【保存版】リクルーター面談ですぐ使える逆質問リスト

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目次

就活時、選考途中でよくあるフローにリクルーター面談というものがあります。このリクルーター面談では、ほとんどの時間を就活生がリクルーターに質問をする時間で占められます。

そしてこの質問内容がリクルーター面談を突破するカギです。いかに良い質問をするのかが、リクルーター面談を突破するためには重要になってきます。

とはいえリクルーター面談でどんな質問を用意すればいいかがわからない人も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、リクルーター面談でどんな質問をすれば良いのかを解説します。

加えて当日使える質問のリストも用意しました。この記事と質問リストを参考にすれば、誰でもリクルーター面談で失敗しない質問ができるようになるでしょう。

リクルーター面談とは

リクルーター面談の質問を考える前に、まずはリクルーター面談とは何かを把握しましょう。

リクルーター面談とは、主に人事部に在籍する社員ではなく、企業から指名を受けた現役社員によっておこなわれる面談のことです。面談という名の通り、面接とは違った面や逆に面接と似通った面がある、対策が少し難しい選考フローのひとつとなっています。

また、一般的な選考の面接とは次の2点のような違いがあります。

  • カフェやホテルのロビーなど、社外でおこなわれることが多い
  • 入社2〜3年目の若手社員がリクルーターとして、面談に対応してくれる事が多い

入社数年目の若手社員が相手であることが多い

面接では、現場の中堅社員や管理職、経営層という自分より大幅に年齢が高い層と接することが多いでしょう。逆にリクルーター面談の相手は、入社からそれほど期間が経っていない若手社員であることが多いです。

これには「リラックスして気軽に質問をしてほしい」「面接時のような形式的な受け答えではなく、できるだけ本音を知りたい」という意図があります。親しみやすく感じてもらい、できるだけ正直な意見や姿を知りたいと考えているのです。

また、企業が求める若手の人材像を実際に見てもらい、「求める人物像」の言葉では伝えにくい部分を知ってもらうという目的があるケースもあります。

企業の新卒募集のサイトなどには「求める人物像」が記載されていますが、それが実際どんな人にあたるのか、リアルな雰囲気や行動などはなかなか伝わりませんよね。

リクルーター面談を通して、その「求める人物像」にあたる姿を見てもらい、選考に役立ててほしいと考えている企業もあるのです。

面接よりもカジュアルだが選考の一環

リクルーター面談は、「面談」という名前の通り選考の面接とは異なり、カジュアルな雰囲気でおこなわれます。年の近い若手社員が相手だったり、カフェなどでおこなわれたりすることもあり、つい油断してしまう学生も少なくありません。

そのカジュアルさから、逆にどのような姿勢で臨んだらいいかわからないと感じる学生もいるでしょう。

実はリクルーター面談は、実質選考と同じ意味を持つ場としている企業がたくさんあります。もちろん企業側も、学生がざっくばらんに聞きたいことを聞ける場としてリクルーター面談を用意していますが、その様子は採用担当に報告されています。

リクルーター面談は選考と選考の間のブレイクタイムではありません。選考のひとつとして、気を引き締めて臨みましょう。

優秀人材の囲い込みの意味合いもある

リクルーター面談には先ほども触れたように、学生がざっくばらんに聞きたいことを聞ける場を提供するという目的があります。ただし、リクルーター面談の目的はそれだけではなく、優秀な人材に早くアプローチをおこなうという目的があります。

そもそも企業が採用したいと感じる優秀な学生は、他の企業にとっても魅力的な人材です。企業としては、このような学生は他の企業の内定を受ける前に自社に確保しておきたいと思うもの。

そこで、面談の数を重ねることで学生の好感度や興味がアップするように働きかけ、学生の志望度を上げる取り組みも、リクルーター面談の目的の一環なのです。

何度も面談をおこなうことで、学生は不安を解消できたり、今まで興味のわかなかった部分まで興味を持ったりするようになります。

このようにリクルーター面談は、企業のWebサイトや説明会だけでは伝えられない自社の魅力をアピールできるため、優秀人材の囲い込みの意味合いも持ち合わせているのです。

