疑問解決!内定承諾書の提出後に内定辞退はできるのか?

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内々定をもらった後に、内定承諾書への署名・捺印を企業から求められます。

そこには、「正当な理由がない限り、内定辞退はしない」などの文言がある場合が多く、これにサインをしたら絶対に内定辞退したら駄目なのかと心配になりますよね。

しかし、志望企業が変わったり、家庭の事情があったりと理由は何であれ、内定承諾後に辞退を考えるときがあるかもしれません。

内定承諾書を提出した後に辞退は可能なのでしょうか?
この記事では、内定承諾後の辞退は可能なのか、可能であればどのように企業に連絡をするべきなのかについて解説します。

内定承諾後でも辞退は可能

結論からいえば、内定承諾書を提出した後でも内定辞退は可能です。
以下で理由を説明します。

内定承諾書には法律的な拘束力がない

内定承諾書には、学生を法律的に縛る力がありません。

そのため、内定承諾書「正当な理由がない限り、内定辞退はしない」と記載されており、サインをしたとしても必ずしも従う必要はありません。
内定承諾書の提出後でも、学生は特別な理由を必要とせず辞退できるのです。

誓約書も同様

内定承諾書ではなく、誓約書という名前で入社の意思を表示する書類をもらった人もいるでしょう。

誓約書は内定承諾書と同じ意味を持ちます。そのため、内定承諾書同様、誓約書を記載していたとしても辞退は可能です。
※参考:日本の人事部

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内定承諾後に辞退する際の注意点

内定承諾後に辞退する場合の注意点を6つ紹介します。

【内定承諾後の辞退の注意点6つ】
①辞退を決めたら早めに企業に連絡する
②辞退は誠意をもって伝える
③担当者には電話で辞退を伝える
④損害賠償は支払わなくて良い
⑤企業からの呼び出しには応じない
⑥内定辞退の取り消しはできない

以下で具体的に説明していきます。

①辞退を決めたら早めに企業に連絡する

辞退を決めたら、できるだけ早く企業に辞退の旨を連絡しましょう。企業は、内定承諾をもらった人から入社の手続きを始めます。

一人の内定者の辞退により、採用活動の再開や組織再編成をしなくてはいけません。辞退の連絡が遅くなればなるほど、対応の時間が短くなります。

内定を辞退するからと、企業への対応がいい加減になってはいけません。辞退を受けた企業の手間なども考えて、 内定承諾後の辞退は特に早めに連絡をしましょう。

入社2週間前までには連絡する

内定承諾後の辞退は、法律違反ではありません。労働者は2週間の予告期間を置けば、労働契約を解約できます(民法第627条1項)。
つまり、入社予定日の2週間前までは、内定承諾後も辞退をしても法に問われることはないのです。

しかし、実際に入社予定日の2週間前に辞退報告を受け、代わりの社員を採用しなければならないという事態は、企業にとっては望ましい状況ではありません。

承諾後の辞退は、企業は短時間で対応しなければならず、多大な迷惑がかかります。そのため、先方の状況に配慮し、内定辞退を決心したら、期日の2週間前まで待つのではなく、なるべく早い段階で企業に連絡をしましょう。伝えにくいからと先延ばしにせず、内定辞退を決心したらすぐに企業に連絡をとりたいものです。

②辞退は誠意をもって伝える

内定承認後に辞退を決めたのであれば、企業にその旨を連絡する必要があります。言いにくい事柄なので、すっぽかしたくなる気持ちも分かりますが、必ず連絡しましょう。

辞退の連絡の際は、先方に多大な迷惑をかけていると自覚し、真摯な態度で丁寧にお詫びをし、失礼のないように気を付けましょう。辞意を伝える際は、曖昧な表現を使うのではなく、丁寧かつ、はっきりと辞退する旨を伝えることが大切です。

またその際は、人事担当者の理解が得られるよう、言葉遣いだけでなく声のトーンにも配慮し、十分に謝罪の気持ちが伝えられる話し方をしましょう。

③担当者には電話で辞退を伝える

内定辞退を申し入れる場合は、電話で伝えましょう。
連絡しにくいのは分かりますが、企業側にとって、対応スピードが速くその場で本人確認や辞退理由のヒアリングがしっかりとできる電話の方が都合が良いです。

メールを送ったとしても、改めて企業側から電話がかかってくる可能性もあります。なるべく1本ですべて終わらせられるようにするためにも、はじめから電話で内定辞退を伝えることをおすすめします。

電話をかける時間帯は、出社・退社時間付近やお昼休憩の時間帯は避けてください。
話す内容や辞退理由は事前に考えておき、ある程度時間が取れて落ち着いて連絡できる場所から電話を掛けると良いでしょう。

例文

【電話例】
お世話になります。〇〇大学の〇〇と申します。採用担当の〇〇様はいらっしゃいますか?

