や学業やアルバイトなどと平行している場合は、スケジュールを詰め込みすぎないように注意するとともに、早めに対策を進めていきましょう。

あなたの就活力を診断してみよう

自分が難関企業の選考を突破できる実力があるか、気になりませんか?

自分の実力を確認するために、一度、「就活力診断」をやってみましょう。

就活力診断なら、簡単な質問に答えるだけで、あなたの現在の就活力(企業に受かる力)をチェックできます。

就活力診断で、今の自分の実力を把握し、効果的な対策をしていきましょう。

夏採用に進む前に!まずは春採用を振り返ろう

夏採用が始まったからといって闇雲に応募しても同じことを繰り返すだけなので、まずはしっかりと春採用の振り返りから始めましょう。問題点を把握できていなければ、どう対策すべきかもわかりません。

ここでは振り返り項目を6つ挙げています。振り返った結果見えてきた問題点一つひとつに対する対策をこのあと解説するので、自分が該当するものをピックアップしてみてください。

①選考のどのステップで苦戦したのか

まずは選考全体を振り返って、どのステップでの不合格が多いのかチェックしましょう。

たとえば書類選考で不合格が多いのであればエントリーシートの書き方に問題があることが予想されますし、一次面接の通過率が低いのであれば言葉がうまく出てこなかったり面接のマナーに問題があったりするかもしれません。

「いつもこの段階で落ちてしまう」という傾向がある人は、そこが弱点です

対策をするためにはまずは問題を把握する必要があるので、これまでに受けた企業をリスト化して結果を整理してみましょう。

チャート
  • 書類選考で不合格が多い→対策②⑤⑥へ
  • 面接序盤(主に一次面接)で不合格が多い→対策②⑤⑦⑧へ
  • 面接終盤(主に最終面接)で不合格が多い→対策②⑤へ

②面接で回答に困った質問はなにか

過去の面接を振り返って、答えに困った質問を洗い出してみましょう。ほかの企業でも同じような質問がくる可能性があるので、そのときにしっかり答えられるようにそれぞれの質問に対する回答を整理しておいてください。

また、苦手な質問になにか傾向がないかもチェックしてみましょう。たとえば志望動機の深掘りに詰まってしまうことが多いなら企業研究が甘い可能性が高いです。将来のビジョンに関する質問にうまく答えられないなら、働き始めてからのことがしっかりとイメージできていないということです。

質問を振り返って対策をしておけば、過去の面接の経験を無駄せずに次に活かすことにつながります。

チャート
  • 自分に関する質問(過去の経験、将来像、仕事に対する考え)が苦手→対策②③へ
  • 志望理由の深掘りが苦手→対策⑤へ

③入社したいと思える企業に出会えたか

春採用で受けた企業は、本当に入社したいと思えていたでしょうか。

多くの企業が「自社への入社意欲が高いか」という点も選考基準の一つとしているため、「あまり気が進まないけどとりあえず受けてみる」という気持ちが伝わってしまうと不採用の原因になりえます

「気になってはいるけどどうしても入社したいとは思えない」という場合は、企業の魅力を理解し切れていないのかもしれません。

説明会で聞いた話について深く質問をしてみる、OB・OG訪問で社員の話を聞いてみる、店舗がある企業であれば実際に訪れてみるなど、企業理解を深めることでさらなる魅力を発見しましょう。

また、「ここ!」と思える企業がない場合は、そもそも自分にマッチする企業に出会えていない可能性があります。就活の軸や志望の業界・職種を一から見直してみましょう。

チャート
  • 魅力的な企業に出会えてない→対策②③④へ
  • なんとなく「いいな」と思う企業はあった→対策⑤へ

④エントリー企業を絞りすぎていないか

春採用では何社にエントリーしたでしょうか。また、どのくらいの業種・職種を見ましたか?

リクルートが発表した「就職白書2022」によると、2022年卒学生の平均はプレエントリーが29.74社、エントリーシート提出が17.33社でした。

必ずしもこの数をエントリーしなければいけないというわけではありませんが、平均を大幅に下回っている人は企業を絞りすぎていることが内定につながらない原因の一つと考えられます。この数字を一つの基準として、エントリー数を増やしましょう。

とはいえ、闇雲にエントリー数だけを増やしても意味はありません。気になる企業を見つけられるように、企業探しの手段や見てみる業種・職種を増やしてみてください。

チャート
  • エントリー企業が少なすぎる→対策③④へ

⑤面接で自分の想いを伝えられたか

入社したいという気持ちが強ければ強いほど、企業に伝えたい想いがたくさんあるはずです。その気持ちは面接でしっかりと伝えることができたでしょうか。面接が終わったあとに「これも伝えたかったのに」と消化不良で悔しい思いをしていませんか