選考フローのさまざまなフェーズでおこなわれる

リクルーター面談は、一次面接や最終面接などのフローとは異なり、選考のさまざまな場面で取り入れられています。多いのは選考が始まる前のタイミングです。

優秀な学生を確保しておきたいという意図が強い企業は、プレエントリーやESの提出後、説明会・インターンシップ参加後など、選考後始まる前か始まった直後の早いタイミングにリクルーター面談の案内を送っています。

面接合格後にリクルーター面談が実施されるケースも珍しくなく、最終面接の前におこなわれることもあります。しかしこのような時期だと、若手社員ではなく中堅社員やベテラン社員が対応することも考えられるでしょう。

ただしこの場合だと、リクルーターは学生の疑問に答えるという役割だけでなく、自社との相性の見極めや入社意思の確認を任されていることも考えられます。つまり選考の一環としてリクルーター面談に臨むならば、それに合わせて質問する内容も変えなければいけません。

本番前に面接力を診断してみよう

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2021.06.23

リクルーター面談でするべき逆質問の例

良い質問は、自分でしっかり考えぬいて初めてできるものです。会社のことをしっかり調べあげて質問を考えれば、自然と鋭い質問になります。だから、まず、志望企業のことをしっかり調べあげましょう。

とはいっても、「それでも思いつかないんだ!」ということもあるでしょう。そこでここからは、リクルーター面談で使える質問例をご紹介します。これから迎えるリクルーター面談で、自分はどのようなことを知りたいのだろうかと考え、最適な質問を選びましょう。

聞いておきたい質問①企業が求める人物像

企業が求める人材像はホームページに掲載されていることがほとんどですが、正直よくわからないという学生も多いのではないでしょうか?

リクルーター面談では、実際に現場で活躍する社員に直接問いかけることができます。企業が求める人物像がリアルにわかれば、面接時の自己PRや質問への回答などにも役立てられます。

一般的な選考の面接にそのまま使える表現で話してくれるかはわかりませんが、「私は積極性と素直さが必要だと感じている」といった社員の所感を聞き出すことができるでしょう。その内容と、現時点で用意している面接時の回答とを照らし合わせ、内容をブラッシュアップして選考に臨めます。

質問例
  • 採用ページには求める人物像に○○と記載されていましたが、具体的にはどのような人だといえるのでしょうか?
  • ○○な人物を求めるという記載を拝見しましたが、それはどのような理由からですか?

聞いておきたい質問②社風

ホームページに掲載されていてもいまいちわからず、リクルーター面談で明確にしておきたい2つ目のポイントが社風です。

少し前までは大手企業は安定している反面風通しがあまり良くない、中小企業は景気の影響を受けやすいが風通しが良いなどと言われていましたが、近年そういった固定概念は消え去りつつあります。

固定概念が無くなりつつあるからこそ、企業それぞれの社風を自分自身で確認しなければなりません。

リクルーター面談では、実際に働いている社員の口から会社の社風について聞くことができます。それを通して、企業のホームページからはわからない会社の雰囲気を肌で感じられるでしょう。そのため「この企業の社風は自分に合っているか」をより深く理解できるはずです。

また、入社意欲が高まることも考えられますし、その社風をその企業を志望した理由として用いることもできるでしょう。また、その社風が合わないとわかれば、企業とのミスマッチを防ぐことにもつながります。

質問例
      
  • 仕事をしていくに当たって、○○さんの部署はどのような雰囲気だと感じられていますか?
  • 御社は○○な社風だと伺いましたが、働いてきた中で実際にその社風を感じた場面はありますか?
  • 社員同士で交流するイベントなどはどのくらいの頻度でありますか?また、どのような内容でしょうか。

聞いておきたい質問③業務内容

先ほども触れたように、リクルーター面談は選考のひとつとして気を引き締めて臨む必要がありますが、業務内容についてはわかるフリをせずに、素直にわからないことを聞くようにしましょう。

