エントリーシート(ES)の趣味欄の書き方【例文付きで紹介】

本コンテンツは独自に制作していますが、一部にサービス提供企業等から広告料および送客手数料を受領しているPR情報が含まれています。

エントリーシートによくある「趣味」の欄。何を書けばいいかわからず、悩んでいませんか?

本当の趣味を書けばいいのか、それとも、面接官ウケの良さそうな趣味を書くべきか…迷いますよね。どう書けばエントリーシート選考を突破できるのでしょうか?

そこで、就活生のために、失敗しないエントリーシートの趣味欄の書き方をご紹介します。これを読めば、迷わずに、エントリーシートの趣味欄がすらすらと書けるようになるでしょう。

エントリーシートの趣味の書き方例

マラソンが趣味の例文

例文

「私の趣味はマラソンです。中学生の頃から現在まで陸上部に在籍して時間を見つけ毎日のように走っています。

走る理由は、風を全身に浴びながら走っているととても清々しい気分になり、それまで悩んでいたことや抱えている課題に対して前向きな気持ちが生まれるためです。

私にとってマラソンは最適な気分転換方法です。

マラソンは大会にも出場しており、2019年では多摩川河川敷マラソン大会、赤羽荒川マラソン大会、皇居マラソン大会、国頭トレイルランニング大会に出場しました。」

趣味を文章として記載する場合の例文です。

趣味を記載する場合は、どのくらい熱中しているのか具体的に記載しましょう。

記載する際には、先に趣味は何か一言で述べ、その後に解説として具体的に記載していきましょう。

特定の食べ物のSNSを見ることが趣味の例文

例文

「私はスイーツの写真をSNSで見ることが趣味です。甘いものが好きな私はおいしそうなスイーツやカフェの写真を見ると、”これを食べるために今はやるべきことをやろう”という前向きな気持ちになることができます。

学業やアルバイトの合間の休憩時にはSNSを開いて、おいしそうなスイーツを見ることで気分転換を図っています。

そうしてSNSを見ているうちに、SNSはウェブマーケティングの一環であるということに気付いたため、自分が訴求したい商品をどのようにアピールすれば消費者の購買意欲を掻き立てられるのか?ということを考えるようになりました。

私が大好きなスイーツの写真も消費者の購買意欲を掻き立てるための要素の1つと考えると、趣味としてカメラを学んでおくことも視野に入れるようになりました。」

旅行が趣味の例文

例文

「私の趣味は旅行です。

日本に無い新しいものに触れることができる海外旅行と、日本の伝統や文化、おもてなし精神に触れることができる国内旅行の両方に魅力を感じています。

普段の日常は趣味の旅行のためにアルバイトへ注力する毎日ですが、”仕事を頑張れればま
た旅行に行くことができる”と考えると、無限のエネルギーが湧くのです。

そしてアルバイトを頑張った後、日常から離れて非日常の空間に身を置くことで、素晴らしい気分転換とエネルギーの充電をすることが旅行の目的です。

昨年は休日を利用して韓国、台湾、サイパンに旅行をしました。日本から近い国なので、日帰りで行くこともあります。日本から遠いヨーロッパなどの国は、費用や時間の観点から年1回程度にとどめています。

社会人になってからも楽しい旅行ができるように、仕事へ精を出してまいりたいと考えております。」

エントリーシートの趣味欄から採用担当者が読み取るもの

エントリーシートの趣味欄から採用担当者が読み取るものには、下記のようなものがあります。

① 業務内容との適性
趣味だけで業務内容との適性を判断するわけではありませんが、趣味から適性が読み取れるような要素があると採用担当者にポジティブな印象を持ってもらえる可能性があります。

② 気分転換方法を持っているか
仕事のストレスに耐えていけるように、気分転換の方法を持っているかを採用担当者は読み取ります。

③ 人柄
趣味は何か、どのように楽しんでいるのかで、採用担当者は学生の人柄をより深く理解しようと努めます。

仕事への頑張り方や業務内容との適性

エントリーシートにおける趣味欄では、仕事への頑張り方や業務内容との適性を採用担当者は読み取ります。

たとえばマラソンが趣味の例では継続力や忍耐力が読み取れますし、SNSで写真を見ることが趣味の例では仕事への繋がりを読み取ることができ、旅行の例では好きなもののために仕事を頑張れる資質を読み取ることができます。

業務内容の適性に関しては、もちろん趣味だけで判断するものではありません。

しかし、趣味から業務内容の適性を伺えるような要素があれば、採用担当者からポジティブな印象を持ってもらえる可能性を生み出すことができます。

したがってエントリーシートに趣味を記載する場合には、「どのように趣味を頑張っているのか」について自分で一度分析し、そこから業務内容への適性につながる要素があれば、それを記載する書き方を意識すると良いです。

