自己PRでアルバイト経験をアピールするコツ|例文付きで解説

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企業が人物を評価する上で重要な人柄をみるために、自己PRは注目度の高い項目です。

自己PRのなかで、アルバイトのエピソードに使う就活生は非常に多いですが、大半の就活生は十分に活かしきれていません。

Twitter上では、アルバイトの経験はあるものの、記載するエピソードなんてない、そんな風につぶやく人も見られます。

しかし、本当にそうでしょうか?アルバイトの取り組みは見方を変え、記載方法を工夫することで、魅力的な自己PRになります。

この記事では、アルバイトをエピソードに用いると自己PRが評価されやすい理由から、より好印象を得る書き方を解説します。

就活のネタとしてアルバイトのエピソードは使いやすい

履歴書やエントリーシート、面接では自分を知ってもらうための話しを採用担当者にします。

自分自身を伝えるにあたり、アルバイトのエピソードは使いやすく、多くの就活生が就活で話すネタとして使用するでしょう。

就活でよく聞かれる自己PRや強みや弱みでのエピソードは、大学時代のものがいいとされています。
幼少期から高校までは、両親や周囲の影響によって行動や判断をしているケースが多く、自分の考えに基づく行動と言いにくいです。

しかし大学生になると、周囲の影響よりも自分で判断して行動を取ることが多いので、採用担当者が人柄を把握するには、大学時代のエピソードが好まれるのです。

大学の2年または4年6年という限られた年数のなかでの経験というと、アルバイトは使いやすいエピソードなのです。

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面接官がアルバイトの話題を評価する理由

幼少期ではなく大学時代のエピソードだからという以外にも、アルバイトの話題が評価される理由があります。

それは人との関わり方を知れるためです。
同じアルバイトメンバーの横の繋がりだけでなく、雇用主との縦の関係など、アルバイトにより人との関係が生まれます。

その状況は、社会にでてからと同じであり、企業に所属した際の働き方や人間関係においての立ち振る舞いを知る方法でもあるのです。

企業に入社した時の人柄を把握しやすい理由からも、アルバイトの話題は評価されやすい傾向にあります。

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アルバイトは「何をしているか」ではなく取り組み方が重要

アルバイトの経験を自己PRする際に大切なことは、「何をしているか」ではなくアルバイトに対する取り組み方です。

ありふれたアルバイトをしていて自己PRに自信が持てない就活生が例年見受けられますが、アルバイトの内容を他の就活生と比較する必要はありません。

そして面接官が興味を持つのは、「なんのアルバイトをしているのか」ではなく、「どのように仕事に取り組むか」です。

自己PRは行動のプロセスを詳しく語ること

「改善をするために、自分はどのような行動・工夫をしたのか?」「アルバイトで所属していた組織のために、どんな貢献をしたのか?」など、自分が取った行動のプロセスを説明すると、「あなたがどんな人なのか?どんな長所を持っているのか?」が面接官に伝わりやすくなります。

自己PRになるあなたの頑張る姿が目に浮かぶくらい具体的に伝えてください。

自己PRの型

自己PRはこの型にしたがって構成するだけで、わかりやすい文章がつくれるようになります。このフレームをもとに、アルバイトの自己PRを構成してみましょう。

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自己PRが書けない時は、自己PR作成ツールを活用してみよう

これまで例文つきで、アルバイト経験の自己PRを作成する方法を解説してきましたが、ここまでの自己PRを書き上げる自信がないという方も多いはず。

そんな時は、「自己PR作成ツール」を活用してみましょう。

自己PR作成ツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで、説得力のある自己PRが完成します。

自己PR作成ツールを活用して、人事を唸らせる志望動機を完成させましょう。

アルバイトでの学びを仕事への活かし方にも言及する

企業が評価するのは「あなたが入社後どのように企業に利益をもたらす存在になるか」です。

今後の可能性をアピールするには、自分の能力を仕事にどう活かすかを伝えましょう。コツとしては、

1.アルバイト経験を通して学んだことを書く
2.学んだことを仕事にどう活かすかを書く

この2点を意識しましょう。企業が関心を持っているのは「あなたの長所」ではなく「あなたの長所が会社にどう役に立つのか?」です。だから、あなたの長所が会社にどう役立つかを説明してください。