伝えたいことはあるのにうまく言葉にできなかったり話がまとまらなかったりしたのであれば、改めて自己分析をして考えをまとめましょう。せっかく企業に対して強い想いを持っていても、言葉にすることができなければ面接官には伝わりません。

また、対策はしっかりとおこなったのにいざ面接になると緊張して言葉が出てこないという場合は、面接慣れしていないことが原因と考えられます。スムーズに話せるよう練習を繰り返しましょう。

チャート
  • 言いたいことはあるのに言葉がまとまっていない→対策②へ
  • 面接慣れしてなくて言葉が出てこない→対策⑧へ

⑥基本的なマナーは完璧にできていたか

いくら自己分析や企業研究をしっかりとおこなって完璧に答えられたとしても、マナーが悪ければそれだけで面接官からの評価は一気に下がってしまう可能性があります。採用基準は「能力があるか」だけではないからです。

面接での態度からは、そのまま入社後の姿が連想されます。顧客や取引先に対しての態度はいうまでもありませんが、仕事を進めるうえでほかの社員とのコミュニケーションも欠かせないため、マナーが悪いと社内のチームワークを乱すことが懸念されます。

それでは会社というチームで円滑に仕事を進めることはできないのです。

「この人となら気持ちよく仕事ができる」と思われる態度を心がけましょう。

チャート
  • 履歴書のマナーが不安→対策⑥へ
  • 面接のマナーが不安→対策⑦へ

夏採用で内定をとるための対策

春採用を振り返った結果、自分の課題が見えてきたのではないでしょうか。ここからは実際に夏採用に向けてなにをすべきか、具体的な対策を解説します。春採用でうまくいかなかった原因を解消し、内定獲得を目指しましょう。

振り返りのステップでは、各問題点に対してどの対策をおこなうべきか挙げています。そこに照らし合わせて、必要な対策をおこなってみてください。

対策①選考ステップごとのチェックポイントを知る

まずは各ステップで面接官が見ているポイントを押さえておきましょう。

選考序盤ではまず基本的なビジネスマナーやコミュニケーション能力などをチェックし、「社会人として大きな問題がないか」を見極めます。選考が進むほどより踏み込んだ質問になっていきます。

「企業とマッチしていること」や「入社後に活躍できること」をより具体的にアピールすることで、「採用したい」と思わせることが重要です

履歴書・ES

  • 誤字脱字はないか
  • 日本語は正しく使えているか(主語述語・接続詞・敬語など)
  • 読み手に伝わるように書けているか(一文が長すぎない・専門用語を乱用しない)
  • 自分の言葉で書かれているか
  • 文字は丁寧に書かれているか

序盤の面接

  • 基本的なビジネスマナーはできているか(身だしなみ・姿勢・言葉遣い・振る舞い)
  • コミュニケーション能力はあるか(質問を正しく理解できる・的確に回答ができる)
  • 企業について理解できているか
  • 企業の求める人物像にある程度マッチしているか

主に一次面接などの序盤の面接は、マイナスポイントが無いかを確認する減点方式でおこなわれることが一般的です。

終盤の面接

  • 企業の求める人物像にマッチしているか
  • 入社後に働く姿がイメージできているか
  • 「その企業でやりたいこと」が明確か(同業他社ではなくその企業を選んだ理由)
  • 入社意思が高いか(内定を出した場合に承諾するか)

主に最終面接などの序盤の面接は、評価できるポイントを探す加点方式でおこなわれることが一般的です。

このように、選考の苦手なフェーズによってやるべき対策は変わってきます。まずは「春採用で自分がどこで苦戦したのか」をはっきりさせ、そのうえで自分がやるべき対策を選び取っていきましょう

対策②自己分析をやり直す

エントリーシートや面接での回答をブラッシュアップするためにまず必要なのは、自己分析がしっかりできているか振り返ることです。

そもそも自分の強みをしっかり正しく認識できていますか?ほかにアピールできる強みはありませんか?さらに深掘りできるところはありませんか?