人柄

エントリーシートの趣味欄から、採用担当者は人柄を読み取ることも多くあります。

たとえばマラソンが趣味の例では、自分の課題や悩み事に対して上手に気分転換を図って前向きな思考回路を形成できる人柄が伺えます。

またSNSで写真を見ることが趣味の欄においては、趣味の中からビジネスに繋がる要素を見出す論理的な学生であるとも伺えます。

このように採用担当者は、仕事とは一見関係のない趣味欄において、学生の人柄を少しでも多く読み取ろうとすることが多いのです。

そのため趣味欄を書いた後は、その文章から自分の人柄がどのように映るかについて分析してみると良いです。

その中で家族や友人などの第三者に趣味欄の文章を見て、どのような人柄に読み取れるかを教えてもらうと一層効果的な書き方にすることが可能になります。

アイスブレイクの話題のきっかけ

エントリーシートにおける趣味欄は、アイスブレイクの話題のきっかけにもなります。

面接の場では、学生は緊張しがちであることを採用担当者は理解しているため、アイスブレイクを図って学生の緊張を解こうとすることが多くあります。

アイスブレイクとして相手が好きなものや興味があるものについて触れることで、本来の姿を引き出そうとします。

そのため、採用担当者はアイスブレイクの話題として、エントリーシートの趣味欄に書いてある内容に触れるのです。
したがって趣味欄を書いたらその文章を保存しておき、その文章に対してどのような質問が来るかをあらかじめ想定しておくと良いでしょう。

そうすることで会話が弾みやすくなり、会話が弾めば「この学生はコミュニケーションが上手な学生だ」と採用担当者から思ってもらえる可能性があります。

imasia_15025085_S-1

趣味は本当のことを書くこと

まず、大事なこと。それは「本当の趣味を書く」ことです。

嘘をかいても見抜かれる

よく就活生には「面接官に受ける『明るい感じの趣味』を書こう」として、本当の趣味でもないのに「フットサル」や「登山」などを書く人がいます。

しかし、本当の趣味ではないので、面接で「フットサルか、僕も好きなんだよね。どんな会場を借りてやってるの?メンバー集めは?」と、突っ込まれると、しどろもどろになってしまいます。

「趣味の話は深く語れて当然」のはずなのに、浅くしか語れないと「さては嘘をついているな」と面接官に思われ、マイナスの評価を受けてしまいます。

本当のことを書こう

無理をして「明るい感じ・アウトドアな感じ」の趣味をエントリーシートに書くと、確実に墓穴をほってしまいます。だから、本当の趣味を書きましょう。「読書」「映画鑑賞」で良いのです。

本当の趣味ならば、面接で質問された時にもしっかり説明できるでしょう。「なぜ自分は読書が好きなのか?どんな影響を受けたのか?」等、しっかり説明できれば、「読書なんてありきたりだね」とマイナス評価をされることもありません。

人気企業内定者のESを参考にしよう

大手企業に内定した先輩方は、どのようなESを作成したのでしょうか。内定者の回答から、どのような考え方、アピールをしているのかを把握しましょう。
内定者ES100社まとめ」では、なかなか見ることのできないESを100社分ご用意しました!

ANA、トヨタ、三菱東京UFJ銀行、伊藤忠商事、サントリー、IBMなど、就活でも人気が高い企業のESを無料でダウンロードできるため、内定者の回答だけでなく設問の確認がしたいという就活生にもおすすめです。

趣味は「具体的に」書こう

「本当の趣味を書く」といっても、どう書けばいいかわかりませんよね。

たとえば、「趣味:読書」では抽象的すぎて、ほとんど何も言っていないのに等しい。これでは何のアピールにも、面接での話のキッカケにもなりません。

では、どうすれば具体的に書けるのでしょうか?

ジャンルを示す

「趣味 読書」「趣味 映画鑑賞」では、ほとんど何も言っていないに等しいです。本にも映画にも色々あるからです。抽象的すぎて、話のキッカケにもなりません。

具体的にするために、「ジャンル」を書きましょう。たとえば、

  • 趣味 読書(脳科学・心理学など)
  • 趣味 映画鑑賞(ドキュメンタリー映画)

などと具体的に書くと、面接での話のキッカケになります。

数字を使うことがおすすめ

「自分がどのくらい、その趣味にのめり込んでいるのか?」を示すのも、良い方法です。たとえば、

趣味 読書(年間100冊)
趣味 映画鑑賞(年間200本)

と書くと、あなたがどのくらいその趣味にのめり込んでいるのか?が相手に伝わり、面接での話のキッカケになります。

趣味で合否は決まらない。あまり心配しないこと

「えー、でも、本当に読書とか音楽鑑賞でもいいのかな?それで不利にならないのかな?」と、まだ心配な方もいるでしょう。正直にいうと、エントリーシートの趣味欄に関して、あまり心配する必要はありません。

というのも、就活生の「趣味」は合否にほとんど関係ないからです。

リクルートの新卒採用調査「就職白書」によると、採用にあたり、趣味を評価項目として重視すると回答した企業は全体の7.6%に過ぎませんでした。実に、10社に1社よりも少ない企業しか重視していない項目なのですね。ちなみに、最も重視されているのは、人柄(89%が重視)なので、自分の人柄が伝わる「本当の趣味」の方が有利といえるでしょう。

このように「そもそも、 エントリーシートの趣味欄は選考の材料として重視されていない」ので、あまり神経質になる必要はないのです。あくまで面接で質問された時に、自分の人柄を伝えるための材料である程度に考えておけばOKです。

「この趣味は受けが悪いかな?」等とあまり心配せずに、エントリーシートには、本当の趣味を書いてください。