面接で「自分を色に例えると何?」と質問された時の答え方

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面接で「自分を色に例えると何ですか?」と質問されることがあります。なぜ、このようなトリッキーな聞き方をするのかわからず、戸惑いますよね。

この質問に、すぐに上手い回答ができる就活生は少ないはず。どう答えれば正解なのか?そもそも、なぜ人事は面接でこんな質問をしてくるのか?大事なポイントを徹底的に解説いたします!

正解がない質問に対する考え方

「自分を色に例えると?」という質問の意図はさまざまです。正解不正解がある質問ではないので、「答えが知りたい」というよりも反応が知りたい場合に、こういった質問がされます。

咄嗟の反応、機転が利くか、自分を客観視できているか、着眼点、想像力、柔軟性、独自性など、思ってもみなかった質問にどう答えるかによって、様々なことが見えてきます。そして、これらは、仕事において突発的なことが起きた際に、いかに対応できるか、という将来のシミュレーションになるわけです。

瞬時に答えられるか否かは、自己分析と面接スキルが左右します。日頃からキチンと準備して、パニック状態で何も答えられないという事態を避けられるようにしましょう。

「自分を色に例えると何ですか?」と質問された時の回答例

まず、「自分を色に例えると何ですか?」と聞かれた時の的確な回答例を読んでみましょう。回答例を先に読んだ方が、回答のポイントが掴めると思います。

例文

私は色に例えるなら、茶色です。

泥臭い努力を地道に積み上げることに自信があるからです。地に這いつくばっても、結果にこだわります。

たとえば、所属している空手サークルでは、入部当初、一番実力がありませんでしたが、毎日の自主筋トレ・自主稽古を欠かさず続けた結果、3年時には大会で入賞することができました。

泥臭い「茶色」が私に似合う色だと思います。

あなたの面接力はどのくらい?

面接では、自己分析や業界・企業理解がどの程度できているかも、高評価を受けるために大切な要素です。今の時点で、あなたの面接力はどのくらいでしょうか?

それを知るために活用したいのが「面接力診断」です。
質問に答えることで、どのスキルが足りていないのかが一目でわかります。結果を参考にすることで、時間のない就活生も効率的に対策を進められます。無料でダウンロードできるので、気軽に試してみてくださいね。

結論から答えることが大切

面接全般に言えることですが、質問に答える際は、必ず結論から始めましょう。
「私を色に例えると○○だと思います。なぜなら、・・・」と結論の後に説明を付け足しましょう。

だらだらと説明すると、話についていきにくく、興味を失われてしまいます。
結論の後は、簡潔に、的確な説明をするよう心がけましょう。エピソード、理由がしっかり盛り込めていれば完璧です。

正解がない質問こそアピールできるチャンス

答えがないものを準備するのは、不安があるかもしれません。
しかし、考えようによっては、正解がない質問こそ、自分をアピールできるまたとないチャンスとも言えるのです。

日頃の練習の時には、家族や友人にも自分を色で表現したら何色か聞いてみましょう。
自分のイメージと全く違う色を選ぶかもしれません。色を選んだ根拠も合わせておしえてもらえば、より客観的に自分を見ることができるようになります。

この自己分析は、色の質問に限らず、自分の性格全般に関わる質問、例えば「あなたを動物に例えると何ですか?」などと言った質問にも対応できるようになります。

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【質問の意図】面接官が「自分を色に例えると何ですか?」と質問する理由とは?

さて、そもも企業はなぜ「自分を色に例えると何ですか?」なんて、妙な質問をするのでしょうか?その意図を考えてみましょう。

学生の機転を試したい

まず、第一に、トリッキーな質問をすることで、学生の機転を見たいという意図があります。対人関係においては、いつも想定している質問が来るわけではなく、「機転」が重要です。

だから、このトリッキーな質問をすることで、学生がどう対応するか?その機転を見ようとしています。

学生の人柄を知りたい

リクルートの調査によれば、企業が採用において最も重視するのが「人柄」です。面接で、自己紹介や自己PR、学生時代に打ち込んだことを聞くのも、その回答を通して、学生の人柄を知りたいからです。

しかし、上記の定番の質問は学生に対策されつくしています。だから、「自分を色に例えると何ですか?」とあえてトリッキーな質問をして、素の反応を引き出すことで、学生がどんな人物なのかを探ろうとしているのです。