業務内容などは正しく理解をしたうえで面接に臨むものであり、その情報収集の場がこのリクルーター面談となるのです。

もちろん基本的な業務内容は、企業の採用サイトや説明会、ホームページなどにも記載されています。そのため、そこで確認できるような内容は質問せず、より深い質問をして業務内容を理解することが大切です。

たとえば営業職ひとつ取り上げても、実はさまざまな種類があり、細かい仕事の内容ややり方は企業によってまったく異なります。

だからこそその企業ならではの業務内容を正しく理解しておくことが必要なのであり、その企業で働いている社員に話を聞けるリクルーター面談だからこそ、実際の情報を知ることができるのです。

質問例
      
  • ○○さんの1日の主なスケジュールを教えてください。
  • ○○職について、採用サイトでは△△と記載されていましたが、もっと具体的にどのようなことをするのか教えていただけませんか?

聞いておきたい質問④キャリアプラン

前述の通り、リクルーター面談は選考の一環でもあります。そこで適切なキャリアプラン関連の質問ができれば、選考に向けて深く企業研究をしてきた姿が伝わります。

また、その企業における自分の未来を想像していることも伝わるため、リクルーターに「入社意欲のある人材」という印象を感じてもらえることがあります。

学生側も「この企業で自分のキャリアプランを叶えられるのか」を確認できる貴重な機会を得られるでしょう。この時点で企業の方針と自分のキャリアプランと合わないとわかれば、選考を辞退し、入社後のミスマッチを防げます。

ただし、この質問をするからには、学生自身が自分のキャリアプランを明確にしておかなければなりません。リクルーターからキャリアプランについて質問をされても、きちんと答えられるよう、リクルーター面談前にしっかりと考えておきましょう。

学生から「入社して5年くらいを目処に海外勤務をしたいと考えているが、御社では実現可能ですか?」といった具体的なキャリアプランを提示すれば、リクルーターは実現するためにどのようなスキルや経験が必要かを答えてくれるかもしれません。

質問例
     
  • ○○さんの部署では、どのようなキャリアパスを歩んでいる先輩がいますか?
  • 御社に入社したら、配属先で成果を出して○○部に異動したいと考えているのですが、実現可能でしょうか?

聞いておきたい質問⑤リクルーターの面接時の回答

リクルーターの面接の場で、志望動機などの情報に関する質問をするのも良いでしょう。リクルーターは、数ある応募者の中から選ばれて実際に入社した先輩社員です。

先輩社員が就活時にどのような回答をしたのかを知ると、自分の選考にも役立つ内容が見つかる可能性があります。

特に、自分と共通点のあるリクルーターが、どんな回答で内定を得たのかを確認できれば、自分の用意していた回答をさらに良くできるかもしれません。

一般的な選考における面接では、「志望動機」「学生時代頑張ったこと」「自己PR」「自己紹介」の4つの質問は、どの企業でも人事部から学生へ投げかけられます。これらの質問について、就活当時にどのような回答をしたのか、たずねてみましょう。

実際の社員の意見を回答に反映させられれば、選考突破・内定獲得にはかなり有利になるでしょう。なおかつ入社して時間の経っていない若手社員であれば、当時の選考フローも選考において重要視されている部分も今とそれほど変わっていないはずです。

これもリクルーター面談ならではの良いところなので、積極的に質問していきましょう。

質問例
  • 就活をしていたとき、○○さんの志望動機はどのようなものでしたか?
  • 就活のときに「やっておけばよかったな」と思っていることがあれば、教えてください。