自己分析が甘いと、そもそももっともアピールすべき自分の強みが間違っている可能性があります。また自分の適性もわかっていなければ、合わない企業ばかりにエントリーを繰り返してしまい不合格が続くことも。

さらには各質問に対して表面的な回答しかできないため、面接で深掘りされたときに答えに詰まってしまうでしょう。また、考えが整理できていないと選考全体を通して答えに一貫性がなく、矛盾が生まれる可能性があります。

このように、自己分析ができていないことでもたらされるデメリットは数多くあります。

一旦自己分析が済んでいるのであれば、「なぜその選択をしたのか(進学・部活・アルバイト・ゼミなど)」「(ある出来事に対して)なぜそう感じたのか」など、自分にたくさんの「なぜ」を投げかけてみてください。その答えに対してさらに「なぜ」を繰り返すことで、自己分析をより深めることができます。

対策③就活の軸を見直す

春採用で内定がもらえなかったということは、「あなたの本来の希望に合っていない」「あなたの能力を活かせる条件でない」など、就活の軸の定め方が適切ではない可能性があります。

たとえば過去にチームで協力して成果を出してきた経験が多い人が、「個人作業が多い仕事」を就活の軸にしたとします。過去の経験として出てくるのは「個人で成果を出した」ではなく「チームで協力して成果を出した」エピソードなので、企業に合っている人材だと感じてもらうことは難しいでしょう

そうなると、「自社にマッチしていない」と判断され、内定にはつながらないのです。

まずは「就活の軸」としてなぜそのポイントをあげたのか、説得力のある説明ができているか見直してみましょう。説明できていないと感じたら、自己分析をやり直して「働くうえで大切にしたいこと」「自分の能力を活かすために必要なこと」をあらためて探してみてください。

また、就活の軸として高望みしすぎてしまうとマッチする企業が極端に少なくなる、または難易度が上がるため、「どうしても外せないポイントなのか」も見直してみましょう。

対策④視野を広げる

日常生活の中で知ることのできる仕事は限られるため、世の中にはあなたの知らない魅力的な仕事がまだまだたくさんあるかも知れません。

仮に世の中にA・B・Cという3つの仕事があるとします。そのなかでAがあなたが一番楽しく働ける仕事だったとしても、BとCしか知らなければその2つから選ぶしかないですよね。

知っている仕事が少ないということは、自分にマッチする仕事に就ける可能性を狭めてしまうということなのです。当たり前のようですが、就活では意外と盲点になっている人が多いです。

はじめから特定の業種・職種に絞って就活を始めた人はとくに、春採用ではBとCの企業ばかりを受けていたかもしれません。たとえば大手企業のみを受けている場合は中小企業も選択肢に入れてみることも視野を広げる方法ですし、業界や職種を絞っていた人も一度そのフィルターを外してみてください。

違う範囲を見ることで新たに興味を持てる仕事に出会えることがありますそれが自分に真に合う企業だった場合はスムーズに内定まで進んでいくでしょう。逆に「やっぱりこの業界がいい」と今の志望業界のよさを再確認して説得力のある志望動機が話せるようになるかも知れません。

どちらにしても今後の就活に活きるので、夏採用だからこそぜひ一度視野を広げてみてください。

対策⑤業界・企業研究を深める

企業理解が浅いために「その企業でなければいけない」ことが企業に伝わらないことも、春採用で内定をもらえなかった理由に挙げられます。

企業について知らなければ、もちろん「自分がどう企業にマッチしているか」「入社後どのように活躍できるか」もイメージできませんし、企業への熱意も伝わりません

たとえば面接官から「ほかの企業でもできるのではないですか?」と質問された場合にうまく答えられなかったのなら、「同業他社にはない強み」を理解できていないということです。

特定の企業についての理解を深めるためには、同業他社などほかの企業についても知って比較することも大切です。同業であってもまったく同じビジョンを持って同じことをしている企業はありません。夏採用に臨む人は、志望企業だけでなく業界まで目を広げてみましょう。

業界を俯瞰して見ることでその企業の役割や他社にはない強みを見つけ、「志望業界の中でもその企業に入社したい理由」を話せるようにしておきましょう。

対策⑥エントリーシートの内容を見直す

書類選考になかなか通過しないという人は、まずはエントリーシートのどこに問題があるか振り返る必要があります。

興味を持ってもらうためには、その企業への想いをエントリーシートの限られたスペースに詰め込まなければいけません。志望動機や自己PRが漠然としていないか、どの企業にも当てはまる内容になっていないか、「その企業ならでは」のアピールができているか見直してみてください

また、手書きで作成する場合は丁寧に書いているかも重要です。殴り書きで適当に書かれたエントリーシートには、気持ちがこもっているとは思えませんよね。誤字脱字にも注意してください。

証明写真の髪やスーツが乱れていないか、真っ直ぐ貼られているか、剥がれないようにしっかり糊付けされているかなども提出前にしっかり確認しましょう。写真欄があるのに貼られていないというのは論外です。