どのような人物なのか学生の口から聞きたい

いうなれば、この質問は、自己アピールのための質問です。自分をどういう人間だと思っているか、という質問と同じです。志望者のイメージカラーと、その人物像を知るための質問だと考えれば、どういった答えを準備する必要があるのかわかりやすいでしょう。

面接で「自分を色に例えると何?」と質問された時の的確な答え方

1.あらかじめ回答を考えておこう

この質問、その場で当意即妙の回答をするのは難しいでしょう。ただでさえ緊張する面接ですから、このようなトリッキーな質問をされるだけで、「どうしよう…」とパニックに陥ってしまう学生がほとんどです。

では、どうするか?とても簡単です。あらかじめ回答を考えておきましょう。あらかじめ回答を用意しておけば、誰でも、当意即妙「風」の答えができるようになります。

では、どんなポイントに気をつけて、回答を作成するべきなのでしょうか?

ネットや本であらゆる質問を把握

突然の不意打ち的質問でパニックになり、何も答えられないぐらい残念なことはありません。そうならないためには、「このぐらいは想定内」と思える守備範囲を広げる必要があります。

ネットや本で、色々調べ、面接でありそうなありとあらゆる質問に目を通しておけば、咄嗟に何も答えられない、といったことは避けられます。きちんと準備しておけば、何も怖いものはありません。

また、性格を表す色に関する質問なら、本を買わずとも、ネットでも簡単に色とそのイメージが見つけられます。自己分析で自分の性格がわかったら、その中から自分が「コレ!」と思える長所の1つを選び、自分のイメージカラーとしてふさわしいかどうか確認してみましょう。

2.自分の長所を表現する色を答える

面接は「自分を売り込む場」です。だから、この質問も自己アピールにつなげるべきです。つまり、あなたのポジティブな長所を売り込みましょう。

この質問で、長所をアピールするには、

  • 1.自分の長所を考えておく
  • 2.その長所を表現できる色を考えておく

この2ステップを押さえればOkです。たとえば、例文は「泥臭く努力できる」という長所を表現する色として「茶色」を答えています。

「行動力(長所)」→「赤」など、あなたの長所を表現しやすい色を探しておきましょう。

3.ネガティブな回答をする必要はない

ええと…地味なので茶色ですかね…

面接はあなたの売り込む場ですから、あなたのポジティブな側面をアピールするべきです。この例のようなネガティブな側面を答える必要はありません。たとえ、あなたの特徴を上手く表現できていても、マイナスにしか評価されません。

面接において謙遜は不要

日本では謙遜は美徳とされていますが、面接ではちょっと忘れてしまっても大丈夫です。ただでさえ、緊張している面接では、自信がなく映ってしまうものです。

そこで、敢えてマイナス評価となるような話をする必要はありません。話を盛りすぎるのはいけませんが、謙遜のし過ぎもよくありません。自分のアピールポイントは何かを考え、人とは違う、ここだけは負けない!という特性を上手に表現できるよう、準備しておきたいものです。

面接官に「一緒に働きたい!」と思ってもらえるよう、魅力的な姿をアピールできるようにしましょう。

3.過去のエピソードを使って説得力アップ

ただ、「私は赤です。赤は活力のイメージがある色ですが、私は「活力」には自信があります」と答えても、信用してもらえません。口で言うだけなら、誰でも出来るからです。

だから、例文のように、長所を発揮したエピソードを簡単に話し、長所の証拠にしましょう。証拠となるエピソードがあれば、面接官もあなたのアピールを信用できるでしょう。

どんな質問にも使いやすそうなエピソードを準備

面接の準備はする必要がありますが、全ての質問に備えようとしても、完璧に準備することはほぼ不可能です。それならば、どんな質問にでも対応できるような応用の利くエピソードをいくつか準備してしまいましょう。

大学での活動、クラブ活動、ボランティア活動、アルバイト、趣味など色々と頑張っていることがあるはずです。その中から、自分をアピールするための根拠を語れる説得力のある内容を見つけ出し、どんな質問がきても、それをアピールポイントに結び付けられるよう話を持って行く練習をすれば、咄嗟の質問にもうまく切り返すことができるようになります。
また、説得力のある話の展開は、

結論→理由→説明→結論

という構成になります。テーマさえ決まれば、後は、この法則に当てはめて話すだけです。準備がきちんとできていれば、落ち着いて、自信をもって話すことができます。