面接で「10年後の自分」を聞かれた時の的確な答え方【例文あり】

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すぐ使える!リクルーター面談の質問リスト

ここまでの内容を踏まえて、リクルーター面談で聞くべき質問をいくつかリスト化して紹介します。ぜひこちらの内容も参考にして、質問を考えてみてください。

       
  • 御社の◯◯事業に携わるのが私の目標なのですが、今からどんな努力を心がければ、目標に近づけると思いますか?
  • 学生時代を振り返って、入社前までに学んでおいた方が良かったこと・身につけておいた方が良かったスキルはありますか?
  • 差し支えなければ、1日の具体的な業務の流れを教えて頂けないでしょうか?
  • 「働きやすい」と感じる部分、「ここは改善して欲しい」と思う部分があれば、どんなところなのか、ぜひ教えて頂けないでしょうか
  • ◯◯さんにとって、このお仕事で働く最大の魅力はどんなところにありますか?
  • ◯◯さんが、このお仕事をしていく上で、最も苦労されていること・大変なところはどんなところですか?
  • 御社で活躍し成果をあげている人に共通するところがあるとすれば、どんなところだと思いますか?
  • 貴社で活躍するためにはどんな能力が必要だと思いますか?また、それを身につけるには、今からどんな風に努力をすれば良いのでしょうか?
  • 職場の雰囲気を教えてください
  • ◯◯さんが、xxx社の社員として、日々、心がけていることはどんなことですか?

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リクルーター面談での質問はフェーズや相手によって変えるべき!

リクルーター面談は、企業が求めている目的によって実施されるタイミングや担当者が変わります。選考開始前のフェーズ、若手担当者の対応が多いと解説しましたが、必ずしもそれに当てはまるとは限りません。

場面によって質問を変えるようにすれば、就活に役立てられる適切な回答を得られるでしょう。

反対に、どのフェーズや相手でも同じ質問をしてしまうと、回答自体をしてもらえなかったり、思ったような回答を得られなかったりしてしまいます。今のフェーズはどこなのか、相手はどんな人なのかを見極めて質問を変えるようにしましょう。

選考初期:企業理解など基礎知識の習得に使用してもOK

新卒の就活初期においては、学生は企業についての理解がまだ十分ではないでしょう。そしてリクルーターもその状況を理解しています。そのためリクルーター面談では、事業内容や求める人物像といった初歩的な質問をしても問題ありません。

ただしリクルーター面談は、学生の企業に対する研究度合いを測る指標となる場となるケースがあります。そこで前述でも述べたように、採用サイトやホームページから容易に得られる情報についての質問は控えましょう。

より深い企業理解につながるような質問を考えてください。これから始まる選考に備え、企業研究を深められるよう情報収集の機会として活用しましょう。

選考中:選考対策に費やそう

選考と選考の間でおこなわれるリクルーター面談は、次の選考の対策をブラッシュアップできる貴重な機会です。次の選考を乗り越えるのに必要な情報を得られるよう、質問を考えましょう。

リクルーター面談は選考の一環でもあるため、リクルーターには、前回の選考における学生の情報が共有されている可能性があります。そのような場合は、選考についてのフィードバックをもらえるかもしれません。

次の選考では何が求められるのか、面接担当者は企業の一員として何を期待しているのかなどの質問は、選考対策に直結します。ここで有益な回答を得られれば、具体的に何を準備すべきか、どのように対策を立てるべきかがより明確になるでしょう。

もちろん、企業の業務内容やビジョン、社風などについて、理解をさらに深めるために質問することも、自己PRなどに繋がるため、選考対策に役立ちます。

最終選考間際:熱意が伝わるような質問を!

最終選考間近のリクルーター面談は、入社前の意思の確認の場となるケースも多いです。そのような場合、リクルーターは「本当に入社意欲が高いのか」「最終選考に進ませても大丈夫だろうか」といった点を見極めることになります。

そのときに相手がチェックしているポイントが、熱意や入社意欲です。

忙しい経営層の時間を縫って最終面接に進ませたのにもかかわらず、結局その学生に内定辞退をされては、かけた時間が少しもったいないともいえます。そのようなことを防ぐために入社意欲を確認しているのです。

最終選考間際のリクルーター面談では、入社に対する熱意をアピールできるような質問をすることが内定へのカギとなります。

「その企業で本気で働きたい」という入社意欲を伝えられるような質問を考えましょう。このフェーズでは、例で挙げた今後のキャリアに関する質問もおすすめです。

若手社員:社風や働く環境、リクルーター自身の話を聞こう

若手社員の場合は、リクルーター自身が感じている社風や環境などをたずねると良いでしょう。若手社員は年齢が近く、入社して1年目という人もいるかもしれません。

そのようなリクルーターなら、学生と感覚が近い可能性が高く、入社してから感じることも自分と似たようなものである可能性が高いでしょう。

若手社員は、年が近いからこそ、社員の中でももっとも気さくに話せる相手と言えるかもしれません。そのため、入社後に感じたギャップや勤務形態など、選考だと少したずねにくい質問も聞きやすいのではないでしょうか。