あなたを採用すればどんないいことがあるのか

自己PRをすることは、自分をプレゼンすることと同じです。それはつまり、「すごいな」と思ってもらうだけでなく、「この人をぜひうちの会社に欲しい」と思ってもらえるよう、相手に響かせなければなりません。

そのためには、自分の長所を述べるだけでなく、具体的にイメージしてもらう必要があります。

例えば、テレビなどでよく見る実演販売を思い出してください。実演販売のスタッフさんは、その商品がどう優れているのかなどの性能について述べるだけでなく、「掃除の時間が短縮される」「毎日のご飯作りが楽になる」など、視聴者の生活にどんな影響を与えてくれるのかを具体的に話しています。

同じように、就活の面接でも「自分を採用すると会社の業績にどう影響するのか」「周りの社員とどう関わっていくのか」など、採用するメリットを具体的に述べることが大切です。

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対価を貰っているので「やって当然」の自己PRは評価されない

「教えられたことを実行する」「自分の仕事に責任を持って働く」など、アルバイトの基本的な仕事をこなすことは、お給料をもらっているからには当然できなければならないことです。

そのため、いくら「いち早く仕事を覚えられるよう頑張りました」などとアピールしても、面接官にとってみれば「そりゃ当然だよね」と言いたくなるような内容でしかありません。

大切なのは、「仕事を覚えて責任を持って働く」というアルバイトの基本的なことは全てこなした上で、プラスアルファとしてどんな行動ができたかを伝えることです。

自己PRの構成を考える際は自己分析から

自己PRを考える場合、自己分析から始めましょう。自分にどんな強みがあるのか、どんなエピソードがあるのかを語るには、自分自身をよく知る必要があります。

そのなかで、考えやすいのが最も近い経験のアルバイトのなかでのエピソードです。

あなたはどんな人であるのか

自己分析が一通り終わったら、あなたはどんな人であるのか、なるべく簡潔に伝えるとしたら何と答えるかを考えてみましょう。

自己PRをする際、あれもこれもと自分の強みを羅列するよりは、一点に絞って伝える方が、より面接官の印象に残りやすくなります。

面接では一人あたりにかけられる時間が限られていますので、強みをたくさん並べすぎるとそれぞれの強みについて語る時間が必然的に短くなり、全体として薄いエピソードしか伝えられなくなってしまいます。

自分がどんな人物なのか、自己分析を通して一番エピソードを深掘りできそうな強みを見つけたら、その一点に集中して、根拠となるエピソードを交えながらアピールしましょう。

企業にどう貢献できるのか

自己PRをする際は、「自分にどんな能力があるのか」ということだけでなく、「自分の能力を企業でどう活かすことができるのか」を伝えることが大切です。

単に「責任感がある」「コミュニケーション能力が高い」などとアピールするだけでは、その能力が仕事にどう影響するのかイメージしきれない部分もあり、アピールポイントとして弱くなってしまいます。

自分研究が終わったら、同じくらい細かく企業研究もおこない、「志望している企業がどのような人物を求めているのか」「就職したらどんな仕事があるのか」などを理解しましょう。

企業が求めているものがわかれば、あとはそれに自分の能力を当てはめていくことで、企業にどう貢献できるのかを具体的に述べることができます。

アルバイトを自己PRする際の例文

良い例①

例文

私は「状況を嘆くよりも、どうすれば良いかを考える」人間です。その力を発揮して、アルバイトをしていた居酒屋の売上を30%以上伸ばした経験があります。

アルバイトをしていた居酒屋の売上が、出現した競合店に顧客を奪われたため、激減(30%以上減)していました。所属する組織に少しでも貢献したいと考え、どうすれば売上を戻せるかを考えました。