(担当者に代わる)
お世話になります。先日内定の通知を頂きました〇〇大学の〇〇です。今お時間よろしいでしょうか。
この度は内定のご連絡を頂きありがとうございます。身勝手なお願いで大変恐縮なのですが、本日は御社の内定を辞退させて頂きたく、ご連絡差し上げました。

色々と悩んだのですが、自分のやりたいことや適性を鑑みた結果、御社と並行して選考を進めていた他の企業への入社を決意した次第です。
選考に際し、貴重なお時間を頂いたにも関わらずご期待に沿えず大変申し訳ございません。

【内定辞退の電話の仕方】話すポイントやテンプレート付き

2020.12.25

担当者に繋がらない場合は取り急ぎメールで連絡する

担当者に電話しても繋がらない、電話が出来ない事情がある、その他どうしても電話がしたくない場合には、内定辞退のメールを担当者に送るようにしましょう。
その場合は、電話での連絡が出来ないことへの謝罪をメールの文中に記載しておくようにしてください。
また、担当者から確認の電話が来る可能性も十分にありますので、もし電話対応が出来ない状況なら、その旨をメール内に記載しましょう。

例文

【メール例文】
件名:内定辞退のご連絡_〇〇大学の〇〇
株式会社〇〇採用担当様

〇〇様お世話になっております。
先日内定を頂きました〇〇大学の〇〇です。
大変喜ばしいご連絡を頂きながら誠に申し訳ありませんが、別の会社とのご縁を感じたため、貴社の内定を辞退させて頂きたくご連絡差し上げました。

貴重なお時間を頂いたにもかかわらず、このようなご連絡を差し上げることとなり、大変申し訳ございません。

また、本来ならば電話で直接ご連絡差し上げるべきところを、メールでのご連絡となってしまったことも重ねてお詫び申し上げます。
以上、ご理解の程よろしくお願いいたします。
——————
署名
——————

④損害賠償は支払わなくて良い

内定辞退をした学生に損害賠償を請求するのはほぼ不可能です。裁判をしても、負けることはありません。

要するに、「損害賠償を請求するぞ」というのは、学生への脅しや八つ当たりに過ぎません。

辞退したことには、謝罪をしつつ辞退の意思は堅いことを告げましょう。採用担当者から圧をかけられるかもしれませんが、誠意をもって対応したのであれば、その後訴えられることはありませんので安心してください。

⑤企業からの呼び出しには応じない

内定承認後に辞退の申し出をした場合、基本的に企業が受け入れ、やりとりは終わりです。
しかし、企業によっては、是非考え直してほしいという思いから「直接会って話がしたい」「一度来社してほしい」などと呼び出しがある可能性もあります。

誠意をもって直接挨拶しようと考える人がいるかもしれませんが、内定の辞退は法律的にも問題ないため、企業の呼び出しに応じる必要はありません。辞退の意思は固く、考え直すつもりがないのであれば、電話で丁重にお詫びをすれば十分です。

一般的には、「そうですか、わかりました」「それは残念ですね」などと言われるだけの場合が多いのですが、時には嫌味を言われたりする可能性もあります。たとえ先方の態度が失礼に感じられても、冷静に丁寧に対応するように心がけましょう。

また、来社を求める文書が送られてきた場合は、同様の形で文書で内定辞退の意思は固い旨を伝えれば問題ありません。

⑥内定辞退の取り消しはできない

企業は内定辞退が出た時点で採用計画の見直しや調整に入るため、内定辞退を撤回することは基本的にできません。
そのため、辞退を伝える前に十分に検討してください。

内定辞退は出来る限り早めに申し入れたほうが良いとお伝えしましたが、あなたの将来を左右する大事な決断でもあるので、よく検討もしないまま即辞退を決断するのはやめましょう。

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内定辞退を代行してくれるサービスもある

内定承諾後の辞退の連絡は非常にしにくいものです。
ストレスだと思う人もいるでしょう。どうしてよいのか悩むうちに時間が経ってしまうと、ますます辞退を言いにくくなります。

辞退が言いにくい人は、内定辞退を代行するサービスもあります。

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無断での辞退(バックレ)は絶対にNG

連絡もせず無断で内定を辞退することだけは絶対にやめましょう。企業からの連絡をすべて無視するのはもってのほかです。

連絡も取れない状況だと内定を辞退するのかどうかもわからず、企業側は追加採用に踏み切る判断もできません。

採用担当者は何度も確認の連絡を入れなければいけなくなり、状況を想定して動く必要が出てくるため、企業に大きな負担を強いることになってしまいます。

入社しないので関係ないと思うかもしれませんが、仕事をしていれば何かの縁でその企業にお世話になる可能性は十分にあります。

推薦の場合は辞退を学校にも伝える

学校や大学に内定辞退を報告しなくてはいけないという決まりはありません。

しかし、学校推薦で内定を承諾している場合は辞退を決めたら学校にも伝えましょう。
選考のために、推薦状を作成してくれたのは学校ですし、学校推薦を辞退した場合、翌年から推薦が無くなる可能性もあります。
つまり、学校側としては非常に困る事態となるのです。

そのため、学校推薦での内定辞退は1人で決めずに、学校のキャリアカウンセラーの人とも相談することをおすすめします。

内定承諾後も辞退は可能!早めに誠意をもって伝える

内定承諾をした後でも、内定の辞退は可能です。
内定辞退をする際には、選考や入社準備に時間をかけてくれたお礼と謝罪の気持ちをしっかり伝えましょう。

内定承諾後の辞退は可能ですが、学校推薦の場合はその後の推薦にも響く可能性が大きいです。学校への報告はもちろん、辞退の企業への連絡も学校からか自分からすべきかは指示を仰いだ方がいいでしょう。

いろいろ伝えてきましたが、何よりも自分の進路です。しっかりと決めて悔いのないように進んでください。

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