「会ってみたい」「もっと話を聞いてみたい」と思ってもらえるエントリーシートを目指しましょう。

対策⑦書類と面接の回答の違いを知る

書類選考は突破しやすいもののその次の面接で落ちてしまうことが多かったという人は、エントリーシートと面接それぞれの役割を理解できていないかもしれません。

エントリーシートのスペースは限られているので、まずは言いたいことを大幅に省略して話の要点だけを伝え、あなたに興味を持ってもらいます。エントリーシートで興味を持ってもらうことができたら、面接ではさらに詳しく説明し、あなたの魅力を知ってもらいましょう

たとえば自己PRのエピソードで「チームワークをよくするために、メンバーに声かけをしました」とエントリーシートで書いたとしたら、面接では「どんな言葉をかけたのか」「なにを話したのか」などを付け加えることでよりイメージしやすくなります。

ここで注意しなければいけないのが、エントリーシートとまったく違う内容を話さないことです。話に一貫性がなくなりますし、「一番アピールしたいことはどれなんだろう」と面接官は困惑します。話の大枠は同じで、よりわかりやすいように説明を付け加えてください。

対策⑧面接の基本マナーを見直す

一次面接での不合格が続く人は、身だしなみや態度、話し方などマナーに問題がないか振り返ってみましょう。

面接では「なにを話すか」という対策に集中しがちですが、マナーを押さえておくことも非常に重要です。シワシワのスーツをだらしなく着て猫背でだらだらと歩いて入室してきたら、良い第一印象を持ってもらうことはできません

押さえておくべきマナーのチェックポイントを紹介するので、自分の面接での振る舞いはどうだったか振り返り、できていない箇所は改善していきましょう。

服装
  • シワや汚れがないか
  • ネクタイが緩んでいないか、曲がっていないか
  • ストッキングが電線していないか
  • スカートが曲がっていないか
髪型
  • 髪は乱れていないか
  • 前髪は長すぎないか(目が見えているか)
  • 肩より長い場合は一つに結んでいるか
姿勢
  • 背筋は伸びているか
  • だらだらと歩いていないか
座り方
  • 着座を勧められる前に座っていないか
  • 椅子にもたれかかっていないか
  • 足は組んだり大きく開いたりしていないか
  • テーブルがある場合は肘をついていないか
話し方
  • 大きな声でハキハキ話しているか
  • 敬語は正しく使えているか
  • 語尾を伸ばしていないか

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対策⑨面接練習をする

面接で落ちてしまう人は、面接慣れしていないことが原因の一つと考えられます。

面接は場数を踏んで慣れることが大切です。定番の質問に対する回答はあらかじめ用意しているはずですが、ただ紙に書いてまとめたり頭の中で唱えているだけでは足りません。実際に口に出して話す練習を繰り返して、スムーズに話せるようにしておきましょう。

そのためには模擬面接がもっとも有効な面接練習になります。口に出して話すことで、頭の中で考えていたようには話せないと気づけるはずです。

もしこれまでにも模擬面接をおこなっていたという人は、就活カフェや他学部を訪問するなどして初対面の大人相手に回数を重ねてみてください。面接も相手は初対面の大人です。できるだけ本番環境に近い状況での模擬面接をおこなうことでより慣れが加速します。

対策⑩選考対策を利用する

振り返りをしても「なにが原因でどう対策すべきかわからない」「一人で夏採用を走りきるのは難しい」という人は、無料で利用できる就職エージェントや大学のキャリアセンターの選考対策を利用しましょう。

夏採用では春採用に比べて難易度が上がる傾向にあるため、春以上に対策が必要です。また、秋に向けて徐々に企業数は減っていくため、チャンスを逃さないためにも早めにエージェントを利用して就活のレベルアップを目指しましょう

エントリーシートの添削や模擬面接などを受けられるので、その中で問題点をピックアップして対策のアドバイスをしてくれます。

自己分析や企業研究などもサポートしてくれるため、さらに深めることが可能です。自分ではできていると思っていることでも、プロの目から見るとまだまだ甘いということもあるため、気づいていなかった問題点も指摘してもらえます。

「原因はわかっているけどさらにブラッシュアップしたい」という人にもおすすめです。

おすすめはサポート体制が充実した「JobSpring」。内定後のフォローまでしっかり対応してくれます。

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2021.06.23

夏採用でよく聞かれる質問への回答例

夏採用では、春採用でも聞かれる定番の質問に加えて「夏採用ならでは」の質問をされることがあります。夏採用に臨む際はこういった質問にもよどみなく答えられるようにしておくことが選考突破につながります。