そこで、競合店のメニュー・価格・内装・顧客層・顧客へのアンケート結果をもとに、Win-back戦略を考えました。具体的には、
1.競合店に奪われている女性客を取り戻すための「女子会」コースの新設
2.競合店が力を入れていないデザート・スイーツメニューの充実
3.web経由の新規顧客を増やすためのSEO戦略の実行
を店長に提案し、実行。結果、3ヶ月後には客足が戻り、以前の売上を達成することができました。

問題点と向き合い、解決策を考え抜くことで、状況を改善できると学びました。貴社においても、営業として常にお客様の課題と向き合い、解決策を提案していきたいです。

良い例②

例文

私はPDCAサイクルを回すのが得意です。PDCAの中でもプランとチェックの段階が特に好きで、書店のデータ入力のアルバイトではこの1年間、ミスをしたことがありません。

私が働いている書店は大きな書店で、毎月一定のデータ入力作業が発生します。始めたばかりの頃は入力ミスが目立ち、計算が合わず毎晩遅くまで残っていました。

そこでミスをなくす方法として、入力が終わった部分については黒く塗りつぶして、余計な数字が視界に入らないよう工夫し、今ではミスをしなくなりました。

このように私は仕事や日常の中で、小さなPDCAサイクルを繰り返していくことが得意です。御社では若手の挑戦を後押ししてくれる社風と伺っておりますので、私も御社で多くのことにチャレンジしていきたいです。

この例文では型の通り、「強み→挑戦した課題→成果→企業での活かし方」の順で自己PRを作成できています。「ミスを減らす」という取り組みが具体的に伝わる、良い例文です。

良い例③

例文

私はプログラミングが得意です。近所の商店街にある魚屋でアルバイトをしており、店長と創意工夫をしながら魚を売っています。

楽しかった工夫は、複数のEメールをボタン1つで配信するプログラムを組んだことです。
店長は朝、魚の仕入れから戻ってくると、付き合いのあるお客様へその日のおすすめを案内するメールを打っていました。しかし宛先の入力に1時間を費やしていたので、それを簡略化するプログラムを組みました。

それによりメール作成にかける時間は5分に短縮されたので、余った時間を店頭での営業に回すことができました。

他にも大学や生活の中でアプリ作成やデータ分析にプログラミングを役立てられているので、御社でもこの強みを活かしていきたいと考えています。

この例文では自分の強みを形にしてきたエピソードが語られており、具体的な自己PRにできています。
自己PRの型も活用できていて、面接官にとってわかりやすい話の構成です。

NG例①

例文

私は家庭教師のアルバイトを通して、多くの強みを養ってきました。
一つは、自分の知識を人に教える力です。生徒にどのように説明すれば理解できるのかを、毎日何時間も考えて授業の準備をしました。

二つ目は、人の先を読んで行動する力です。生徒に宿題を出すだけではなく、どうすればその宿題に対してやる気が湧くかを考えて宿題を与えました。

三つめは、担当する生徒以外の存在と協力体制を築く力です。生徒の学習には家庭環境も大切なので、生徒のご家族ともできる限りコミュニケーションをとり、生徒が学習に向かいやすい環境を整えました。

企業で働くうえでは多くの人との協働が必要なので、これらのスキルを活かして活躍したいです。

この例文では多くの強みが挙げられているものの、一つ一つのスキルに関するエピソードが浅く、成果も述べられていません。就活では1つのスキルに絞って具体的に話したほうが、より効果的な自己PRになります。

自己PRでアルバイトの学びを伝えるときは取り組み内容と入社後の活かし方が大切

自己PRでアルバイトの学びを伝える時には、取り組み内容と入社後の活かし方が大切です。
アルバイトにはさまざまな種類がありますが、その内容で優劣をつける必要はありませんし、面接官もアルバイトの内容には注目しません。

面接官が注目するのは、、「今後どのように仕事に活かしてもらえそうか」です。
面接官が探しているのは「今後一緒に働いてもらう人材」であり、「今〇〇のアルバイトをしている人」ではありません。

自己PRをする際に、根拠となるエピソードにアルバイトを選んだのであれば、なぜその行動をとったのか、何が課題だったのか、どのように乗り越えたのか主体的に取った行動を伝え、アピールしていきましょう。

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