また近年入社した相手だからこそ、当時の選考での回答をたずねるのも良いでしょう。

希望する部署の社員:業務に関する質問をしよう

近年は、入社後の配属職種ごとに募集をおこなう職種別採用が増えています。採用がそのような形式だと、学生が希望する職種の社員をリクルーターとするケースも珍しくありません。

希望する部署の先輩社員がリクルーターとなったときは、採用サイトやホームページには書かれていない業務内容を深く知るチャンスです。

担当のリクルーターが具体的にどのような仕事に携わっているのか、1日をどのような流れで過ごしているのかなど、業務内容を深堀りできる質問をしましょう。

その職種に就いた場合に、どのようなキャリアを歩めるのかなど、将来のキャリアにかかわる質問も、希望する部署の社員であれば答えてもらいやすいはずです。

このような質問ができれば、入社後の自分の姿を具体的にイメージできて、「入社後何がしたいか」という質問や自己PRの締めの部分などの選考対策にも役立てられます。

ベテラン社員:経営戦略など、企業の今後にかかわる質問でもOK

長く勤めているベテラン社員は、企業の経営についてある程度の知識があり、その内容について答えられる人も多いです。

そのため、ベテラン社員とのリクルーター面談は、経営戦略などの会社の将来についてたずねられる良い機会といえます。会社の今後について詳しく知ることができれば、自分の目指すキャリアと今後企業が目指す方向性がマッチしているかどうかの判断材料にできるでしょう。

ベテラン社員の考え方や手法は企業や部署の運営方針に影響を与えていることも多いです。そのためこの会社やこの部署でやっていけるかどうかを、この会社や部署を束ねるベテラン社員とのリクルーター面談を通して測ることも可能です。

一方で、この場でリクルーター本人の選考体験をたずねるのはあまり効果的ではありません。ベテラン社員だと、入社してすでに年月が経過しているため、今の面接の参考にならない可能性があるためです。

リクルーターが中途採用で入社した場合も、新卒の選考に役立つ情報を聞けない可能性があります。

リクルーター面談の質問をさらに就活に活かすポイント

ここまで、リクルーター面談での質問について、考え方や例などを解説しました。ただし、これだけだと、せっかく質問をしても就活に100%活かせないかもしれません。というのも、リクルーター面談の質問では、押さえておきたいポイントがあるためです。

ここで、リクルーター面談の質問を就活に役立てるための2つのポイントを解説します。質問を考えるときは、ここでお伝えする項目も念頭に置いておきましょう。

①自分の就活に活かすための質問を考える

「リクルーター面談では質問を求められるらしい」「質問がないとリクルーターから志望の度合いが低いと思われるかも」と考えて、質問を用意する学生もいるかもしれません。

しかし、リクルーター面談の質問を用意するときは、自分の就活にどのように活かせるかを考えることが大切です。

自分の就活に本当に活かせる質問を用意しておけば、表面的なやり取りにならず、質問に対する回答をさらに深堀するなど、普通なら知りえなかった企業の情報を得られることもあるでしょう。

反対に「質問が必要だから用意しないといけない」という気持ちで準備し、リクルーター面談に臨むと、用意していた質問以外の対応ができない可能性があります。

どのように就活に活かすかを考えていないため、表面的な話題で終始してしまい、情報を深堀りできないかもしれません。企業のホームページなどを見ればわかるような情報しか得られないと、現時点で用意している選考対策用の回答をよりよくブラッシュアップはできないでしょう。

これからの選考の対策に活かすには、どのような質問がいいのかを考えてみてください。

②質問時は自分の考えを先に述べることが鉄則!