春採用で内定を獲得できていないと自信をなくしてしまう人もいますが、その反省を踏まえて夏採用に臨む姿勢を見せることができれば大丈夫です。代表的な質問とその回答例を紹介するので、自分ならどう答えるか考えてみてください。

「なぜ春の選考を受けなかったのか?」

例文

最初はグローバルに活躍できる仕事を求めて、総合商社ばかりを受けていました。

しかし、海外で高いシェアを持つメーカーでも、海外営業として日本の高い技術力を世界に提供する手伝いをすることで、世界と接点を持った働き方ができると考えるようになりました。現在は、海外売上比率の高いメーカーも視野に入れて就職活動しています。

Point:

この例では、「就活の軸は変えずに視野を広げてみた」という就活を進める中での変化を伝えています。

就活生それぞれに事情や考えがあるので、就活を進める中で考えが変わったり就活スタートが遅れたりすること自体は問題ありません。「志望業界・職種を変更した理由」「就活のスタートが遅れた理由」をしっかりと説明できればマイナスにはならないでしょう。

変にごまかすのではなく、自分の考えがどう変化したのかを面接官が納得できるように語りましょう。

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「今までの就職活動で内定は出ましたか?」にも回答できるように

例文

現在は内定をいただいている企業はありません。自分はこれまで企業の給与や福利厚生ばかりを見て、しっかりと自分がやりたいことに向き合えていませんでした。

しかし就活の途中で、これでは本当に自分のやりたいことを見つけられず、企業様にもアピールできないということに気づき、自己分析を重点的におこないました。その結果、自分は「目の前の相手を幸せにすること」を仕事を通して叶えたいと思うようになり、御社に応募させていただきました。

Point:

内定を持っていない場合は正直に「内定がない」と答えましょう。もしも見栄をはっても「内定がある」と答えると、「それでも就活を続けているのはなぜですか」とさらに質問をされたときに答えられなくなってしまいます。

これまでの就活での反省を述べてしっかりと改善していることを伝えれば前向きな姿勢が伝わるので、内定がなくても問題ありません。

就活の中で気づいたことや学んだことはありますか?

例文

「なぜそのような結果になったか」を振り返ることの重要性を学びました。就活を始めた当初は、不合格の通知を受け取っても、何が悪かったかを見直すことはありませんでした。

しかしこれではだめだと気がついて、毎回面接が終わると記憶が鮮明なうちに、うまく答えられなかった質問や反省点を書き出すようにしました。すると徐々に手応えを感じ、自信を持って面接に臨めるようになってきました。
不合格だったとしても、ただ落ち込むのではなく「次の面接に活かすための経験」と前向きに捉えられています。

仕事においてもうまくいかないことがあると思いますが、しっかり原因を考えて改善していきたいです。

Point:

自分にとって何が課題で、それをどう改善したか、どのように仕事に活かすかの3点がしっかり盛り込まれています。就活にしろ仕事にしろ、問題なのは「うまくいかないこと」ではなく「その状況を改善しようとしないこと」です。

反省点を踏まえて、前向きに取り組む姿勢を見せましょう。

就活をもう一度やり直すなら、どのような行動をしますか?

例文

もっと積極的に企業の方と話をしたいです。私は人見知りなところがあるため、会社説明会などで気になることがあっても自分から質問をすることが苦手で、詳しいお話を聞けずに終わってしまったこともあります。
しかし、一度勇気を出して話しかけてみたところ、とても丁寧に対応していただき参考になるお話を伺うことができました。

それまでは説明会へ行くことが非常に億劫だったのですが、また有益なお話が聞けるかもしれないと思い、以前よりも前向きな気持ちで就活に取り組めています。

社会人になるとまた多くの方々とかかわることになると思いますが、積極的にコミュニケーションをとって新しい知識を身につけていきたいです。

Point:

就活での失敗談を語ると同時に、自分の弱みを克服したエピソードをアピールしています。「やり直す」ということは、何かしら改善しなければいけないため、場合によっては苦手を克服することが必要です。

この回答例のように「克服したことで仕事にもいい影響がある」とアピールできると、さらに高評価です。

春採用をしっかり振り返って夏採用を成功させよう

春採用に比べて夏採用の難易度は高い傾向にあることは確かです。しかし、春採用を経験している人にとっては、その経験を活かせることが夏採用のいいところです。

とはいえ、回数を重ねたからといって自然にうまく面接をこなせるようになるわけではないので、しっかりと反省点を振り返って改善することが欠かせません。

春採用の経験を無駄にせずに次に活かすことで、夏採用で挽回して就活を成功させましょう。