良い質問のポイントは「入社したい熱意を示しつつ、具体的な情報を引き出す」ことです。すぐに「○○を教えてください」とたずねてもよいのですが、それだとあなたの質問の意図が伝わりにくく、相手の回答が本来知りたかった内容から逸れてしまうかもしれません。

そこで質問の前に、自分の意見を添えるようにしましょう。

たとえば「私はxxxがやりたいのだけど、そのためには何が必要か?」と聞けば、その人のやりたいことが伝わり、相手もそれに応じて適切な回答をしてくれる可能性が高まります。具体的な情報が引き出せるかもしれません。

さらに学生の「この会社で働きたい」という気持ちが伝わることから、高い入社意欲のアピールに繋がる可能性もあります。

他にも「御社の業界では○○な人材が活躍すると聞いていますが、実際にはどのように思いますか?」という質問の仕方であれば、業界研究をきちんとおこなっていることから、入社の熱意を伝えられるでしょう。

リクルーター面談で避けるべき質問リスト

リクルーター面談では上手に質問をすることで今後の選考に有利に働く可能性がある反面、不適切な質問をしてしまうと、評価が大幅に低下する危険性もあることを覚えておきましょう。ここからは聞くべき質問だけでなく、避けるべき質問を解説します。

待遇に関する質問

本来は気になるところですが、待遇の話ばかりを聞くと「他に聞くこと無いのかな?給料にしか興味がないのかな?」と思われ、入社意欲を疑われるリスクがあります。

といっても待遇について、事前に確認しておきたい学生もいるのではないでしょうか。正式な選考ではたずねにくいからこそ、リクルーター面談で聞いておきたいと考える人もいるかもしれません。そのようなときは、質問の仕方を工夫しましょう。

工夫の方法の一つに、知りたい内容に自分の意見を添え、会社の仕組みや取り組みに関連する質問として尋ねる聞き方があります。

たとえば「入社後の生活をより具体的にイメージしたいと思っているのですが、御社の休暇や休日のシステムはどのようになっていますか?」といった尋ね方です。

「年間何日休めますか?」と聞いてしまうと、ぶしつけな印象がありますし、「休むことしか考えていないのかな」と思われかねません。

しかし、自分がなぜその質問をしているのか意図を示し、「企業としてどのように取り組んでいるのか」を交えてたずねると、相手も気持ちよく答えやすいでしょう。

調べればわかる質問

少し調べればわかるようなことも、聞くべきではありません。

たとえば「御社の海外事業の売上比率はどのくらいですか?」というような質問です。これはおそらく企業のホームページなどを調べればわかりますよね。リクルーター面談では、リクルーターという社内の人にしか聞けないことを聞きましょう。

他社に関する質問

絶対に触れてはいけないというわけではありませんが、他社を含めた業界全体に関する質問ばかりにならないような注意も必要です。

リクルーター面談は企業から指名を受けた現役社員が対応するため、業界全体や競合企業の情報に精通している社員が対応してくれるわけではなく、リクルーターを困らせてしまうことも考えられます。

また、直接口に出さなくとも、「他社のほうが第一志望なのでは?」と感じられてしまうリスクも潜んでいます。本当は第二志望の企業だったとしても、時間を割いてくれているリクルーターには、そのことを感じ取られないような心配りも重要です。

ただし、業界・企業研究をしたい目的であったり、リクルーターが中堅以上など自社以外の幅広い知識がある社員であれば、たずねても問題ないでしょう。きちんと意図を説明し、適切な社員にたずねれば求める情報が得られるはずです。

リクルーター面談は就活のチャンス!選考に活きる逆質問を考えよう

新卒の就活において、リクルーター面談は選考の場とは異なり、カジュアルな雰囲気で会社や社員の様子を知れる貴重な場です。企業によっては、リクルーター面談の内容が選考に直結することもあるため、気を抜くことなく、企業を深く理解するチャンスとして準備をしましょう。

リクルーター面談での質問は、これまでのリサーチではわからなかった疑問や不安を払拭したり、自分の魅力を知ってもらったりできる良い機会です。フェーズや相手を見極めつつ、自分の就活に本当に活かせる質問を考えてみてください。